− 重松 直樹君へ突撃!! −

重松直樹君

重松 直樹君


 新松戸DOSCアカデミーの重松直樹君に突撃取材しました。
 重松直樹君は、現在日本大学4年生。99年1月に行われた全日本選手権で2位。NHK杯にも出場しました。
また、’93年の世界ジュニア選手権では見事2位に、同じ年のドイツでの国際ジュニア大会でも1位になりました。
以来ずっと日本フィギュア界のトップ選手として頑張ってきた直樹君。
現役最後のシーズンを迎えてどのような心境か、お聞きしてきました。
ちょっとシャイキャラの直樹君なので、少しドキドキもののインタビューでしたが、すごく気さくになんでも話して頂けました。
新松戸のアイスアリーナの近くのお店と、秋晴れの公園でたっぷりとお話を伺いました。


お忙しい所を今日は有り難うございました。せっかくのお休みなのに申し訳ないですね。

いえ、いえどういたしまして。なんでも聞いて下さい。

今日は歩きですか?

はい、今日は新松戸まで電車で来ましたけど、朝錬の時はいつも一つ前の三郷で降りて歩いてくるんですよ。

えーっ!三郷からですか?けっこう距離があるでしょ?

はい、45分ぐらいかけて歩いてきています。速足でね。
本当は走りたいんですけど、腰が悪いので歩いているんですよ。4分半滑るだけだと足が太くなる気がして、大体20分以上運動すると 脂肪が燃焼するといいますから、いいかなと。

なるほど、普段から気をつかって日常生活の中でもトレーニングをしてらっしゃるんですね。
えー、ではさっそくですが、定番の質問から。スケートを始めたきっかけは?

えっと、ダイエー(新松戸店)が出来た時に、新聞にスケート教室のチラシが入ってたんですよ。
それを見て、家族5人全員で入ったんですよ。

という事はご両親も?

ええ、そうです。

ご両親はスケートの選手か何かだったんですか?

いいえ、ぜんぜん。純粋に趣味で。父は今でもたまに休みの時とかに滑ってますよ。

3兄弟でしたよね。お兄さんが宗隆さん、で直樹君で、弟さんが・・・

知憲です。

ても、お兄さんはよそのクラブにかわられて・・・

ええ、サンスクエアにかわりました。

弟さんは?

弟は遊びたくてやめました。(笑)

お母さんもサンスクエアとダイエーと両方で大変だったでしょうね。

そうですね王子と新松戸ですから。

兄弟でスケートをやってる選手は結構いますが、どうですか?兄弟でやるメリットというのはありますか?競い合ったりとか。

いゃあ〜、僕の場合はないですね。ていうか、途中で僕の方が(お兄さんを)抜いちゃったじゃないですか。(笑)
最初の抜き始めの時はちょっと気まずい時期もありましたけど、何年かたって、抜いてからはぜんぜん・・・。

だんご3兄弟じゃないけど「自分が一番次男!」ですね。(笑)

終始にこやか

終始にこやか

スケートをやめたいと思った事は?

ああ、ありますよ。

えっ!そうなんですか?

最初レッスンが飯田先生だったんですけど、飯田先生がよそへ移られて、無良先生に変わった時期にやめたい と思いました。。

それはなぜですか?

いゃあ〜、無良先生のレッスン厳しくて。(笑)

はぁ〜、そうですか。怪我でやめたいと思った事はないですか?

いや、怪我ではやめたいと思った事はないですね。落ち込む事はあったけど・・・
やめたら楽になるだろうなぁ〜、くらいの事は考えましたけど。(笑)

やっぱり腰とかが悪くて?

はい、そうですね。いまでも週に一回鍼を打ってもらってます。水曜とかの練習のない時に。

大変ですねぇ。やっぱり辛いですか。

もう、ストレッチとかだけじゃ回復しないんで・・・

体重とかが増えると負荷が掛かって良くないでしょうね。でも、直樹君は痩せてるから・・・太った事はないでしょう?

いや、一度アメリカで練習してきた時に太っちゃって・・・。ダイエットして元に戻しましたけど。
やっぱり甘いものを食べ過ぎたりすると駄目ですね。

えっ!直樹君って甘いものが好きなんですか?

