四国旅行記

出発まで

日本国内でまだ足を踏み入れたことがない県がいくつかある 高知県はその一つだ 青春18切符を使って高知県へ行く旅を計画した 高知市で2泊、大歩危で1泊した  出発前にインターネットで調べ”旅の窓口”から高知サンルートホテルを1泊予約した

高知市、大歩危峡、祖谷かずら橋、祖谷温泉を訪れた

3月30日  金曜日

3泊4日の高知への旅行に出発  青春18切符を使った普通電車での旅だ

7時19分 山崎駅乗車  高槻で新快速電車に乗り換え  姫路で岡山方面行きに乗り換え  かなり多くの人が新快速から乗り換えて超満員だ  岡山で高松行きのマリンライナー(快速)に乗り瀬戸大橋を越えた坂出で下車11時14分

阿波池田行きの11時45分までに駅構内の亀城庵で讃岐うどんのぶっかけうどんを食べる

琴平で33分停車の間に駅前を散歩  10年位前に同じく青春18切符で日帰りできたことがあるがすっかり忘れていて琴電琴平駅などは こんな所にあったかなあという始末だ

土讃線箸蔵駅前の満開の桜越しに吉野川が見える  ここから列車は180度向きを変えて池田駅着13時56分  高知行きの発車まで1時間半ほどあり駅から桜が咲いているのが見えた丸山公園へ行く  途中駅前商店街を通る  以前は繁盛していたような感じだが今は寂れている  商店の軒下でツバメが今やってきたばかりなのか巣づくりをはじめている  丸山公園の桜は七分咲きだ  時間がないので上まで上がってすぐ帰る

阿波池田からの列車は小歩危、大歩危の渓谷ぞいに走る  小歩危駅を出てしばらくのところに公共の宿サンリバー大歩危の建物が見える  ここに泊まりたいなとメモしておく  大歩危駅の少し手前で川の上に沢山の鯉幟が空中に泳いでいるのが見えるがトンネルですぐ見えなくなる  大歩危駅の前は写真のように桜が満開だ  スイッチバックの新改駅で10分停車  車両は1両ワンマン運転なので運転士が前後の運転席へ行き来する

池田円山公園の桜 大歩危駅の桜 新改駅
池田丸山公園の桜 大歩危駅の桜 新改駅

高知県に入り平地になると田に水がはってあり一部田植えがされている  京都府南部では田植えは6月上旬が多いので二ヶ月くらい早い

高知駅着18時02分  駅の観光案内所で観光資料と地図をもらう

インターネット(旅の窓口)で予約したサンルートホテルにチェックイン  ツインルーム10000円

夕食をどこで食べようかとうろうろして廿代橋そばの魚福を覗いたが満員のためすぐ近くの親父の店へ入った  のれそれ(あなごの稚魚)、鰹刺身、夕飯定食、雑炊、ビール、日本酒

3月31日  土曜日

ホテルサンルートに1日延泊  インターネット割引はできないとのことでサンルート会員になって割り引きしてもらう  部屋が狭くなって1泊9350円

電話で高知へ来る途中で見えたサンリバー大歩危を予約  4月1日

牧野植物園へ行く  高知駅へ行ったら植物園行きのバスの時刻が合わないので知寄町まで土佐電で行きそこからタクシーに乗る  11時00分着  途中見えた市内の桜はまだ七八分咲きだ  大歩危など山中では満開だったのに不思議である

4月1日から有効の割引券を持っていたので強引に頼んで割引料金で入場  植物園内の桜は満開だ  温室、化石館、鷺コロニーを見る  鷺コロニーは写真をとったが遠いため残念ながら沢山いた鷺は見えない

昼食に園内のレストラン アルブルへ行くと満員だ  待っている間に話した夫妻によるとおいしいので時々食事のためだけに来るとのこと  この方たちは私たちよりも順番が前だったが代わってくれた  私たちの旅行ではこのように親切な人によく出会う  日替わり弁当 1000円、ランチ 1200円  おいしかった

牧野富太郎の伝記映画、図書室、展示室のテキサス植物研究所コレクション展を見て出てきたら16時30分頃  植物園は五台山の上にあり見晴らしがよい

牧野植物園の桜 鷺コロニー 五台山からの眺め
牧野植物園の桜 鷺コロニー 五台山からの眺め

植物園前 17時05分発のバスではりまや橋まで行く  はりまや橋は同行者が7,8年前に来た時には川がなかったそうだが今は 水が流れている  はりまや橋は日本三大がっかり名所だったそうだが今はそうでもなさそうで写真をとっている人が多い

18時15分で早かったが昨日は入れなかった魚福で夕食  のれそれ、鰹刺身、地鶏塩焼き、酒盗、浜薊てんぷら、どろめ、ちゃんばら貝、 ビール、冷酒桂月、燗酒菊水、ご飯、味噌汁で 9070円 おいしかったけど高かった

4月1日  日曜日

朝 新聞を見ると土佐電が今日から高知駅前に乗り入れと出ている  高知駅前へ行くと昨日は駅前で曲がり駅前通にあった駅が JR高知駅前広場にある  土佐電社員の人に聞くと市街電車がJRの駅前に乗り入れるのは全国で初めてじゃないかといっていた  たしかに函館駅、富山駅、豊橋駅、岡山駅はこのようになっていない  記念電車が来るというので待って写真をとる  運転士は女性だった

