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2006年10月26日


●ABC(豪)10月25日

国連によると、10月24日夜からディリ空港近くで数百人の人が戦闘行為に
関わっている。少なくとも2名の死亡が確認されている。

空港は閉鎖され、首都への幹線道路は封鎖された。

25日には、オーストラリア軍兵士が、火器を作り発砲すると脅した一人の男
に発表。この男はどうやら怪我することなく逃走した模様。

国連報道官エイドリアン・エドワーズは、依然として爆発しそうな状況が続い
ていると語る。

「人々が負傷し、中には病院に運ばれた人もいるとの報告を・・・・・・受け
ている」と彼は言う。

「他に死者が出たかも知れないとの報告を聞いているが、今のところ確認がと
れていない。・・・・・・今のところ、状況を落ち着かせるための作戦が採ら
れている最中である」。

●SMH10月26日

東チモールの治安部隊は、ディリで東チモール最大のギャングの一つの指導者
が殺されたことで、暴力が激化するのではないかとの懸念を表明。この指導者
は、ディリの路上で頭を撃たれて志望した。

豪軍兵士の一人も、昨日、ディリの暴力で発砲事件に関係している。この事件
では、少なくとも2名が死亡(上記ABCで報ぜられた事件)。

東チモール軍も、無法状態が広まっているため、もはや兵舎にとどまらず、出
動する準備を進めていると発表。東チモール軍は5月以来兵舎にとどまってい
る。

軍の上級士官たちは、マリ・アルカティリ元首相を強制的に追放した行為はク
ーデターに相当するのだから、責任者たちを調査する必要があると。

軍がこの方針を進めるならば、ディリの政治エリートたちは、これを、シャナ
ナ・グスマン大統領への批判と見るだろうと。シャナナを支持するラモス・ホ
ルタ首相は、バチカンに教皇を訪問中。






2006年7月27日


7月はほとんどニュースを日本語化する時間をとれませんでした。7月27日の
ニュースをいきなりご紹介しても、文脈がわかりにくいと思いますが、無いより
はよいと考え、簡単にご紹介いたします。

UNOTILデイリーメディア・レビュー
2006年7月27日

*国際部隊がアルフレドを拘留

27日の新聞各紙第一面は、アルフレド・レイナド少佐とそのグループを拘留し
たこと、また、元内務相ロジェリオ・ロバトが武装したと言われている別のグル
ープが武器を国際部隊に引き渡したことの記事を掲載した。報道によると、ディ
リのバイロ・ピテのある家で、アルフレドと21人の部下たちが、武器を持って
いるところを国際部隊に見つかって拘留されたという。軍事報道官ジェームズ・
ベーカーは、ピストル9丁、弾薬16捜、その他の火器類が、その家から見つか
ったという。

一方、ラバダインという名の別のグループが、水曜日(26日)、チモール共和
国大統領にHK33二丁を引き渡し、それに対して、大統領は、彼らを検事総長
に引き渡した。ラバダインは、内務省から武器を受け取ったと述べているという。

PSTの国会議員ペドロ・ダ・コスタは、アルフレドと彼のグループの拘留によ
り問題が終わるわけではないが、危機解決のための第一歩と述べた。

*メディアと政治的陰謀

フランシスコ・ブランコ議員は、市民としてまた政治家として、東チモールの現
実を憂慮していると述べた。東チモールの現状は、メディアをはじめとして、政
治家、市民社会に、偽善が満ちているのに、誰も、東チモールでどこかがおかし
いと口に出して言わない状況にあると。議会の総会で、ブランコは、現在の状況
に対する、検察庁をはじめとする最高意志決定組織の介入について言及し、「攻
撃ライフルを持って他人の死をもたらしたりする犯罪者たちが、パーティーやダ
ンスに参加し、客を受け入れている一方、同じようにして別の扱いを受けている
者たちもいる。その点で、国で犯罪を犯したとされる市民への司法の適用におい
て大きな差別がある」と述べた。ブランコは、チモール・レステは民主主義国で
あり、メディアと表現の自由があるのだから、声を上げることを恐れるべきでは
ないと述べた(DN・TP・STL)

