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2006年5月29〜31日


■東ティモール

アルカティリ首相、グスマン大統領は月曜、国の政治状、治安上の危機を脱する方法
を模索するため、国家委員会と会見。コミュニティリーダーなどで構成される同委員
会は、首相を罷免する権限を大統領に与える権利が、憲法で認められている。数百名
の人々が政府庁舎の周囲を取り囲み、首相の辞任を求めている(ABC、5月29日)。

アルカティリ首相は月曜、軍の指導者らと緊急会談を開催。豪軍に護衛され政府庁舎
に到着した首相は、今回の暴動は現政権を打倒するための陰謀だと主張。国会が解散
されるなどの噂が飛び交い、日曜には略奪者から家を守ろうとした人が焼かれるなど
4名が殺害された。およそ2万7000人が空港、港、教会などに避難しているが衛生状態
は最悪で、子供たちは人間の排泄物の流れ込んだ水たまりで跳ね回り、飲み水や食料
などのアクセスは困難だ。ギャング集団は平和維持軍に追い散らされてもすぐに再集
結し、長谷川代表は首都の秩序を回復するにはより多くの国際軍が必要との見通しを
示した。だが、避難民のひとりは、豪部隊は暴動の起こっているところには踏み込も
うとしないと不満を露わにした。グスマン大統領と話し合うため山中の基地から豪軍
のヘリでディリに入った反乱軍メンバーのひとりアゴスト・デ・アラウジョ少佐は、
大統領に対し、ディリを攻撃することはないと請け合い、「いつでも話し合いのテー
ブルに戻る用意がある」と述べた(AP、5月29日)。

豪部隊は、グスマン大統領や豪軍高官を交えた交渉のあと、130人以上の反乱軍兵士
や警察官を拘留、武装解除した。これは、アルカティリ首相に忠誠を誓う兵士や警官
らが隊舎に留まることに合意したことと合わせて、先週の暴動発生以来、初めてのポ
ジティブなニュースとなった。だが昨日の首相と大統領による長時間にわたった会談
で合意に至らなかったことから、暴力はいつでも再発する可能性がある。会談は今後
も続けられるが、政府筋によると、首相の辞任は今のところないもよう(SMH、5月30
日)。

グスマン大統領は先月の暴動発生以来初めてアルカティリ首相や政府閣僚と会い、危
機への対処について話し合った。昨日の午後に終わる予定だった会談は深夜にいたっ
ても結論が出ず、本日再開されるが、アナ・ペソア国家行政相は、「政府の解散は重
大な憲法違反であり、選択枝として考えてはいない」とポルトガルのラジオ局に対し
答えた(AFP、5月30日)。

政府は食料の配給を行なっているが、各地で食料不足が深刻化する中、数千人の人々
が今朝、非常用の米を備蓄してあるディリ中心部の倉庫に殺到した。一方で、配給さ
れた食べ物を持ち帰る途中、略奪に遭う人々もいた。WFPは、通常の店舗や市場での
食料調達が不可能なことから、危機的状況としている(ABC、5月30日)。

暴徒らが火曜、検察庁を襲撃、99年の人権侵害の証拠が入力されたデータベースなど
を破壊した。モンテイロ検事総長は、止めようとしたが連中は山刀やナイフを持って
いたと言い訳し、国連や豪や米が安全を確保しなかったのが悪いと責任転嫁した
(Lusa、5月30日)。

グスマン大統領は昨日の声明で、軍の最高司令官として、暴力の阻止とこれ以上の被
害を防止するため、国防と治安に対し唯一の責任を負うと宣言。この緊急措置は直ち
に効力を発揮し、30日間有効となる。大統領はアルカティリ首相に対し、国防大臣と
内務大臣の解任を要請したが、首相は、声明は誤った解釈に基づくもので、自分が国
内治安のコントロールに権限を有すると反論(AAPなど、5月31日)。

国連はウェブサイトで、10万人の東ティモール人が家を逃げ出し、うち6万5000人が
ディリ周辺のキャンプに身を寄せていると発表。WFPが9万5000人の避難民に食料援助
を行なっている(Bloomberg、5月31日)。

反乱軍の指導者レナルド少佐は、「アルカティリは犯罪者であり、首相の座に留まる
べきではない」と、携帯によるインタビューで答えたが、2250名の国際軍に対し投降
するかどうかはコメントしなかった。現地住民によると、首都の危険地域であるベコ
ラでは、夜明け前に身元不詳の集団が東部出身者の所有と見られる商店2件に放火す
る事件があった(AFP、5月31日)。

