第61回国民体育大会冬季大会スケート競技会フィギュア競技

2006年1月29(日)〜2月1日(水) 於: 苫小牧市沼ノ端スケートセンター (北海道苫小牧市)


試合結果リンクしてます

  成年男子

  成年女子

  少年男子

  少年女子


− なを画伯の国体レポ −

なーんと今回は なを画伯が試合レポに初挑戦!!
母へのメールの形を取っていますので ちょっとばかり砕けた感じではありますが なかなか感動ものですよ。
ただし!!成年男子の一部しかレポが無ーいm(__)m
他の選手の方々ごめんなさい

やほー、なをです。
えーと、表彰式の写真なのですが・・・・・・実はその日はすでにスノボをしていて撮れませんでした。
申し訳ない。そのかわりにと言っては何ですが、面白い話を少々。(長くなりますが、読んでやってくださいまし。)

まず始めにびっくりしたのが、千葉の成年男子になんと!「相吉 学」ちゃん!!
今三十歳位らしいです、しかしながら滑りは健在!しかもトゥが欠けている靴でトリプルやってました。
ただ年による体力の低下は否めないらしく演技終盤はショート、フリーともに相当辛そうでした。
しかもコーチがカズ先生(笑)まさにダイエーを思い出さずにはいられない組み合わせでした。
(ちなみに直接話すことは無かったけれども、私の事も覚えていてくれていたそうです。)

話が逸れますが、今回の国体と言えば現スケート界において公私共に大御所レベルの選手が、この試合を最後に引退すると言うこともあり、
成年を締めくくる男子フリーには北は北海道から、南は福岡までの選手が男女問わずグループ数が上がるのとともに、選手が入る場所に近いリンクサイドにぞろぞろと集まってひな壇のように観戦していました。
そしてこの国体、このグループを抜きにして語ることは出来ないっ!
「成年男子 フリー 第3グループ」!!! 
この「第3」ははっきり言って(少なくともうちの中では)最終グループよりも盛り上がりました。
何と言っても引退者が6人中、4人!
メンバーは、中川雄介、佐々木亮輔、小川貴夫、鳥居直史、鈴木友弘、唯田篤史、これはおいしすぎ!!
6分間の間から会場中、特に選手サイドは歓声と応援で始終どよめいていました。

トップは雄介
久しぶりにきちんと見たけれども見るたびに演技、技術共に良くなっているのには驚きでした。
でも本人に聞いたところ、あの英嗣色のプログラム、実はあまり気に入ってないんだとか(^_^;) 
かっこいいのにね。
2番目は佐々木君
雄介のときもそうだったけど選手がフェンスから離れるときに応援している子達が何人も身を乗り出して手を出していました。
何してるのかなー?と思ったら、
滑り出す選手が一人一人と「パン、パン、パン」とハイタッチしながら滑りに行くのです!かっこいー!
話は戻って佐々木君ですね、残念だけど彼の事はあまりよく知らないです、
ただ引退する一人と聞いてしかと見届けました。

さて、歓声が大きくなったと思ったら、そうさ!生粋のおぼっちゃま、ルックス良し、育ちよし!そんでもって引退後はSO●Yに就職が決定。
しかも米支部でシ●ゴだかに行くそうな。まさに絵に描いたようなエリート!
小川貴夫様ですYO!!
と、おや?コールされてハイタッチしながら何やらざわざわ・・・・・・泣いてる?
 貴夫ちゃんが泣いていました。
一瞬しんとしてしまって、
みんな本当に驚いたのだと思います。
あんなにクールな人が演技前に涙なんて、やっぱりこれっきりだしね・・・・・・。
少ししてみんなの応援で落ち着いたのか、演技スタート。
曲は「TIME TO SAY GOOD BYE」。最後にこんな曲なんてやっぱりうまいな〜、
しかもバイオリン、ピアノは友達に頼んでアレンジし直したいから弾いてもらったそうです。
凝り性〜、ぬかり無いとこが貴夫ちゃんらしいけど。
最初のトリプルアクセルは残念ながら失敗、6分間では惜しかったんだけどなぁ。
ただランディングやスケーティングの至る所に彼がもともと持っている品のよさとでも言うのかな、優美さがあって
「滑り」はその人そのものが出るのだなぁと改めて思いました。
プログラムの内容はそこそこでしたが、最後のステップシークエンスは本当に愛しそうに滑っていたのが印象的でした。
しかも滑り終えた瞬間、また泣いちゃってました。
挨拶が終わってリンクに上がってからも先生と抱き合ってまた泣いちゃいました(笑)
こんなに泣く人だとは・・・・・・
関係者曰く、「結構小心者なんだよ(笑)」だそうです。いやいや、意外。
スケート界のプリンス、本当にお疲れ様でした。

