2007年11月16日
戸隠神社奥社へ行くのは大変なのか?
戸隠神社の奥社に行きたいと思った。
戸隠神社は五つの神社から構成されている。そのうちの一つである奥社に行くには、約2kmの参道を歩いていく必要がある。
途中、随神門(ずいしんもん)という門があり、ここが参道入り口から奥社への道のりの、ほぼ中間地点となる。
問題は、随神門(ずいしんもん)より先は、勾配が急になり、最後は「自然石混じりの石段」を登らないと行けないということだった。
公式サイトの記述によれば、体力や体調に合わせて無理のない計画を立ててくださいと書いてある。
また、行ったことのある人のネット上の書き込みや話を聞くと、結構きつそうだった。
いったいどれぐらいの道なのかと、詳細な記述や写真などがないか、ネット上をだいぶ探したが、私が現地の状況を予測できるような情報は見つけることはできなかった。
私は体力に自信がなく、片足に少々難がある。
基本的には杖なしで生活はできるし走ることもできるが、数十分立ち続けたり、数時間歩き続けるのは難しい。
やはりもう少し詳しい状況が知りたいと思い、戸隠の観光協会に電話をしてみた。
すると電話口のお姉さん(?)は、「ヒールでなければ大丈夫です」と言う。
どうも今までに得た情報とは異なる印象で、「自然石混じりの石段」を「体力と体調」を考慮しながら「ヒールでなければ大丈夫」なところへ、いったい自分は行けるのかどうか、結局よくわからなかった。
不安だったが、まあ、だめだったら帰ってくればいいかということで、戸隠へ行ってきた。
随神門(ずいしんもん)までの道のり
奥社より手前の中社(ちゅうしゃ)までは、オフシーズンでもバスがとおっている。
そこから奥社参道入り口までは約2km。車なら5分弱だが、バスがないこの季節はタクシーを使うしかない。幸い中社(ちゅうしゃ)の前にはタクシーの営業所はある。歩くと20〜30分はかかるだろうから、やはりここは車で行きたい。
参道は意外に広く、またよくならされている。
一般車両ははいれないが、清掃用の車が走っていた。車が楽にすれ違えるほどの道幅だ。
傾斜角はそれほどきつくなく、まあのぼり坂だなという程度。特に急な坂ではない。
参道の両側には、細い側溝のような水路があり、水の流れる音がしていて気持ちがよい。
それとは別に、小川が併走していて、参道から時々それを見ることができる。この水流の音もまた、大変心地よい。
両側の杉並木に挟まれて、奥社のほうからとても強い気のようなものが流れてくるような気持ちがし、全身で向かい風のように心地よくそれを感じる。
しかし、いつ急な石段になるのかと、どきどきしながら歩いていった。
15分も歩いていると、早くも随神門(ずいしんもん)が見えてきた。
勾配もゆるく、道もならされていたためか、意外に早く着いた。
あまりに気合いを入れすぎたせいもあるかもしれないが、とにかく中間地点が見えてきて一安心した。
随神門(ずいしんもん)からの道のり
意外にも楽に着いた随神門(ずいしんもん)がある場所は、行っていただければわかると思うが、とても強いエネルギーを感じる。
私は気功もやらないし、武道の修行もしたことがないので、気を感じる能力は持ち合わせていないが、それでもこの場所は、誰もが何らかのエネルギーを感じることができるだろう。そして、心と体が浄化されるような感覚を味わうことができるのではなかろうか。
天に向かって高くそびえ立つ杉の木々が、この空間をより神秘的にしているのかもしれない。
そして門を抜けると、そこからは特別な空間が、さらに奥へと広がっているようだった。
 随神門(ずいしんもん)から先は、道幅は細くなる。
坂もやや急になるが、まだ特に急勾配というわけではない。
道幅も、人が楽に行き違えるほどだ。
しばらく登っていくと、滑り止めの舗装がほどこしてあるところへきた。
振り返って参道を写した写真の下に、そのコンクリートの舗装が見える。
つまり、ここからはそれなりの傾斜角がついているということになる。
実際ここからは、少し立ち止まったりしながら登りはじめた。
とうとう現れた自然石混じりの石段
 残り300mぐらい手前から、とうとう「自然石混じりの石段」が現れた。
石段の幅や高さは様々で、かなり高い段もある。
また、岩や木の根がでていて、確かにこれはヒールでは無理だ。
雨天や雨の後も注意が必要だが、これは「山道(やまみち)」というほどではないだろう。
しかし息はきれる。この日は朝、雪がちらつくほどの気温だった。手もかじかんでいるのに、コートの中は暑い。
服の中の空気を入れ換えたり、1分ぐらい休んだりしながらのぼっていった。
ついに奥社へ到着
そしてついに到着。
随神門(ずいしんもん)からは20分弱ぐらいだったろうか。各種の案内に記載してあった時間より早く着いたが、特に早くのぼってきたわけではない。
しかし戸隠山への登山道はここが入り口だというのだから、山登りをする人々の体力を少し分けてもらいたい。
先述したように、足に不安のあった私は、まずはここまでこられるようになったことを神に感謝。
ここからの景色は、確かに登山道の入り口でまだまだ麓という感じで、周りには曇った空を背景色に、霞がかったうす青い山々が、壁のようにぐるりと連なっていた。
いつか、さらに上へと登っていってみたいと思った。
奥社への道のりは、体力に自信がなくても普通の人なら、息はあがるが問題なくこられるだろう。
多少の障害や体の不自由があっても、もちろんその内容や程度によるが、ゆっくり行けば大丈夫なのではないだろうか。
とても体も心も癒され、リフレッシュされるところなので、このページや他の情報も参考にされ、是非行ってみていただきたい。
このウェブページについて
このページは、冒頭に記したように、奥社への道のりの状態が具体的にどのようなものなのかを調べたが、ネット上に見つけられなかったので、その部分に限定して記述してみた。
どなたかが参考にしていただければ幸いである。
なお、戸隠神社等に関するその他の情報に関しては、特にここではまとめないので、ネット上でより良い情報を検索していただきたい。
また、このページは、特に親(おや)ページや元となるウェブサイトがあるわけではなく、独立したページである。
なお、このウェブページは、音声ブラウザやスクリーンリーダーなどを利用して閲覧できるよう作成した。アクセシビリティや音声パソコンに興味のあるかたはページフッター部に記載してあるアドレスまでご連絡いただきたい。
関連リンク
戸隠神社
川中島バス
戸隠観光協会
(C) 2007 Mountaineer |