ええ、甘いもの好きですよ。

へぇー、意外ですね。どっちかというと辛党かと思っていました。お酒の方が好きかなぁ〜と。

いいえ、アルコールはぜんぜんダメなんですよ。

ファンの皆さん!直樹君が甘いものが好きだからって、プレゼントに甘いものばっかり送ると直樹君太ってしまいますのでご注意を!(笑)

東京ブロックで

東京ブロックで

ところで、一番印象に残る試合というと何でしょうか?

やっぱり世界ジュニアで2位になった事ですね。
それまで、日本の選手のスケートって表現力とか、滑りとかが汚くって好きじゃなかったんですよ。ジャカジャカした滑りとか 「違う」って言う気がしてて・・・
ちっちゃいころから外国の選手のビデオを見てて「絶対スケートってこうだよな!」と思ってたものが自分の中にあって・・・
それが、ドイツの試合で1位になって、世界ジュニアで2位になった事で、「自分の目指していたスケートが通用するんだ!」 って思ったんですよ。それが凄く嬉しくって。

なるほど!

それとその反面「世界ジュニアで2位になった!」って言う事で油断しちゃって・・・「やれば出来るんだ!」 って思ってて油断してたらそこから落ちちゃって・・・両方の意味で思い出に残る試合でしたね。

嬉しかった思いと、油断して落ちたのと2重の意味で記憶に残ると・・・

ええ、国内では負けないぞ!とか思ってたのに、次の年になったら誠ちゃん(鈴木誠一君)が凄く上手くなってて 「あれ?」って感じで。(笑)
その後、武史(本田君)とかが出てきて・・・自分だけ変わってない!って思ったんですよ。

伸び悩んでた時に、他の選手が上手くなってきたから・・・ちょうど境目の時期だったんでしょうね。
でも、世界ジュニアが直樹君の名前を全国区にしたし、それまでの日本選手と違って表現力があるというか、演技に流れのある選手の出 現という意味でも変わってきた時期じゃないですか?

そうですね。日本人のスケートってガガガッってただ滑ってるって感じがするんですけど、僕の目指すスケートと いうのは滑っていても、(極端な事を言えば)クロスをするだけでも曲を表現できるって言うか、カーブに沿ってぐぅって回るだけでも曲 を表現できるんじゃないかと。難しいんですけどね。

そういう意味ではダイエーは(新松戸も泉も)ジャンプ重視のクラブという気がするんですけど、直樹君の目指すものとはちょっと違うの では?

そうかもしれませんね。でも、僕は無良先生の指導の下でやりたかったので。ずっとついていこうと・・・
それに、(表現力をつけたいと思えば)今は話をしたらそういう時間も設けてもらえるので。

ドラマチックな演技をしたいですか?

ええ、したいですねぇ!(力を込めて言う)

今回のボレロ!素晴らしいですよね!トービル&ディーン以来封印されていたあの名曲ですが、見事に封印を解きましたね。

そうですか?昔の選手の演技を見ると、ジャンプを跳んで着地するまでが曲とピッタリ合っているんですよね。 そういうのが出来たら良いですね。

取材中に電話が・・・

取材中に電話が・・・洋輔君からでした

そういう昔の選手の選手では誰が好きですか?

ブライアン・オーサーとか、ブライアン・ボイタノとかが好きです。ちっちゃい頃から良く見てました。

やっぱり総合芸術ですよね、スケートって。

振り付けだけが凄くてもジャンプが要所要所で決まらないとダメなので。難しいですね。
表現力っていうか、ポーズとか、手の振りとか、体のラインとかは練習でなんとでもなるんですけど、内からにじみ出るような感情は やはり小さい頃から持っているスケートに対するイメージが大事だと思うんですよ。
ただ単に「スポーツ」だけって思っている人(選手)は、見ている人にはぐっと来るものがないと・・・「かっこいい」と思える人は いても、見ている人を「感動させる」事は出来ないんじゃないかと・・・
僕はちっちゃい頃から「スポーツ」という面よりも「芸術」というイメージとしてとらえる面の方が強かったですね。

ほう、そうだったんですか。

日本人ってあんまり環境的に、フィギュアスケートの背景としてそういう芸術がないじゃないですか。オペラに しても、バレエにしても、文化的な背景がね。そういう環境が作りづらいんですけど・・・

そうですね。例えばペトレンコなどにしてもジャンプの形にしても、もう「バレエ」の形だったりしてね。ロシア圏の国々ってもともと バレエとかトップレベルのすごい国ですからね。自然と身についている気がしますよね。

そうですよね。もって生まれた感性っていうか身についていますよね。

日本人の場合は「スケートの為にバレエやりなさい!」ですからね。
感性を磨く為にそういう芸術的なものに触れようと意識したり、見にいったりという事はありますか?

