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素晴らしくレベルの高い大会になりました。最終グループの演技のみならず、その前の第3グループの演技も素晴らしかったです。
1位の椎名さんは「氷上の舞姫」。トリプルルッツをはじめ5種類のトリプルジャンプをことごとく決め、最後までスピードに乗って全
くの完璧な演技で圧勝でした。
2位の若松さんは「氷上の安達祐美」、小さな体を感じさせない素晴らしい表現力、回転の速いスピン、スピード感のあるステップで魅
せました。ノーミスだったら椎名さんとどっちが・・・・というくらい僅差の勝負でした。
3位の種田さんは一回り締まった体型になり、ジャンプがシャープになりました。髪型も大人っぽくなって表現力がぐんとついたようで
す。トリプルルッツは下りましたが、他のジャンプで失敗したのが響きました。
4位の佐藤さんはショートではトリプルルッツが決まり1位でしたが、フリーではルッツをはじめいくつかジャンプの失敗があり、順位
を落してしまいました。しかし、スケーティングや、美しい姿勢などは相変わらず素晴らしくて次回が期待されます。
5位の川口さんは「氷上の妖精」、最初にビールマンスピンを持ってくるなど、個性的なプログラムで、持ち前のしなやかなからだの動
きを十分に生かした演技でした。ただ一人トリプルルッツをコンビネーションで成功しましたが、他のジャンプの失敗によるわずかな差
で5位になりました。
6位の臼井さんは「氷上のアイドル」、ひときわ美しいルックスに男性ファンも多いはず。優雅な演技が彼女らしく「白鳥の湖」が良く
あっていました。
上位6人は、いずれもハイレベルの演技で、わずかなジャンプの失敗の差が順位の差になったとはいえ、全員が甲乙つけがたい素晴らし
い演技でした。このまま全日本選手権に出ても、シニアの選手と互角に戦える実力を備えてきていると思います。
この他にも、永塚さんは関東大会よりも良い出来で、フリーでは3つのトリプルジャンプを跳びました。本田さんはトリプルルッツを成功
させた他いくつかのトリプルを持っていて、ジャンプが得意なタイプの選手です。パワフルな滑りは爽快です。佐野さんは前回より少し調
子を落しているとはいえ、シャープなジャンプ、独創性のあるプログラムは印象に残りました。
ジュニアの試合というとジャンプは跳べても表現力でシニアに後れを取るというか、物足りないのが今まででしたが、今回のこの大会はジ
ャンプ、表現力ともに素晴らしく、また、一人の選手が抜きんでているのではなく、上位の選手が揃って高いレベルの演技をした事に感動
しました。
※ 赤字の選手は全日本Jr大会出場権獲得者。
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