アンガス・ヒューストン豪軍司令官は水曜、部隊を半年は駐留させるが、秩序が回復
するにつれ人員を削減していくと述べた(Reuters、5月31日)。






2006年5月22〜28日


■裁判、人権侵害

真実友好委員会のインドネシア側委員長ベンジャミン・マンクディラガは、バリでの
5日間にわたる国内外の専門家との会議後、東ティモールでの暴動により遅滞は生じ
るだろうが、委員会はその任務を継続していくと述べた。東ティモール側委員長ディ
オニシオ・バボも、同国の現状が委員会の任務に影響を及ぼすことはなく、文書や証
言の提出が遅れているのは複雑な官僚機構や、国連関係者との協議を経なければなら
ないことが原因とした。バボはまた、「委員会は現在再検証の段階に入っており、両
国の関連機関からの文書を照らし合わせるとともに、14の主要なケースについて概観
しているところだ」と語った。マンクディラガは、「こうした作業が終わり次第、
ウィラント元国軍総司令官を含めた証人を喚問する」とし、「ウィラントは応じる用
意があり、証言によって真実が明らかになり、彼や他の軍関係者を多大な心理的負担
から解放することになるだろうと述べている」と語った(JP、5月27日)。

■東ティモール

フレテリン評議会で、書記長選の投票方法が変更されたことでアルカティリの再選は
確実となり、候補者のひとりジョゼ・ルイス・グテレスは本日の会議に出席すらしな
かった。ロバト内相は代表の80%はアルカティリへの支持を表明または示唆したと発
言しており、グテレスの撤回は投票方法の変更だけでなく支持者を集められなかった
ことも原因だろう。フレテリンは再度アルカティリを指導者そして首相として選ぶこ
とになるだろうが、それが国民が望んでいることかどうかは、また別問題だ。昨夜フ
レテリンの代表数人が投石を受ける事件が発生、警察官は事態をコントロールするた
め発砲した。負傷者などは出なかったが、今後も現政権に不満を抱く人々がデモを行
なうことはあり得る(ABC、5月19日)。

アルカティリ首相が600名の代表からほぼ全会一致で党指導者として再選された金
曜、ホルタ外相は、それは必ずしも国民の感情を反映したものではなく、彼が来年の
選挙でフレテリンを勝利に導けるかどうか不明だと述べ、首相を公然と批判した
(ABC、5月22日)。

請願者らが教会やNGOなど4つの機関で構成された調査委員会を拒否したことに、ホル
タ外相は「委員会は彼らの要求に応じて設立されたもので、主張をころころ変えるべ
きでなはい」と憤懣を表した。外相は請願者らの指導者ガスタオ・サルシニャと2日
前にも携帯で話し合い、問題解決のため会談を持つことで合意したという。また国防
軍を武装解除するようにとの要求については、ルアク司令官も軍が彼らを攻撃するこ
とはないと保証していると応じた(DN〔UNOTILデイリーメディアレビュー〕、5月22 日)。

ティモール抵抗民主民族統一党(UNDERTIM)の党首で元ファリンティル司令官のコル
ネリオ・ガマ(L-7)は彼とその部下が武器を入手してエルメラ攻撃の準備をしてい
るとの噂について、そうした意図はなく、国民を脅し自分たちの目的を達成しようと
するある種の集団の陰謀だと反論(STL〔UNOTILデイリーメディアレビュー〕、5月22 日)。

アルフレド・アルベス・レナルド少佐は月曜にアイレウで記者会見を開き、国防軍内
の問題解決とさらなる流血を防ぐため、首相や大統領、外相、司教らとの早急な対話
を求めた。少佐は、彼とその部下らは国民の敵ではなく守護者であるとし、「指導者
らは時間を浪費している、それは銃と同じで人を殺す」と指摘した。またディリの住
民に対し、不安を感じたら避難するべきだ、短期的には誰も安全を保証することはで
きないと呼びかけた。フランシスコ・グテレス国会議長は、少佐は軍の問題と政治を
混同すべきではなく、安全は保証するとして人々に家に戻るよう求めた(STL,
TP〔UNOTILデイリーメディアレビュー〕、5月23日)。