いや、ないです。というか、(最初からスケートに対する)イメージが芸術的な方に強かったんで、逆にみんな の方が間違っているって思っていたんですよ。(笑)

スポーツではなくてこれは芸術なんだ!と。

はい。

じゃあ、自分の中に既にある芸術的なイメージを大切にして、それ以上は公演を見たりとかはしないと。

ええ、そうですね。でも、その代わり、スケートのビデオはほんっとに見ますね。毎日のようにね。それこそ擦り 切れるくらい、擦り切れたら新しいのにしてまた見るくらい。

最初からそうですか?それはやっぱり好きな選手を中心に?

ええ、小さい時からずっとそうですね。
ダイエーでもちょっと前までは「あの選手がいいよね」とかそういう話が出来たんですけど、最近それが出来ないんですよね。(昔の選 手)知らないから。(笑)

最近の選手しか知らないんでしょうね。

最近の選手でも、知ってても、名前と大会の順位くらいしか知らないんですよ。(笑)

そういう意味では「スケートおたく」みたいなじゃなくなったんですかね?じゃあ、話が合うのは関(徳武)君くらいですか?(笑)

いゃあ、あれほどではないですけど・・・(笑)でも、そういう(芸術的な)雰囲気がありますよね。
スケートににじみ出ていますよ。

彼も毎日ビデオ見てるって言ってましたよね。
でも、「あれほどじゃないって」どういう意味なんですか?(笑)

関君の場合は、昔の選手の、それも、どこのクラブでやってるとか、そういうところまで知ってるんですよ。(笑)

本当の「スケートおたく」ですね。(笑)
今のダイエーの中ではそういう話を出来る人はいないと。

(岩本)英嗣くらいですね。

英嗣君とはそういう話するんですか。

ええ、英嗣はけっこう・・・ていうか、僕が「見た方がいいよ・・・」とかっていって影響して。

サインをする直樹君

サインをする直樹君

(ビデオを見るのは)好きな選手の演技を真似したいとか、という理由ですか?

小さい頃はそうでしたね。今は、自分を出したいんで真似したいとは思わないけど・・・だから、今は自分のビデ オばっかり見ますね。

自分のビデオを見てどうですか?ここんとこをこうしたいとか・・・見て思う訳ですか。

はい。見てみたら、全然理想と違うんですよ。イメージが。

雰囲気とかですか?

雰囲気じゃなくて、ポーズとかが自分のイメージと全然違うんですよ。もっと(かっこよく)やってるつもりだった のに、こんなもんしかやってなかったのかぁ、はたから見ると・・・って。
スッゴク大袈裟にバーッてやってるつもりだったのに、ちょこっとしかやってないとか。

オーバーアクションでやってるつもりだったのにビデオで見るとそうじゃなかった?

演技してるその場に意識がないんですよ。なんか次の事とか、ジャンプの事とかを考えてて・・・

見える訳ですか、そういうのが、自分では。これは魂が入ってないなぁとか。(笑)

はい。もうここは流して次いってるなぁ、とかね。滑ってるその時はもう必死で、それどころじゃないんですけど。 特に試合の時はそうなんですけど。
でも、その場に意識がないと絶対に人に何かを与える事は出来ないと思うんですよ。

じゃあ、ジャンプが楽に跳べないと演技への意識もうまくいかないですかね?

やりにくいでしょうね。ダイエーの子は全然意識がその場にないんですよ。流していってて・・・手なんかも「ふ っ」て動かすだけだったりして。でも、英嗣なんかは(意識が)ありますね。彼はスケートに対する「熱い」ものがありますから。

(ここらへんは既に先生モードが入っている感じですねぇ)

NHK杯の記念品−アップ

NHK杯の記念品−アップ

でも、けっこうシャイキャラでしょ?演技するのに恥ずかしい!とかありませんか?