土佐電高知駅前乗り入れ 記念電車 地球33番地 ひろみ市場にて
土佐電高知駅前乗り入れ 記念電車 地球33番地 ひろみ市場にて

観光案内で見つけた地球33番地へ行く  東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒の地点だ  平成13年3月3日に来たら3ずくしだった  写真で表示板の下のモニュメントは川向こうにあり、右手の玉の下が33番地で川中にある  モニュメントを見ていたら若い女性がここへきた証明書をくれた

追手筋の日曜市へ行く  通りの南側に何百軒ものテントの露店市が開かれている  多くの買い物客、観光客が集まってきている  文旦、ピーマン、手作り紅茶を購入  ひろみ市場をぐるっと一回り  昼時で昼食を食べている人が多い  私たちも鯖姿寿司、ねぎぬた、ビール2杯で昼食  隣り合わせた兄弟と話  兄さんは大阪で商売、弟さんは地元で農業(文旦栽培)  兄さんが墓参りにきて二人で高知市へ遊びに来たとのこと

私たちの知人の娘さんが結婚して高知市に住んでいるが 同行者が連絡して会うことになる  13時30分にワシントンホテルで待ち合わせ  夫のWAさんの車で経営している喫茶店へ行く  WAさんのお父さんの陶芸教室が併設されていて焼き物が飾ってある  WAさんのもうひとつの店の中心街にあるバーへ行く  非常に沢山の酒ビンがあり在庫金額が多いだろうなと変なところに気を回す

W夫妻と喫茶店にて 陶芸教室 W夫妻とバーにて 大歩危峡のサンリバー大歩危
W夫妻と喫茶店にて 陶芸教室 W夫妻とバーにて 大歩危峡のサンリバー大歩危

高知駅まで送ってもらい高知駅発15時35分の列車で小歩危駅まで行き 歩いて今日泊まるサンリバー大歩危へ行く  1泊2食付き9200円  改造中のため浴室から大歩危峡を見ることができない

4月2日  月曜日

来る途中の列車から見えた鯉幟のところまで送ってもらう  川をわたして数多くの鯉幟が泳いでいる  ここから大歩危峡の遊覧船が出ているが寒いのとかずら橋行きのバスの時刻まで時間がないので乗らない  バスでかずら橋まで行く  着いたら少しがっかりした  秘境の谷にかずら橋を渡しているのかと思っていたらすぐ横に コンクリートの橋がかかっている

 渡り料500円を払って渡る  橋板がなく隙間があるので真中あたりでは少し怖い思いがする  本当の秘境のかずら橋はここよりずっと奥の奥祖谷にあるようだ

土讃線の列車から見て思ったがここでも家が急斜面の途中にある  信州の谷では斜面の中腹に家がほとんどない  なぜ谷の下部でなく中腹にあるのか理由が思いつかない

大歩危峡の鯉幟 かずら橋 かずら橋を渡る同行者 急斜面の家
大歩危峡の鯉幟 かずら橋 かずら橋を渡る同行者 急斜面の家

かずら橋にすこしがっかりしたので早めにバス停に戻ると 大歩危峡に戻るバスよりひとつ早く11時00分に別経路で池田行きのバスがある  これに乗ると当たり  祖谷川の深い谷の中腹を道は曲がりくねっていき観光バスはこない

ずっと向こうに建物が見える  運転手さんが祖谷温泉で谷底に露天風呂がありケーブルカーで降りて入るのだと教えてくれる  次のバスの時刻を聞くと3時間ほどある  入っていこうとぱっと決めて祖谷温泉で下りる  露天風呂入浴料 1500円  39℃なので30分以上入っていなければならないと教えてもらってケーブルカーで下りる  42度の急勾配だ  両側の桜が満開だ  温泉は硫化水素泉でぬるぬるし確かにぬるい  寒くて30分以上つかっていないと上がることができない

祖谷温泉遠景 露天風呂 ケーブルカーと桜
祖谷温泉遠景 露天風呂 ケーブルカーと桜

ゆっくりと入ってから上のレストランでこんにゃく刺身、あめご塩焼き、祖谷そばでビールを飲む  同行者は少し昼寝  極楽極楽  次のバスまでの時間に近くの小便小僧まで歩いていく  谷底から200m位垂直の崖で子供が度胸試しに小便をした所だ  ここにバス停がある  一日に3便でそのうちの2便に乗ったことになる  大歩危からの道ができるまでは祖谷行きのバスは全部この道を通っていたそうだ  実際祖谷川と吉野川の合流するところにある土讃線の駅は祖谷口である

祖谷川の峡谷を見ながらバスにのり池田まで行く  池田で列車待ちの時間に駅近くの蕎麦屋一福亭で祖谷そばを食べる

小便小僧 日に3便のバス 瀬戸大橋の夕日
小便小僧 日に3便のバス 瀬戸大橋の夕日

池田発16時21分  青春18切符  多度津、児島、岡山、姫路、高槻乗り換え 自宅着22時10分

途中瀬戸大橋で夕暮れ  夕日がきれい