*大統領に説明を求める

議会の副議長フランシスコ・シャビエル・ド・アマラルは、大統領は議会に対し、
どうして大統領は国際部隊にアルフレド逮捕の命令を与えたのか説明すべきだと
述べた。国会議員ペドロ・ダ・コスタは、国際部隊がとった手だてはよかったと
述べた。というのも、それによって、現在チモール・レステにある重の状況を把
握することができ、また、PNTLおよびF−FDTL(予備部隊を含む)が使
っている銃についてもわかるほか、チモール人がお互いに諍いを起こすよう操作
したかも知れない外国人を含め、民間人が銃を使っているかどうかもわかるから と(DN)

*首相は国際警察の駐留を要請

東チモール首相ジョセ・ラモス・ホルタは、最大5年のあいだ、800人規模の
国際警察部隊を望むと述べた。ホルタによると、国連安保理は向こう2週間のう
ちに、東チモールが出したこの要請を検討する予定という。国連は、過去の誤り
から学ぶべき、と。ホルタは、クアラルンプールで開催されたASEAN外相会
議で、東チモールは、国際社会にはできるだけ長く東チモールにいて警察の再建
と訓練を助けて欲しいと(ABCアジア太平洋TV/ラジオ豪)。
ホルタはまた、ASEAN加盟には少なくとも5年を要する、と。

*東チモール軍参謀、検察の諮問に参加

5月25日、10人の非武装警官が東チモール軍兵士に殺された事件をめぐって、
タウル・マタン・ルアク准将は、検察庁に対し、質問に答える準備があると語っ
たと、身元を隠した情報源は伝えた。マタン・ルアクは、検察庁から27日、書
面で5つの質問を受け取ったという。司法筋によると、検察庁は、今年4月28
日から5月25日の間におきた対立する治安部隊間の衝突について「いくつかの
調査」を行っている。この衝突により、ディリでは数週間にわたる暴力が巻き起
こり、40人が殺され、13万人以上が自宅から避難した(Lusa, 27 Jul)。




2006年6月23〜24日


*フレテリンは首相を支持、ディリは不穏な状況
2006年6月25日 ABC

フレテリン党は、首相マリ・アルカティリ支持を再確認したため、ディリではさらに銃
声が聞かれた。ジョゼ・ラモス・ホルタともう一人、ふたりの大臣が、抗議のため辞任
した。フレテリン中央委員会は、アルカティリを罷免するよう求めるシャナナ・グスマ
ンの要求を受け入れなかった。党委員会では、数時間にわたる議論と首相辞任の圧力に
もかかわらず、首相を罷免することは、憲法と民主主義の原則に反するとフレテリンの
指導陣は述べた。その直後、ジョゼ・ラモス・ホルタ外相は抗議のため辞任を表明。彼
は、アルカティリ政権とはこれ以上やっていけないと。通信相のオヴィディオ・アマラ
ルも辞任した。アルカティリの辞任をもとめて、ディリでは数千人の人々がデモを行っ
ている。豪はジョゼ・ラモス・ホルタの辞任を残念と。

*WFPの調査によると食料援助を必要としている人々は予想よりも多い
2006年6月22日 世界食料計画(WFP)

東チモールの最近の混乱で自宅を追われ地方にいる数万人の人々も、首都ディリの自宅
にとどまる人々も、食料援助を緊急に必要としていると国連世界食料計画とそれに協力
している団体は述べた。東チモールのWFP代表タレク・エルギンディは「最近の出来
事により、東チモール全体での食料安全供給が揺るいでいる」と述べた。WFPは現在、
家を離れキャンプやディリ周辺にいる人々6万人に、栄養教科食品、油、砂糖を提供し
ている。この援助は政府の米配給と一緒に行われている。4月末以来、WFPは8万2
000人以上の人々に支援を提供した。現在WFPは首都ディリ以外にいる推定7万8
000人にも支援を拡大しようとしている。今後数日のうちに、エルメラとマナトゥト
ゥ、バウカウの各県で合計3万人以上の人々に食料が配られる予定。

*シャナナ・グスマンはフレテリンの議論の結果を待つと述べる
2006年6月24日 AP

シャナナ・グスマン大統領は、24日(土)与党フレテリンが会議を開くので、そこで
アルカティリ首相の罷免にフレテリンが合意するかどうか決めるまで、自分の辞任を見
合わせると述べた。グスマン大統領は、何週間も続いている暴力と政治的混乱の責任は
アルカティリ首相にあるとしている。グスマン大統領は、22日(木)、フレテリンが
アルカティリ支持を表明したことに対し、自分が辞任すると述べていた。