中学生の頃には、踊るのが恥ずかしいっていうか入りこんでやるのが「いい子チャン」みたいに思えて嫌な時もありまし たけど、それ以後は全然。氷の上に立つと自然に(演技に)入っていけます。

根っからの表現者なんでしょうねぇ。

さぁ、どうなんでしょう。(笑)

話は変わりますが、しんどかった試合は何でした?

やっぱり世界ジュニアでしたね。試合会場が3000メートルの高地だったんで、最後のダブルアクセルを跳んだらもう 目の前が真っ白になって。(笑)

鼻血も出たとか聞きましたけど。

ああ、それは練習の時です。酸素吸入をしなくちゃいけなくて。終わった時も、いつ曲が終わったのか憶えてませ んでしたよ。

大変だったんですねぇ。酸欠状態だったんですね。

あの頃はフリー2回続けてやれるくらい(元気だった)ですけども、それでフラフラですからね。
でも、高地なのでジャンプは跳びやすかったですよ。ジャンプの浮きを感じるんですよ。実際は数字で示せば微妙なんでしょうけど。

こんな曲でやってみたいとかってありますか?

「タイタニック」はやってみたいですね。

ああ!ドラマチックでいいですね。うわぁ、見たいなぁ!出来ればセリーヌ・ディオンの歌入りの方でやって頂きたいですねぇ。でも、 そうするとエキシビションですね。

そうですねぇ。やってみたいですねぇ。でも、僕ってエキシビ用意してた時は必要が無くって、準備してない時 に限ってやる羽目になったりするんですよ。(笑)

あははは、そうなんですか。皮肉なもんですね。(笑)

陽だまりの中で

陽だまりの中で

今年の抱負というか目標みたいなものは何でしょう。

今まで遣り残したことって言うか、ここまでやってきた中で、自分に足りないものがいろいろあって、ずっと その足りないものを補うように努力してきたつもりなんですけど、やっぱり腰がもたなくて出来なかった部分が有るんですよ。トレ ーニングも満足に出来なかったりして。それが、去年あたりから土台が出来てきたんでやれるかなぁと。

今までの試合を見てても、どうしても後半スタミナ切れしてましたけど、原因はやはり腰が悪くてトレーニングができず、体力不足 になっていたためですか?

最初、(演技の最後まで)もたなかった頃は、この腰に対してどの程度までやれるかが不安で・・・
これ以上やったらシーズンを棒に振っちゃうんじゃないかって心配だったんですよ。
それと、世界ジュニアで2位になったことで、ある程度名前があるから「ルッツ一発決めればとりあえず上の方には行く」って気持ちが どっかにあって、捨て身になれなかった部分がありますね。チャレンジ精神が無くなって。

守りに入ったということですね。

そういう気持ちでずっとやってたんです。それが、仙台に練習に行った時のことなんですけど、岳斗とかもう凄 くなってたんです、なのに練習中は「これが本当に4回転跳ぶ奴なの?」「あんなにファンが大勢居る奴なの?」って思うくらい無邪気 に練習してて、全然守りに入ってないんですよ。ああ、こういうの大事だなぁ、って思って。
それからは気持ちを変えて・・・

じゃあ、今年はチャレンジしてみよう!と。

ええ、もし、これで駄目になっちゃっても、やらないで後悔するより思いっきりやっちゃった方が良いと。

今年は全ての思いを込めて・・・

そうですね。最後ですから・・・後悔したくないですね。

で、今回のフリーとショートの曲への思い入れは?

うーん、ショートの「ボレロ」は、ただただ難しいですね。
ああいうスパニッシュ系の曲って今までやったことが無かったんで・・・普通のクラシック系というのは大体の形がそんなにおかしくな ければOKって感じがあったんですけど、スパニッシュ系はひとつの形がスパニッシュじゃなければ、ビシッと決まらないんで。
でも、僕の中にイメージが無かったので、はじめは、とりあえず振り付けの先生のやった通りにやってみるしかなくって。これで良いの かなぁと思うんですけど。こないだの東京ブロックのを見てもまだまだだなぁ、と。まだイメージを掴みきれてないですね。まだ振り付 けの先生が踊ったのが「ボレロ」のイメージですね。

フリーの曲はどうですか?

