雑誌と逐次刊行物(serial)

    –雑誌は逐次刊行物の1つ

    –定期刊行物(periodical) 　＝雑誌

    –不定期刊行物もある

    –共通のタイトル

    –終息することなく刊行される　巻・号表記がある

    –刊行頻度（日刊から年刊）　

    –簡易製本が主

    –複数の論文記事・著者

•学術雑誌の機能変化

    –１７ｃ-1９cの雑誌

      •コミュニケーションの手段

      •記事中心

    –１９ｃ-２０cの雑誌

      •研究成果発表の場

      •論文中心

      •雑誌数、論文数の増大

      •索引誌、抄録誌の重要性が大

雑誌の種類

学術雑誌(journal)、紀要(memoir)

    –学術論文の掲載、及び特定主題分野の研究、開発に関する最近の情報を集めたもの、原稿投稿、審査（査読）制

•

論文誌以外の学術雑誌

    •ニュース誌(news journal)

    •論文速報誌

    •レター誌(letter journal)

    •会報・消息誌

    •目次速報誌(content sheet journal)　

    •総説雑誌(review journal)

    •書評誌・出版情報誌

    •索引誌・抄録誌

雑誌(magazine)　大衆誌、ポピュラー・マガジン(popular magazine)

    –一般的な読者を対象、様々な主題、編集者からの原稿依頼

•学術雑誌　

–referee 査読者a person who reviews a paper and especially a technical paper and recommends that it should or should not be published.

–論文を審査する機構があり、常に掲載論文の水準を保つという審査制が確立され、投稿した研究者の業績を認定する。

–投稿により、そのオリジナリティーが認知され、プライオリティ（先取権）が公認される。

•雑誌の構成

    –1) 表紙　

      •雑誌名

      •巻号数

      •発行年

      •発行者（団体）名

      •識別番号　ISSN

    –2) 目次　

      •論文等の標題

      •著者名

      •掲載ページ

    –3) 論文　

      •論文等の標題

      •著者名

      •著者の所属先

      •掲載ページ

      •論文の受理または採用年月日

      •件名語、分類番号

      •参考文献、引用文献、注

    –4) 索引

      •その巻の最終号など

    –5)総目次

    –6)著作権表示

    –7)投稿規定、執筆要領

    –8)採録二次資料

雑誌の変遷

    –誌名の変更

    -雑誌の合併・分離

    -休刊、復刊、終刊

    –刊行頻度の変更

ＩＳＳＮ(International Standard Serial Number)　国際標準逐次刊行物番号

    •国立国会図書館 収集部 国内資料課 国際登録係

    •キー・タイトルが変わればISSNも変更。合併・分離といった変更の場合も同様

•学術雑誌の投稿規定

    –投稿者の資格

    –論文の種類（原著論文、総説）、長さ、使用言語

    –採用基準

    –採用、受理の規定、日程

    –著作権の帰属

    –校正

    –別刷

    –掲載料

•投稿から掲載までの手続き　　

    •著者が編集委員会に原稿を投稿

    •編集委員が査読者に審査を依頼

    •査読者が編集委員会に結果を通知

    •編集委員会が著者に採否ないし修正を通知

    •印刷会社に校正原稿を依頼

    •著者および編集委員による校正

    •印刷発行

•論文採否基準　　

    •主題の関連度

    •学術文献か否か

    •分量

    •オリジナリティ、新規性

    •学会等への知的貢献度

    •文章構成

    •参考文献・引用文献の形式、種類

    •二重投稿

    •論文盗用、データ改ざん　

•雑誌の投稿規定に記載すべき項目　SIST 07(学術雑誌の構成とその要素)　5.1　　少なくとも年１回は掲載の要あり

    •投稿者の資格

    •論文の種類、長さ、使用言語

    •採用基準

    •論文の受理、採用年月日の規定

    •執筆要項

    •著作権の帰属

    •校正、別刷、掲載料の規定

•科学技術情報流通技術基準(SIST)

昭和44年，科学技術会議で出された「科学技術情報の全国的流通システム(NIST)」構想には，情報流通促進における標準化の重要性を指摘。これを受けて，科学技術庁は，昭和48年，科学技術情報流通技術基準検討会を設置し，科学技術情報の全国的な流通を円滑化するために，科学技術情報流通技術基準(SIST : Standards for Information of Science　and Technology）を制定。
科学技術振興機構が，昭和53年より，SISTの基準原案の作成，基準案の見直し等の具体的な作業を分担。

•SIST 02(1997)参照文献の書き方

–書誌要素

    •著者

    •標題

    –版表示

    •出版事項　（–出版地、出版者、出版年）

    •対照事項　（ページ、大きさなど）

    •雑誌の巻・号

•SIST 02 (1997)参照文献の書き方例

–和雑誌論文を引用する場合

    •森康夫, 西田健次.  高速車両の音源: マイクロホンアレイによる解析. 日本図書館雑誌. Vol.34, No. 5, p.45-92 (2001)

–洋雑誌論文を引用する場合

    •Folland, G.B.; Stein, E. M. Invisible hand. Social Studies of Science. Vol.45, No.6, p. 1-20 (2000)

     

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