お次は直君!初めて見ました「オペラ座の怪人」
6分間で直君を見たときの衝撃は今も忘れられません!
まず衣装からして、もうあれはある意味反則でしょ!?って言うくらいに似合ってました。
そもそもあんなにすてきな衣装、今まで見たことが無い!
お母さんが(のりりん)「固定ファンがいるんだよ」って言った意味がよく分かりました。
プログラムもいい、表現力が豊かになっていて動きもいいし。
特に最後、曲調が変わってトランスバージョンの「オペラ座」(なのでしょうか。)になってからは魅せるね!直君とは思えないくらいでした。

直君が滑り終えて、すぐにものすごい歓声と共に出てきたのは、みんなのお兄ちゃん!友君だ!!
本当に地割れしそうな声援の中、滑り出していきました。
思えば友君はよくここまで頑張って来たなぁと、しみじみしてしまいました。
(いや実際友君が中、高生位の時は辞めちゃうかもなぁ、って思っていました。
だってやる気なさそうだったんだもん(笑))
まぁ最後まで彼の演技力は「む〜〜〜」と感じてしまうようなレベルではあったけれども、
それでも懸命に演技をする姿からは不器用だけどそこがいい!と思わせる友君の人柄そのものな感じがしました。
しかし、トリプルルッツがあんなにきれいに出来るのに・・・・・・残念!ホントに。
そう言えば新ルールになってからか、最後のステップシークエンスがヤマ!って人増えた気がします。
友君も最後に持って来ました!
「ちゃらら〜、ちゃんちゃん・・・」こ、これはーー!「ロッキー」だーーーーーーー!!!
(しかも「ファイナルロッキー」!うまいっ!)
この曲が始まった時に友君は応援している選手に向かって腰の位置で「パンっ」「ぐっ!」っとガッツポーズ!
会場がどわっっ!と湧きました。曲が聴こえなくなる位すごかったです。
本当に友君はみんなに好かれていたんだと、強い印象を受けました。
全力で滑り終えたあと、堪えきれずにリンクの上で泣いていました
膝を着いて声を出して泣いてしまって、観ていた人たちも一緒に泣いていました。
色々あって、リンクも二度かえなければいけなくなってとか大変だったと思います。
でもそれでも頑張り続けた友君、本当にお疲れ様です。
頑張って大学出てください(笑)

そしてこの「第3」トリは唯田 篤史君!彼もこの試合を最後に引退でした。
まぁ実のところ、彼の事もよく知らないんです(^_^;) 
ステップワークやエッジ捌きに定評のある選手と言うことくらいしか情報が無いっす。
確かにきちんきちんとした滑りで、自分とは正反対の滑りだなぁ、なんて思ってました。
けれどそれよりもすごいのが、かれはノーミスをやってのけたところです!
引退試合がこんなにも完璧な形で終われたら最高なんだろうなぁと。
すごく羨ましいような、喜ばしいような気分でした。
本人は終わったあと高々とガッツポーズ!!そりゃ嬉しいはずだよね〜。

国体の試合結果はすでに知っているかもしれないけど、結果には出ないものが観られて本当に良かったです。
変な例えだけど、自分が引退して幕下ろしたその上にもう一枚幕を下ろした気がしました。
これで本当に終っちゃったなぁ・・・・・・と。
寂しいけれども、支えが取れたようでようやくスケートをきちんと観られるかなと感じています。
今までは、たぶん自分の引退にどこかで未練があって、
同じ年代の子達が滑っているのを見ていると、あそこまで頑張れなかった自分に後悔したり、羨ましかったりすることが嫌だったのだと思います。
それが嫌なら何で頑張らなかったんだと、堂々巡りになるし。
そう言う思いをこれで断ち切る事が出来たかな、と。
もちろんスケートとはこれからも関わっていくとは思いますが・・・・・・

長文読んでくださってお疲れ様です。
本当はね、もっと面白い話もあるんだけどね。
例えば貴夫ちゃんの名言集とか(笑)
あとね、無良先生や直樹先生、岡島先生、岡田先生にも会いました。
みんな口々に「変わってないね〜」だって。
そうじゃなくて「大人っぽくなったね」とか「きれいになったね」とかそう言うのが聞きたかったのに・・・・・・(――;) 
(「太ったね」よりマシだけど)
  ま、そんなとこで。どうも偉そうなレポートでごめんなさい、自分がやれって言われてもできないっす。(^_^;)


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