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 三匝堂(さんそうどう)は、江戸時代の後期に関東から東北地方の寺院に建てられた特異な建築様式の仏堂です。
堂内は右回りに初層から三層まで登る斜路の回廊となっており、また、同じ所を二度通ることなく元の入口に出られる下りの回廊とからなる二重の螺旋(らせん)構造となっています。
 国語辞典によると「匝」とは何らかの周を一回まわること、と言う意味。三回まわるから本来は「三匝堂」と言うが、その構造がサザエの貝殻に似た「らせん構造」となっていることから、通称、栄螺堂(さざえどう)と呼ばれています。
 また、順路に沿って堂内を進むだけで一時に諸国の霊場、諸仏を巡礼できるようになっている。「曹源寺」の栄螺堂では、1階に「秩父三十四観音」、2階に「板東三十三観音」、3階に「西国三十三観音」の計百札所の観世音菩薩を模した観音様が安置されており、栄螺堂を巡拝すれば百カ所の札所を巡ったのと同じご利益があるとされています。

現存する三匝堂(平成22年5月5日更新)
整理番号
都道府県名
市町村名
名  称
備   考
青森県 弘前市 長勝寺蘭庭院 1839年建設、通称「六角堂」
内部は通常非公開
福島県 会津若松市 旧正宗寺 1796年建設、国の重要文化財に指定されている。
内部は常時公開
群馬県 太田市 曹源寺 1792年建設
内部は常時公開
埼玉県 児玉町 成身院(百体観音堂) 1910年(明治43年)再建
内部は3月15日〜5月15日(木曜日は定休日)
10:00〜16:00に公開
茨城県 取手市 長禅寺 棟札によれば1763年建立・1801年再建
三世堂内部は4月18日のみ公開
東京都 足立区 西新井大師(總持寺) 1884年(明治17年)再建、通称「三重塔」
内部は通常非公開

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