フリーは後半ですごく盛り上がる曲なので「体力」ですね。
スローパートでいくら魅せても後半の盛り上がりが無かったらつまらないんで。
疲れを見せちゃうと「アラ?」ってなる。(笑)

東京ブロック表彰式

東京ブロック表彰式

ところで、東京ブロックの表彰の時に、洋輔君と大ちゃんと3人で話してたでしょ。あの時「俺、1位久しぶりだなぁ!」と言ってまし たけど・・・

そうなんですよ、僕って2位が多いんですよ。(笑)

えっ!そうですか?なんか「トップ!」ってイメージがすごくあるんですけど・・・

世界ジュニアの頃から2位ばっかりなんですよ。1位と3位が無い。(笑)
今日も、全日本2位のメダルを4個ずらっ!と並べようかと思ったんですけど・・・1個見つからないんで持ってきませんでした。(笑)

ああ、それも凄いですよね。見られなくて残念。じゃあフランスと全日本で1位とって下さいね。
では「お宝」は何を・・・

えっと、これはドイツで1位になった時のトロフィーの代わりに貰ったマイセンの器です。

うわぁ〜、これは素敵ですねぇ。

マイセンの器

マイセンの器

日本に持って帰るのに壊れないよう苦労しました。
それからこれがNHK杯の出場者だけがもらえる記念品です。田崎真珠がスポンサーなので真珠が入っているんですよ。ずっと前から これが欲しかったんです。

貴重なものを有り難うございました。

NHK杯の記念品

NHK杯の記念品

とりあえず今年で引退ですよね。それ以後はどうされるんですか?

具体的な事はシーズンが終わってから考えようと思っていますけど、先生になりたいですね。

アイスショーとかへ行く気はないんですか?さっきの演技に対する話から考えるとアイスショーは直樹君くんにピッタリだと思うんで すけど。

いゃあ、ないです。

えー!もったいなーい!

いゃあ、シーズン中でも調整がうまくいったり、いかなかったりじゃないですか。ましてショーとなると毎回き ちんと調整できてないと、お客さんに失礼だし。でも、調整しきれないと思うんですよ。

でも、そんなに激しい技はやらないじゃないですか。トリプルアクセルとかクワドラとかやらないでしょ?

ええ、でも、ショーに出たりしたらやりたくなっちゃうと思う。(笑)
それに国内のショーにはあまり興味がないので・・・

じゃあ海外では?

海外のショーはたしかに凄いんですけど、世界選手権のメダリストとかじゃないと出れないし、やっぱり レベルも高いんで体が持たないと思うんですよ。

そうですかぁ〜。残念ですねぇ。

小さい頃から先生になりたいというのが夢でしたから、その気持ちの方が強いんですよ。
いままでやってて、「それは違う!」と思う所がいっぱいあったんで。「こういう風に教えたら絶対のびるのに・・・」と思って るところをやってみたいな、と。

直樹君が理想とするスケータを今度は自分の手で育てていきたいと。

そうですね。できれば、あんまり都会じゃなくって少し田舎の方の純真な子が良いですね。ずっと続けて いけるような環境にある。

楽しみですねぇ。是非頑張って素晴らしい選手を育てて下さい。


おまけ画像

直樹君の母校「浦和学院」にはスポーツで優れた成績を残した選手の記念碑が有ります。当然直樹君のも。

記念碑正面

記念碑正面

なんでも、この記念碑を作る為に、直接直樹君のスケート靴から型を取ったそうです。

記念碑裏側

記念碑裏側

裏には在学中の成績がずらりと刻んでありました。華々しい活躍が光ります。

校庭の記念碑群全景

校庭の記念碑群全景

浦和学院は、スケートのほかにも野球やテニスなど色々なスポーツで優れた成績を残しているんですね。


イメージ通りの、真面目でスケートをこよなく愛する直樹君でした。スケートに対する熱い思いが体中から滲み出ていました。
今年で現役引退。あの美しい滑りがもう後わずかしかみられないのはとっても残念ですが、故障を抱えて頑張ってきた直樹君の最後の シーズンを、しっかり心に刻みつけておきたいと思います。きっと有終の美を飾ってくれることでしょう。
そして、将来先生になって、直樹君譲りの表現力豊かな選手をたくさん育てて下さい。


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