※フレテリンの会議はデモのために24日には開催されず、25日に開催予定。
※国連事務総長特別代表のハセガワ・スケヒロ(UNOTIL代表)は、グスマン大統
 領に辞任しないよう求めた(6月23日、国連)
※東チモール外相ジョセ・ラモス・ホルタは23日(金)外交筋に対し、アルカティリ
 大統領は辞任するだろうと述べた。24日(土)のフレテリンの会議(延期された)
 にアルカティリは辞任の手紙を提出し、それが受理されれば公式の発表があるだろう、  と。

*ポルトガルの将軍、豪が東チモールを奪取しようとしていると批判
2006年6月24日 AFP

かつて東チモールで国連部隊を指揮したポルトガルの退役将軍が、オーストラリアが、
東チモールへの支配権を得るために、危機を煽りたてたと批判した。「オーストラリア
の関心は石油とガスだ」とアルフレド・アスンカンはポルトガルの日刊紙ジュルナル・
デ・ノティシアスのインタビューに答えて語った。

「オーストラリアにとって、その地に物理的に駐留し、政治体制を支配する以上に、豊
富で巨大な資源を支配するために都合の良い方法があったろうか?」と、2000年か
ら2001年東チモールの国連平和維持部隊の参謀を務めたアスンカンは言う。

現在、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、ポルトガルから2200人以
上の兵士と警察が、暴力の爆発に対して秩序を取り戻そうとしている東チモールに駐留
している。この暴力は、今年3月、東チモール首相マリ・アルカティリが600人の兵
士を首にすると決定したことを引き金に起きた。

アルカティリ博士は、シャナナ・グスマン大統領との権力闘争にとらわれている。

オーストラリアを「東チモール最大の敵」と述べるアスンカンは、オーストラリアはこ
れまでずっと東チモールの「あらゆることそしてすべての人々を支配」したがっていた
と述べ、これまではグスマン氏とアルカティリ氏が団結していたことにより苛立ってい
たと言う。

「けれども、この団結が崩れたため、オーストラリアは東チモールを支配する機会を得
た」とノティシアス紙はアスンカンの言葉を引用する。オーストラリアは、アルカティ
リ、そして「隣国の野望よりも東チモールの利益を重視するものはすべて」取り除こう
としている、と。

東南アジアで最貧国の東チモールには、チモール海の海底に巨大な石油とガスの資源を
有している。1月、東チモールとオーストラリアは、油田/ガス田三カ所の共同開発協
定に署名した。

23日(金)には、ポルトガルの欧州問題担当国務長官フェルナンド・ネヴェスが「オ
ーストラリアは東チモールの国内問題に関与すべきではない。オーストラリアもポルト
ガルも」と述べている。「東チモールの制度的問題は東チモール人により解決されるべ
きだ」とも。

ポルトガルは、当初、豪の指揮下での兵士派遣を拒んでいた。一方、ポルトガル共産党
は、23日、オーストラリアが東チモールに「占領軍」を駐留させていると非難。

※オーストラリアが東チモールとのあいだにあるチモール海の石油とガスを狙っている
のは過去の政策資料等などからもわかります。1999年の投票と2002年5月の主
権回復をめぐっては、ときに進歩的な立場を自称する人々も、ろくに調べずに、「チモ
ール海の石油欲しさに豪が東チモールのインドネシアからの分離独立を支援した」など
と言うことがあります。
 第一に、国際法上東チモールがインドネシアの一部であったことは一度もありません。
インドネシアが東チモールを侵略し、不法占領し、一方的に「併合」を宣言していただ
けです。インドネシアを一貫して支持してきた日本政府さえ、公の立場は「東チモール
はその帰属をめぐって係争中の地域」としていました。
 第二に、オーストラリアにとって、チモール海の石油取り分はインドネシアとの間で
交渉した方がはるかに有利になっていました。実際、オーストラリアは、1985年、
インドネシアによる東チモール併合を承認し(不法占領を併合と言い張るインドネシア
の主張を公式に承認した唯一の国です)、インドネシアと共謀し、チモール海の油田の
盗掘を進めました。

