11月17日  月曜日  曇り台中晴れ

観光でどこへ行きたいか相談したら台湾新幹線に乗りたいということになって検討の結果台中へ行くことにする。 車いすの人を連れていくのでやや不安があるがどういう風になるか興味もある。

車椅子生活

ホテルからのシャトルバスは問題なく車椅子を乗せることができた。MRT圓山駅付近の歩道車道間の段差はない。 駅には車椅子用の斜路があり、改札口も車椅子が通れる広いものが一つある。 エレベーターも各駅のあるようでMRTで移動する限り車椅子でも問題はなさそうである。 MRT車両には一番前と一番後ろに車いす用のスペースがあった。

台北駅に着いて出札窓口へ行くと新幹線の出札窓口は専用だ。 専用窓口へ行って乗車券を買う前によく見るとシニア(65歳以上)、 ハンディキャップの人は割引があるように書いてある。年齢を証明する資料が必要とのことでパスポートを出すが私たち夫婦はパスポートを持ってきていない。 私は日本の運転免許証で無理に代用できたが妻は証明書がないので普通料金だ。 台中まで5割引きで350圓(1,050円)、妻は595圓(1,790円)日中割引があるようだ。 ハンディキャップの人は車椅子に乗っているだけではだめで 障害者手帳が必要だとのこと。

車椅子用座席

プラットホームへのエレベーターを降りるとすぐ目の前が車椅子専用席の車両7号車だ。

高鉄台中駅

台北駅発10時00分、台中駅着10時50分、台北はどんよりと曇った天気だったが台中はからっと晴れている。 台中の地図をもらい台中駅にある観光案内所を探すが見つからない。 さんざんうろうろ歩きまわって ようやく分かった。 この駅(高鉄台中駅)と在来線の台中駅は違う駅なのだ。 大阪駅と新大阪駅のようなものだ。 在来線との接続駅部分を大改造中だった。

台中名物牛肉麺を食べたいとのことで駅の案内女性に聞いて東華牛肉麺(住所は五権路五権五街口)を紹介してもらい、無料の市内へ行くシャトルバスに乗る。

案内女性に聞いたバス停(五権西路口北)で降り、通りかかったタクシー運転手に聞くとずっと遠くだという。 まだ昼前なので歩いていくことにする。 しかし台中市の歩道は車椅子で歩くのには非常に不自由だ。 段差がありほとんど歩道を通ることができない、ずっと車道を押していかねばならない。 台北がやや寒かったのと違い台中はほとんど熱帯の陽気だ、非常に暑い。車椅子を押すKOさんは大汗をかいている。

東佳牛肉麺

1時間ほど訪ね歩いてようやく書いてもらった住所で東佳牛肉麺の看板を見つけた。 聞いた東華牛肉麺と字が違うが同じ発音だろうからここだと決めて中に入る。

牛肉麺5杯、漬物・野菜4皿で680圓(2,050円)、人気のある店のようで次から次と客が入ってくる。

タクシーで在来線台中駅へ行く。 駅前の百貨店のような店は入ったが寂れてしまっている店も多くすぐ出てきた。 台中で特に行きたいところはないので 牛肉麺を食べに来ただけの旅だ。

台中駅から新幹線(高鉄)台中駅(在来線の駅名は新烏日)まで切符を買い改札口を入ろうとすると、駅係員が制止してインフォメーション窓口へ 連れて行って何か書類を書いている。 後から分かったことだが行く先の駅へ連絡しているのだ。

駅のプラットホームに車椅子用の昇降機があり線路を渡って向かいのプラットホームへ行けるようになっている。 私たちは昇降機を使うのに駅員の手を借りたが、 電動車椅子で来た別の人が単独で 昇降機を使って渡っていた。

列車が来るとホームとの間に段差があるので斜行板を持ってきて車椅子を上げる。 新烏口駅に着くと駅員が斜行板を持って待っていた。 後はエレベータがあるので動くのには不自由しない。

高鉄台中発15時36分、妻の帰りの運賃は700圓(2,110円)でこれが割引のない正規料金だ、他はシニア割引で350圓。 台北駅着15時36分、 車椅子用の車両は7号車だが降りると駅員が前のエレベータに 案内する。 驚いたことにエレベータを降りるともう駅の外だ、 もちろんそこに駅員がいて切符を回収する。

夕食はKO夫人が調べてきた台北駅北の三元號で取ることにして駅から歩いていく。 名物の魯肉飯と魚翅肉羹を注文してビールを頼むとなんとビールはないのだ。 飲みたいのだったらすぐ近くのコンビニで 買って来いとのこと。 魯肉飯5、魚翅肉羹2、青菜炒め2で280圓(845円)、安い!、味はまあまあだ。 ビール4(294圓=885円)のほうが高かった。

三元號から北のほうへ行く道に出ている夜市を見物してMRT雙連駅からホテルへ帰る。