| 紅茶の成分と効用 お茶はもともとその薬効から飲まれるようになりましたが、今では嗜好品として広く愛飲されるようになりました。 お茶の三大成分は(1)カフェイン、(2)カテキン(タンニン)、(3)アミノ酸で、そのほかビタミン類、各種無機成分を含んでいます。 (1)カフェイン ○味に関しては、苦み、コクを出している。 ○利尿・発汗作用で身体の老廃物の排出を促す。 ○強心作用で体内の血液循環や新陳代謝を活発にする。など... (2)カテキン(タンニン) ○味に関しては、渋味、爽快感を出している。 ○血中のコレステロールを減少させ、成人病の元凶ともいうべき動脈硬化の予防に役立つ。 ○過酸化脂質の生成を押さえる働きがあるため、老化防止に有効。 ○ガン、脳卒中、エイズ予防に効果的。 ○風邪のウイルスを抑制するため流感の予防・治療に効果的。など... (3)ビタミンとアミノ酸 ○疲労感に役立つビタミン群、甘味・うま味の成分であるアミノ酸の働きも重要。 ※紅茶が成人病、ぜんそく、食中毒、インフルエンザなどの諸症状の予防・改善に有効なのはこうした成分の相乗効果によります。 紅茶でうがいをすると風邪をひかないと言われていますので、お試しあれ!(新しい茶葉じゃなくても飲んだ後ので充分ですよん。) おいしい紅茶の条件 1.カップに注いだ時の水色に明るく冴えがあること。 2.口に含んだ時には、優雅な香りがすること。 3.渋味は強いけれども、爽快感がなければならない。 4.味にコクがある。 5.さっぱりとした喉ごし。 これら5つの条件が揃って、はじめて「おいしい」と感じることができます。 紅茶のいれ方 ビクトリア時代には確立されていたという「ゴールデン・ルール」が紅茶のいれ方の基本となって います。 (1)紅茶はティーポットを使っていれる。 (2)茶葉の量はティースプーンで計る。(コーヒースプーンより一回り大きいスプーン) (3)お湯は沸騰した熱湯を使う。 (4)ポットで茶葉を蒸らす時間は砂時計などできっちりと計る。 これらのことを頭において、紅茶をいれてみましょう!! 1.お湯は汲みたての新鮮な水を湧かす 紅茶をいれる水は、水道の蛇口から新しくとった水を湧かす。汲みたての新鮮な水は空気をたっぷり含んでいて、水が沸くにつれて「対流」を促進する。これによってポットにお湯を注いだ時に茶葉の「ジャンピング」が起こる。 ペットボトルは新鮮な空気をあまり含んでいないので紅茶の水には向いていない。 2.ティーポットはあらかじめ温めておく できるだけ高い温度のお湯で紅茶をいれるため。よほど寒い地方でないかぎりカップは温めなくてもよい。熱すぎてカップに口をつけられなくなる。 3.紅茶葉の量は1杯あたり2.5〜3グラム 紅茶葉の量は1杯当たり、細かい葉ならティースプーンに軽く1杯(2.5g)、大きめの葉ならティースプーンに山盛り1杯が目安。 最低でも2杯は作った方がおいしくいれられる。また、ポットのための1杯といって杯数分に1杯プラスするといわれていたりもするが、これはイギリスが硬水(成分が出にくい)のためなので特に必要なし。 4.沸騰した熱湯を杯数分ポットに注ぐ 100度に沸騰した熱湯をポットに注ぐ。紅茶の成分であるタンニンは粒子が大きく、熱湯でないと抽出されないので、魔法瓶のお湯や火を切ってしばらくおいたお湯は温度が下がっているので、おいしくいれることはできない。この時、沸騰しているヤカンのそばにポットを運ぶ。いかにして熱いお湯をいれるかが大事である。 お湯の量は杯数分いれ、ポットには乾いたタオルやコースターを敷くと、底部の保温を保てる。かといって加熱するとおいしい紅茶にはならない。 5.ポットの蓋をして3分程度蒸らす ポットに熱湯を注ぐと茶葉は上下にゆらゆらするが、これを「ジャンピング」という。これは、紅茶がおいしくはいるサイン。新鮮な水、沸騰したお湯、底部を温める、これらすべてが「ジャンピング」を起こさせるためのものである。 紅茶葉を蒸らす時間は3分が標準で、茶葉が細かい場合はこれより短めに、大きい場合はこれより長めにする。 6.カップに注ぐ時は最後の一滴までよくしぼり切る カップに注ぐ時は茶コシを使い、各カップの紅茶の色が均一になるように廻し注ぎする。そして、汁気がなくなる最後の一滴まで注ぎ切る。この一滴は「ゴールデン・ドロップ」といい、これによって紅茶の味がキリッと締まる。 ※ティーポットを2つ使うと便利ですよ。(ポット トゥ ポット) ティーポットを2つ用意して、ひとつのポットで↑のような要領で紅茶をいれ、出来上がった紅茶をもうひとつのポットに注ぎいれます。こうすると紅茶が均一の濃さになり、廻し注ぎする必要がありませんし、時間が経ってもポットの紅茶が出過ぎる心配がありません。そして、「ゴールデン・ドロップ」の効果も各カップにはいりますよね。 