アルカティリ首相は火曜、政府が6つのオフショア石油鉱区の開発権のうち5つをイタ
リアのEni SPA社に、残りの1つをインドのリライアンス・インダストリーズ社に認め
たとの声明を発表。両社は6月30日までに、天然資源鉱物エネルギー省と生産共有契
約を締結する。これら鉱区からの収益は6対4の割合で開発会社と政府で分配され、外
国企業の場合はさらに5%のロイヤルティを支払わなければならない(Market Watch,
DowJones〔UNOTILデイリーメディアレビュー〕、5月23日)。

ベコラのファトゥ・アヒで昨日アルフレド少佐のグループと国防軍が銃撃戦を展開、
2名が死亡、8名が負傷した。アントニオ・ビアンコ内閣官房大臣は、国防軍のメン
バーがウルトラマリノ銀行で給与を受け取りメティナロの本部に戻るところを反乱軍
に待ち伏せを受けたと発表。軍は、襲撃に直接関与した容疑で2名を逮捕した。政府
は国際軍の派遣を要求するのかとの質問に同相は、「国家警察が治安を維持する」と
答えた。これとは別に、タイベシ市場が再度、身元不詳の集団により放火された。市
場には若者たちが集まり、木材などで道路を封鎖している。(STL, TP, DN〔UNOTIL
デイリーメディアレビュー〕、5月24日)。

国防軍に数度の襲撃をかけた反乱軍の指導者アルフレド少佐は、ポルトガルのラジオ
局RDPとのインタビューで、国際社会の支援がなければ状況はさらに悪化するとし、
外国軍の早急な到着を願っていると述べた。また、軍内の差別が警察や民間などに広
まって問題は複雑になっているとし、元ゲリラたちは良き兵士としてどのように務め
るべきかを知らず、国防軍には変革、再構築が必要とも(RDP〔BBC Monitoring〕、5 月24日)。

国連のラジオコミュニケーションネットワークによると、本日ディリの中心部で発生
した壮絶な銃撃戦で20名の警察官が負傷、多くが死亡した。空港方面では機関銃や手
榴弾が炸裂。大統領官邸近辺でも衝突が発生、米大使館やアルカティリ首相宅の周辺
でも銃声がしたもよう。ディリの国連本部に逃げ込んでいる国連職員の報告では、午
後1時半ごろ国家警察の隊舎から集中的な銃声が聞こえたという。別の消息筋は、隊
舎を包囲している親政府派の国防軍部隊は、今にも攻撃にかかりそうだと伝えた。兵
士らはこれまでしばしば、インドネシア占領中に警察が同国軍と協力していたと非難
しており、両者の反目が今回の紛争の底流をなしている。軍によると、過去3日間で
双方で少なくとも5名の死亡が確認され、7名が銃弾や手榴弾、弓矢などで重傷を負っ
た。APは、アルフレド少佐率いる反乱軍から2名の死者と14名の負傷者が出たと報じ
た(The Australian、5月25日)。

国際赤十字によると、ディリの住民およそ2万人が難民キャンプに避難しており、
キャンプは非衛生な状態となっている(Newswire.co.nz (New Zealand)、5月25 日)。

長谷川代表は本日、国連職員の仲介によって和平交渉のため武器を置いて降伏しよう
とした警察に向け「常軌を逸した」兵士らが発砲し、少なくとも警察官3名が死亡、
国連職員2名が負傷したと、軍を激しく非難した。3日間に渡る正規軍と反乱軍、警察
の抗争による犠牲者の総数は、さらに増加する見込み。豪派遣軍のケン・ギレスピー
中将とホルタ外相との間で交戦規定に関する協議が行なわれているが、グスマン大統
領やアルカティリ首相は話し合いに参加せず、その所在は不明だ(AAP、5月25日)。

450名の豪軍先遣隊兵士が金曜ディリに展開する中、ハワード同国首相は派遣の見返
りとして政治改革を求めるとした。首相は、東ティモールのインドネシアからの独立
は早すぎたのかもしれないとし、助けが必要なときにそれを提供するものは、「あな
た方はこうした事態を2度を生じさせないようなやり方で今後も国を運営していける
と断言できるのか」と問う権利があると述べ、現政権を批判した。同国は土曜夜まで
に、1300名の兵士と4機のブラックホーク戦闘ヘリ、ミサイル誘導艦1隻と戦艦3隻を
派遣する(AFP、5月26日)。