*ポルトガル大統領は16日、東チモールの問題は東チモールの指導者と人々とにより、
外部からの介入なしで解決されるべきと述べた(ルサ、6月21日)




2006年6月20日


13万3000人が国内避難民となっている

東チモールについて、上級国連職員は、13万3000人が国内避難民となっていると
述べた。

東チモールで数週間にわたり続いた争乱のさらなる流血沙汰を恐れて自宅から逃げ出し
た人々の数は、現在、13万3000人に上ると、19日(月)、ディリの国連難民担
当上級職員が語った。

ルサ通信社に送られた声明の中で、チモールでの人道援助調整官でもあるフィン・レス
ケ=ニールソンは、首都ディリ内および周辺の難民キャンプにいる人々の数は、前回の
人数よりも1万5000人増えたと述べる。

国連によると、ディリの13万人ほどの住民の多くが、4月後半に起きて数週間続いた
暴力−これまでに少なくとも37人がそれにより命を落としたと言う−のときに家から
非難した。

家を追われたチモール人たちのほとんどは、約55の慌てて作られた難民キャンプ−お
おくはカトリック教会をはじめとする宗教施設の中に作られた−にいるとこの国連職員
は言う。また、チモールの多くの地域で食糧供給が尽きる危険があると警告している。

さらに、経済活動がほとんど全面的に止まったため、料理用燃料や薬品などの必需品の
入手に深刻な問題が生じている。さらにレスケ=ニールソンによると、チモールの政治
的・軍事的危機を速やかに解決しない限り、この状況は悪化するかも知れない。

国連は、東チモール当局と様々なNGOとともに、緊急救援活動を調整し、混み合った
キャンプにいる10万人以上の人々に食料を確保し飲み水と保健医療を提供するために、
人道支援組織連絡グループを立ち上げた。

一方、外交筋はルサ通信社に、国連安保理は現在の国連UNOTIL使節を2カ月延長
することを認めるだろうと語った。

東チモール政府は、2007年(5月)に予定されている総選挙を前に、チモールの混
乱をおさめ、安定をもたらすために、国連に対し、兵士と警察治安部隊の派遣を承認す
るよう求たが、国連は、東チモールにそうした治安部隊を送るには少なくとも6カ月は
かかるだろうと述べていた。

現在、オーストラリア、ポルトガル、マレーシア、ニュージーランドの平和維持部隊と
警察が2000人以上、東チモールとの二国間合意にもとづきチモールにいる。

この国際部隊は、3週間前にディリの路上で任務を活動し始めてから、ほぼ秩序を回復 した。

以上ルサ通信社2006年6月19日
----
補足:東チモール現地から簡単な情報が入りました。その方がいる周辺(ディリ)では
差し迫った危険はないが、夜は注意が必要。ディリ、ベコラ地区のマーケットは開いて
おり、スーパーも営業しており、食料や日用品は手に入るとのことでした。空港近くに
は、まだテントが張ってあり、避難している人がいたそうです。




2006年6月1〜4日


■東ティモール

グスマン大統領が軍と治安機関の全権を掌握した翌日の水曜、首都はごく少数の略奪
と1件のギャングによる襲撃が報告された以外は、やや平静を取り戻しつつある
(Lusa、5月31日)。

アナン国連事務総長は、国連の時期尚早な撤退がさらなる騒乱を引き起こすおそれも
あるとの懸念を示した。事務総長は、状況の査定と交渉のコーディネート役としてネ
パールでの国連人権ミッションを率いているイアン・マーティンを特使として派遣し
た(Lusa、5月31日)。

昨日重大犯罪部のオフィスに押し入った強盗らは、インドネシア軍将兵らによる人道
に対する罪の証拠が入力されたコンピューター138台を盗んだ。ウィラント元同国軍
司令官のファイルもそのひとつで、強盗らは虐殺の証拠が保存されていた法医学室に
も侵入している。モンテイロ検事総長は、バックアップ用のデータベースが修復可能
かもしれないが、99年の事件のオリジナルファイルのうち90%は破壊されるか失われ
たと述べた(ABC、5月31日)。