紅茶のバリエーション おいしい紅茶をいれることできましたでしょうか?? おいしい紅茶をいれるには、やはり繰り返し繰り返し、紅茶をいれることだそうです。(笑) では、基本を勉強したので応用編に進んでみませんか? §レモンティー§ ストレートティーにレモンをいれますが、香りが出たらすぐにカップからレモンを引き出します。いつまでもレモンをいれていたり、レモンをスプーンで押して汁を出そうなんて問題外ですぞぉ。(笑) §ミルクティー§ 牛乳は温めると牛乳臭さがでるので室温においた牛乳を利用します。冷蔵庫の牛乳しかない場合は、ミルクピッチャーの方を温めて使いましょう。 §シャリマティー§ オレンジのスライスをストレートティーに浮かべ大輪に咲いたオレンジの花と甘い香りを楽しみます。オレンジはしばらく浮かべておきましょう。ハチミツやグラニュー糖を加えるとコクが出ます。 インドのカシミール地方にある花園シャリマからつけられた名前なんですって。 §ロイヤルミルクティー§ 2人分の作り方 (1)手鍋に牛乳と水(又は湯)を1カップずついれ、火にかける。 (2)あらかじめ小カップなどを用意して、その中に大さじ2杯の茶葉をいれ、ひたひたになるくらいのお湯をいれて蒸らす。 (3)(1)の沸騰直前に(2)をいれ、火からおろす。 (4)蓋をして蒸らす。(3分程度) (5)茶コシを使ってカップに注ぎ分ける。 (6)お好みでグラニュー糖、ハチミツを加えてもよい。 ※(1)にそのまま茶葉をいれると茶葉が牛乳に包まれて成分が出にくくなります。インドのチャイはそのままいれていますが茶葉にダスト(日本ではあまり手に入らない)を使っているのです。 §ジンジャーミルクティー§ ロイヤルミルクティーの応用で、蒸らしている時に根生姜を薄切りにしたもの(2枚程度)やおろし金でおろしてしぼった生姜をいれます。粉末を使ってもよいでしょう。 §シナモンミルクティー§ ロイヤルミルクティーの応用で、シナモンスティックでかき混ぜるよりも、1人当たりスティック1/2を手で砕いて、蒸らしている鍋の中へいれると香りもコクもよく出ます。 出来上がりに、生クリームのホイップ(半だて位)を浮かべ、シナモンパウダーなどを少しふりかけてもおいしいです。 §アイスティー(オンザロック方式)§ オンザロック方式とは、グラスの口のところまで一杯に氷をいれ、そこに熱い紅茶を一気に注いで作るアイスティーのことです。 (1)2倍の濃さのホットティーを作る。2倍の濃さというのは、茶葉の分量を2倍にするのではなく、グラスの氷が解けることを考えてお湯の分量を半分にすることである。 茶葉は人数分で、お湯は人数分の半分とし、蒸らし時間は1分半から2分。 (2)甘みのついたアイスティーを作る時は、ホットティーの2倍程度の甘さにする。(これでもそんなに甘さは感じない)グラニュー糖か角砂糖、出来上がりに甘みを加える場合は、ガムシロップかシュガーシロップを使用するとよい。 (3)氷がグラスにいっぱいにはいった状態で、よく水気を切る。ホットティーを、氷に当てるように静かに注ぎいれ、急激に冷やす。それによって、紅茶の香味が逃げるのを防ぐことができ、透明感のあるアイスティーができる。 ※アイスティー用の茶葉を利用した方がいいですよ。紅茶の成分であるタンニンとカフェインが冷えると結合して、「ミルクダウン」(または「クリームダウン」)をおこしてしまいます。よくアイスティーが白く濁ってしまうことありませんか?タンニンやカフェインの少ない茶葉を選ぶことで少しでも「ミルクダウン」を防ぐことができるのです。 §フルーツ・セパレートティー§ 比重の関係を利用して2層に分けたセパレートティー。(甘いものは下に沈む) 基本のアイスティー(甘味のついたもの)をグラスに8〜9分目までいれ、フルーツのしぼり汁を氷に静かに当てるように注ぎ入れます。 ※オレンジなどは紅茶と色が似ているので層があまりきれいに分かれないのでご注意を! グレープフルーツなどは、涼しげで色のバランスもきれいですよ。これ、JAMA妻のオススメです!! §アイスティーロワイヤル§ 基本のアイスティー(甘味のついたもの)をグラス7〜8分目までいれ、その上に軽くホイップした生クリームで膜を作るようにティースプーンで約2杯いれ、牛乳を氷に当てるように靜かに注ぐと、きれいに2層になります。出来上がりにミントの葉などを添えると見た目にも爽やか。 §ティーバック§ ティーバックってよく見ると袋の下のところが二つに分かれているでしょ。左右にちゃんと1グラムずつ入っているそうです。 ティーバックの時もポットを使うのがベストなんですが忙しい時もありますよね。そんな時はカップを温め、お湯をいれてからティーバックをいれます。ティーバックを先にいれると浮いてしまうことが多いんですって。ソーサーやお皿などで蓋をして蒸らし、時間がきたらティーバックを2、3回ふって取り出します。この時、ティーバックをゴシゴシ押したらダメよぉ!! |