山刀やナイフで武装した若者らが街中を徘徊し家々や車両に放火する中、国連は必要
以外の職員と家族にダーウィンへの避難命令を発した。代表は、彼らの安全に責任を
有する者として熟考した上での決断としたが、国連は依然として100名以上の国際ス
タッフを残留させ、避難者らもダーウィンで業務を続けるとし、今回の措置が一時的
なものであることを強調した(UNOTILなど、5月27日)。

カリタス・オーストラリアなどの援助団体は、ディリが深刻な食料不足に見舞われて
いると警告(AAP、5月27日)。

外務省筋によると、内閣は土曜の会合で、反乱軍や警察に武器を置いて兵舎に戻るよ
う再度要請することを決定した。グスマン大統領は和平交渉を仲介しようと試みてい
るが、側近によると大統領はアルカティリ首相がこの問題を適切に処理しなかったこ
とに激怒しているという。アルカティリ首相に対してはハワード豪首相からもその統
治能力について批判がなされているが、アルカティリ首相は先月東ティモールを訪問
したウォルフォビッツ世銀総裁が同国を成功の模範的な例として賞賛したことを挙げ
て反論、また、金曜のラジオ番組で軍や警察の最高指揮権はグスマン大統領にあると
発言し、クーデターを試みる動きが見られるとしたが、大統領がクーデターを画策し
ていると非難しているのかとの質問には「ノー」と答えた(Reuters、5月27日)。

ダウナー豪外相は土曜、豪は東ティモールの求めに応じて部隊を派遣したが、「誰が
首相、大統領、外相その他の何であれ、それは東ティモール人の問題だ」と述べ、同
国の国内政治には関与しないと発言。木曜の襲撃では、警察官9名が死亡し27名が負
傷、また同日にはならず者たちの放火によって女性と子供5人が焼死している。外相
は、豪軍が情勢をかなり沈静化したが、問題の解決にはまだ時間がかかると述べた
(新華社、5月27日)。

豪平和維持部隊は土曜、ディリ中心部の治安を確保したのち、自動小銃や山刀で武装
し民兵組織を結成した若者らが散発的に衝突を繰り返している周辺部に移動した。同
軍将校は、50人からなる集団を一発の銃弾も発することなくたちまちのうちに武装解
除したと語り、部隊が首都一帯に展開するにつれ治安は回復するだろうとの見込みを
示した。グスマン大統領はアルカティリ首相の要請を受け、2つの諮問機関である国
家委員会と国防治安上級委員会を月曜に招集する。首相と大統領は国防軍の掌握を
巡って対立し、国際軍の早急な派遣を要請した水曜以後は顔を合わせようともしな
かった(Lusa、5月27日)。

東ティモール政府は過去2年間、国防軍が同国の治安にとって潜在的脅威だとする豪
や外国アドバイザーからのたび重なる警告を無視し続けてきたことが判明した。ハ
ワード豪首相は、この数ヵ月状況が悪化していくのを目の当たりにしており、暴力の
発生は驚くには当たらないと述べた。豪は同国のディリ大使館を通じ、東ティモール
政府に対しことあるごとに「問題の適切な解決」を要請してきた。アナリストたち
は、暴力は24年にわたる独立闘争で生じた分裂と、国連が99年から02年の統治期間に
おいて適切な国防軍を創設することに失敗したことに由来すると語る。東ティモール
には何ら明確な役割を持たず、国家警察への敵意のみで結束した軍が残されたのだ
と。国防軍が潜在的脅威だとする警告は、コソボや東ティモールで国連のコンサルタ
ントとして活躍したエドワード・リースが3月に国連平和維持局に提出した報告書に
おいても指摘されている。彼は報告書の中で、国連はファリンティルの対処に決定的
なミスを犯したが、その失敗はドナー諸国がシビリアンコントロールと明確な防衛政
策の欠如した軍の創設のための資金提供に難色を示したことにもよると記している。
もっとも、最終的な責任は東ティモール政府と軍の指導者にある。あるアナリスト
は、ロケ・ロドリゲス国防長官が外国アドバイザーに対し、「何を同じことばかりく
どくど言ってるんだ」と言うのを聞いており、別のアナリストは同長官が豪人に向
かって、"F・・・ off!"と言ったと語っている(Age、5月28日)。