マカオの日刊紙Ponto Finalは木曜、20万人ものフレテリン支持者がディリで集結す
るのを止めさせたことで、フルスケールの内戦の勃発を回避したとのアルカティリ首
相の発言を掲載(Lusa、6月1日)。

政府筋によると、ロバト内相とロドリゲス国防相が本日午後、辞任を発表するもよ
う。これはグスマン大統領が、彼自身の言葉を借りるなら国家が直面している危機へ
の対処を誤った代償として政府に要求したもの。だが反乱軍の指導者アルフレド少佐
は、アルカティリ首相がその地位を追われるまで危機は去らないとしており、また今
回の辞任(とくに就任以来強力なセキュリティ・ネットワークを構築してきたロバト
の)が緊張をさらに高める可能性も指摘されている。内相にはアルシノ・バリス副大
臣が昇格し、国防相にはホルタ外相が暫定的に兼任する(The Age、6月1日)。

解任されたロバト元内相は、先週木曜国連軍事アドバイザーの仲介により武器を置き
和平交渉に臨もうとしていた警察官に兵士らが発砲、10名が死亡、20名が負傷した事
件について、道義的政治的責任は自分にあるとし、辞任を公式に発表した(AP、6月1 日)。

アルフレド少佐は2日、ディリから80キロ南にあるマウビセ山中の基地からの電話イ
ンタビューで、ホルタ外相の国防相兼任を、「4月に軍が60名以上のデモ参加者を殺
害した事件に関する国際調査委員会の設置に向けてのひとつの進展」と表現した。公
式発表ではこの事件の死者は5名、負傷者は80名ほどとされている。少佐は、自分に
は650名の兵士が従っているとし、殺害を命じたアルカティリ首相の責任を追求し続
けると述べた。また、豪派遣部隊司令官のミック・スレーター准将と会見したことは
認めたが、武装解除に応じるとの噂は否定し、「なぜ私が武器を差し出さねばならな
いのか?私は兵士であり、武器は私のものではなく東ティモール国民のものである」
と答えた(Lusaなど、6月2日)。

暴動によってコーヒー産業が深刻な被害を蒙っている。コーヒーの収穫は通常5月に
始まり6月下旬ピークを迎えるが、「すべての道路が封鎖されていて豆を精製工場に
運ぶ手段がなく、また工場でも出勤している者が誰もいない」と、農林水産省コー
ヒー局のカエタノ・クリストバオ局長は木曜発表した。東ティモールの年間のコー
ヒー豆生産量は平均7000から1万トンで世界市場の1%に過ぎないが、同国にとっては
主要な収入源であり、国民の4分の1がコーヒー産業に依存している(AP、6月)。

豪からアルカティリ首相を更迭すべきとの声が挙がっていることに対し、UNTAETで東
ティモール憲法起草に従事した豪人法律家ジョナサン・モローは、憲法では大統領に
そうした権限は与えられていないと述べた。首相に対し不信任案を提出できるのは国
会だが、ここ数日は国会も開かれていないようだとも。政府が独裁的であったり汚職
の疑いがあったり、あるいは単に法秩序の回復に無能だとわかったらどうなのかとの
問いには、そうした非難のすべて、あるいはどれかひとつでさえ東ティモールに当て
はまるとは必ずしも思わないが、たとえそうであっても、政策の失敗によって政府を
一方的に解散させることは憲法では認められていないと答えた(ABC、6月1日)。

今回の東ティモールでの暴動、とりわけ検察庁が襲われ99年の残虐行為へのインドネ
シア軍高官の関与を示すとみられる証拠が紛失した事件の背後にインドネシアの存在
を指摘した海外メディアの報道に対し、ウィラユダ外相は金曜、一切関連はないと否
定した。東ティモールで騒擾行為を働いた分子がインドネシアに入国するのを防ぐた
め国境は閉鎖されているとも(ANTARA、6月2日)。