2006年5月8〜21日


5月20日、主権回復から4年が経過しました。

『at』という雑誌(オルタートレードが出している)に、チモールコーヒーのお話が
載っていますが、そこに「抵抗運動のため、インフラがほとんどない」という無茶苦
茶な記述があります。悪気ではなく単なる無知か校正不足によるものと思われますが。

■裁判、人権侵害

インドネシアの元独裁者スハルトの健康状態が悪化していることを理由に、サレー検
事総長は彼の汚職容疑に関する告訴を取り下げ、同国政府は今後彼に対しいかなる訴
追も行なわないことと、彼の名誉回復を検討する意向を示した。「20世紀最大の凶悪
犯罪人にして暴君」と呼ばれたこの男が幾多の重大犯罪に関して何の裁きも受けずに
死ぬようなことになれば、インドネシアにとって大きな汚名となるだろう。ましてや
名誉回復など言語道断である。我々は同国の現政権に、インドネシアや東ティモー
ル、西パプアで彼が犯した人道に対する罪について、直ちに正式な審理を開始するよ
う要求する(TAPOL、5月20日)。

■東ティモール

国防軍問題の調査のため設置された調査委員会の委員らが、アルカティリ首相による
任命式に臨んだ。委員らは、アナ・ペソア国家行政相(コーディネーターを務める)
とアルシノ・バリス内務副大臣、フランシスコ・ブランコ議員(フレテリン)とペド
ロ・コスタ議員(ティモール社会党)、ロンギニョス・モンテイロ検事総長とセバス
チャン・シメネス司法人権監察官、カトリック教会のアントニオ・ゴンクレイブス神
父、市民社会よりアニセト・ダス・ネベスとティアゴ・サルメントそれに上訴裁判所
のマリア・ナテルシア。委員会はロスパロスやベコラ事件の調査を含め、「請願者」
の要求に対して90日以内に結論や勧告をまとめる(TP〔UNOTILデイリーメディ
アレビュー、5月6〜8日〕)。

コタのクレメンティノ・ドス・アマラル議員は金曜、国内の治安維持には警察が対処
すべきで、国防軍を介入させるべきではなかったと述べた。また警察が重火器を使う
ことにも反対であり、軍の介入に関する決定は大統領によってなされるべきと付け加
えた(STL〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月6〜8日〕)。

アルカティリ首相は、グスマン大統領との会談後記者団に、先月28日以降の事件で、
54の家屋が焼失し、タイベシ市場を含め116件が破壊されたと述べた。財産を失った
人々には政府が援助を行ない、市場も早急に再建すると。また、状況は平常に戻って
いるとして避難した公務員に職場に戻るよう呼びかけ、月曜までに復帰しない者は容
赦しないとも(TP〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月6〜8日〕)。

アルカティリ首相は、ディリから避難した2万1000人の住民の殆どが戻り始めている
とし、騒乱を2週間以内に回復するとして、豪軍介入の必要性を否定した。ただし選
択肢としては排除しないと。ハワード豪首相は先週、もし要請があれば軍を派遣する
との意向を示していた(ABC〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月6〜8
日〕)。

エジディオ・デ・ジェスス・アマラル第三地区長官がエルメラ県グレノで政府事業の
視察をしていたところ、およそ2000人の集団が彼と警護の警官6人を取り囲み、現地
政府機関の閉鎖を求めた。交渉の最中、「請願者」の支持者と思われる者たちが警護
の警官らを東部の出身者で先月28日の事件で請願者らに発砲したと非難し始め、彼ら
を殺すと言い出した。元ファリンティル第三地区司令官ドゥドゥと現地の神父が仲介
に入ったが騒ぎは収まらず、国家警察のイスマエル・バボ作戦司令官は、群集の要求
に従い警官に武装解除を命じた。彼らはその後、待機していた車で避難しようとした
が投石を受け、警官2名がナイフで刺され1名が死亡、1名が重傷を負った。元ファリ
ンティル第四地区司令官のドミンゴス・アグストは、東ティモールは2つに分断され
るべきではないとして、ボボナロの住民に対し、ボボナロやビケケ、ロスパロスの人
間に報復したり憎しみを抱いたりしないよう呼びかけた(TP, STL, DN〔UNOTILデイ
リーメディアレビュー、5月9日〕)。