アルカティリ首相は土曜、今回の暴動には元親インドネシア派民兵の何人かが関与し
ているとの報告を受けたと述べた(AP、6月3日)。

ダウナー豪外相は土曜、アルカティリ首相らとの会談後、インドネシアの関与を示す
いかなる証拠もないと記者団に答えた(AFP、6月3日)。

東ティモールを訪問したダウナー豪外相は土曜、グスマン大統領やアルカティリ首
相、ホルタ外相、イアン・マーティン特使らと会談。外相はその後記者会見で、和解
と東ティモール警察の訓練のため、国際警察を含めた国連ミッションの増強を訴え
た。アルカティリ首相の退陣を求めるのかとの問いには、「それは彼らの問題だ」
と。ハワード豪首相は先ごろ、アルカティリ首相には統治能力が乏しいと非難し、ポ
ルトガルから内政干渉との批判を受けていた(Lusa、6月3日)。

ディリの過去24時間の状況は大きな変化はみられず、ときおり略奪や放火、ギャング
の衝突が見られる以外は、平穏が続いている。援助諸機関からのデータをIOMが集計
したところでは、7万1300人の避難民がディリの65ヵ所の避難所で暮らしている。う
ち40%が何らかの支援を受けており、26%がキャンプの中あるいは近くの医療施設へ
のアクセスが可能だ。49%が食料が入手でき、42%で十分な量の飲み水があると報告
されている。26%で下痢やマラリア、咳、呼吸器感染症などが見られ、72%で水質は
良好と査定された。UNOTILはこれら以外に、とりわけリキサ、エルメラ、アイレウ、
バウカウ、オイクシ、アタウロで、60から70のキャンプに3万5000人から4万人が暮ら
していると推定している。治安が不安定なことから、過去数日人道援助物資はディリ
から60キロ以上の場所には届けられずにいる。ディリでは略奪の結果、広範囲で食料
や日用品、燃料の不足が報告され、政府は避難民に食事や水の配給を行なっている。
WFPも、中国政府から寄付された2000トンの米を避難民に供給しているが、現在の
ディリの備蓄食糧はあと3週間しかもたないと予測している。豪軍は、水や毛布、医
薬品などをディリ国立病院に提供。豪政府はオースエイドを通じて300万豪ドルを拠
出。UNICEFは子供の保護のための活動を再開し、UNFPAは出産用キットを配布してい
る(OCHA、6月3日)。

グスマン大統領が新しい内務、国防相の就任式を行なった土曜、首都は11日ぶりに平
穏を回復した。大統領は式の直後、諮問機関である国防治安上級委員会を招集、さき
に発表した対立集団の武装解除を含めた30日間の緊急対応措置について、実行計画を
話し合った。一方バリス新内務相は、副大臣であった先月25日に軍が警察本部を襲撃
し死者10名、負傷者27名を出した事件の際、警察本部を逃げ出し数時間ポルトガル大
使館に避難していたことを、自身で明らかにした。同相は、一時的に保護を求めただ
けで政治亡命を求めるつもりはなかったと述べた。ポルトガル大使館関係者は、この
件について「非常にデリケートな問題」とし、「肯定も否定もしない」と答えた
(Lusa、6月3日)。

IOMは、避難民が報復のためキャンプの中に武器を持ち込んだとの噂があり、その可
能性もあると懸念を示した。IOMはこの件について平和維持軍と協議したが、殺気
だった雰囲気の中に武装した部隊が入り込むことが引き起こしかねない結果について
指摘、慎重な対応を促した。キャンプ周辺のパトロールを強化することが、避難民の
緊張を和らげるのに役立つだろうと、関係者は語った(AFP、6月3日)。

■その他

ローマ法王ベネディクト16世は、3万5000人が集まった本日のセント・ピーターズ広
場での集会で、東ティモールの現状に憂慮を表明するとともに、現地の教会やカト
リック機関に対し、避難民の救済に引き続き励むよう訴えた(ZENIT、5月31日)。

インドネシアのウィラユダ外相は2日、来週火曜から2日間同国を訪問するラムズフェ
ルド米国務長官が、ユドヨノ大統領や国防相らと会見し、軍事関係向上に関するあら
ゆる事項について話し合うと述べた。協議事項には毎年5万隻以上の船が世界の石油
の半分を積んで通過するマラッカ海峡の治安問題も含まれる予定で、米側は同海峡で
のテロ攻撃に関して懸念を示しているという(AP、6月2日)。

インドネシア国会外交委員会のメンバーのひとりアムリス・ハサンは、東ティモール
危機は、強引に独立を推し進めた挙句、同国が安定する前に撤退した豪に一切の責任
があると非難した(The Australian、6月3日)。




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