ニューヨークから帰国したホルタ外相は、UNOTILが6月20日まで1ヵ月延長されると
し、安保理がその間に後継ミッションをどのようなものにするか検討すると述べた
(STL, TP〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月10日〕)。

アルカティリ首相は火曜の記者会見で、グレノの事件は請願者らによるものではな
く、その機会に乗じて新しい問題を引き起こそうとした連中の仕業だと述べた。アイ
レウの公務員アビリオ・アルベスは、人々は政府が請願者の問題を解決するまで帰宅
を望んでいないと述べた。国家警察の中で、同僚の死について、なぜ危機的状況の中
で武装解除されなければならなかったのかと、指導部に対して説明を求める声が上
がっている。マルティンス警察長官は、群集が武装解除しなければその場で全員を殺
すと要求したとし、彼らを逃げさせるための方策だったと説明、グレノ警察が関与し
たと見られる90名を拘留、首謀者の捜査を続けていると述べた(STL, TP,
DN〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月10日〕)。

ジョぜ・ルイス・グテレス国連兼米大使は水曜、教会や軍を含めたさまざまな機関の
代表らと、政府や大統領が問題を解決し人々が平和に暮らせるよう話し合いを行なっ
ていると述べた(TP, DN〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月11日〕)。

政治評論家のジュリオ・トマス・ピントは、先月28日にアルカティリ首相が国防軍に
出動を命じたのは憲法違反であり、それによって殺された人々については命令を出し
た者たちが責任を負うべきと(TP〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月11
日〕)。

ホルタ外相はアイレウで昨日、憲兵隊隊長のアルフレド・アルベス・レナルド少佐と
会見。外相は会見の目的を、先月28日以後ディリを離れアイレウに駐留している国
家警察や国防軍メンバーの声を聞くことにあったと述べた(TP〔UNOTILデイリーメ
ディアレビュー、5月12日〕)。

グスマン大統領は、アルフレド少佐と会見後、彼とその部下らが国防軍本部を離れア
イレウに向かったのは、同地の住民の治安を確保し状況を静めるためだったと繰り返
した。少佐は、いまもルアク司令官に服従しており、アイレウに向かうことを決めた
ことについて司令官に説明したいと思っているが、ディリに戻るにはまだ適切な時期
ではないと感じているという。ルアク司令官は、少佐らは許可なく武器を持ち出して
おり、いまや彼らのほうが請願者らよりも大きな懸念になっているとラジオ番組で述
べた(DN, TP, STL〔UNOTILデイリーメディアレビュー、5月13〜15日〕)。

フランシスコ・グテレス国会議長は、政府より選挙法案を受け取ったと(TP〔UNOTIL
デイリーメディアレビュー、5月13〜15日〕)。

ジョぜ・ルイス・グテレス国連兼米大使と、エディジオ・デ・ジェスス第三地区長官
が、フレテリンの書記長と党首に立候補することを公式に宣言(TP, STL〔UNOTILデ
イリーメディアレビュー、5月16日〕)。

国会は、政府とレレ・アナン・ティモール国防軍参謀長より、先月28日の国防軍介入
に関する報告書を受け取った。フランシスコ・グテレス国会議長は、介入は政府の
2004年第20, 7号布告と、危機的状況においては政府が国家の治安を確保する権限を
有するとの憲法第115条に基づくもので、合法だったと(TP, STL〔UNOTILデイリーメ
ディアレビュー、5月16日〕)。

UNOTILのアニス・バジュワ副代表が今月9日、ニューヨークの国連本部に「東ティ
モール警察が秩序の回復に失敗したのは、ロバト内相が職務よりも自分のビジネスの
方に関心を向けているからだ」との電報を送っていたことが判明した。グスマン大統
領は2002年、無能を理由に同相の解任を政府に要請したが、盟友であるアルカティリ
首相によって黙殺されている(The Australian、5月18日)。

ジョゼ・ルイス・グテレスは木曜、フレテリン書記長選への出馬を撤回。ディリでは
水曜から同党評議会が開かれ、金曜に選挙が行なわれることになっていたが、投票方
法が通常の秘密投票から挙手による票決に変更されることが同日午前に承認されたた
め。グテレスは、「国家の指導者を選ぶのに適切ではないと知っているルールで行な
われるゲームに参加する気はない」と述べた。評議会には500人を超える代表が参加
しているが、およそ200人が投票法の変更に賛成、34名が反対し57名が棄権した
(Lusa、5月18日)。



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