世界のいろいろな紅茶


茶の樹の種類
茶の樹の栽培は中国種とアッサム種の二つに大別されます。

中国種.....樹の高さはそれほど大きくなく、葉は小型(9×3cm以下)で薄く堅い。酸化酵素          の働きは弱い。
アッサム種...インドのアッサム州で野生のものが1832年イギリスの東インド会社のブルース           少佐によって発見された。
          樹の背は高く、葉は大型(12×4cm以上)で肉厚。酸化酵素の働きは活発で          紅茶に向いている。

※現在の紅茶の主流はアッサム種かアッサム種と中国種の交配種から作られるものだそうですよぉ。


紅茶の製法

【オーソドクス製法】
(1)茶摘み(plucking)
手でていねいに一芯二葉、一芯三葉が摘まれる。摘まれた葉はすぐに工場に運ばれる。
    ↓
(2)萎凋(withering)
葉を乾燥させ、次の「揉む」工程をやりやすくする。
    ↓
(3)揉捻(rolling)
茶葉はローラーで圧力をかけて揉まれる。茶汁が出て酸化発酵が進む。
    ↓
(4)発酵(fermentation)
温度(25〜26℃)と湿度(90%)の管理が行われている発酵室で茶葉を充分発酵させる。
    ↓
(5)乾燥(drying or firing)
乾燥機で茶葉の水分が5パーセント程度になるまで乾燥させる。

※20キロの茶葉を摘んでも工程が進むにつれて5キロにまで減ってしまうんだそうです。


【CTC製法】
CTC製法とはcrush(押し潰す)、tear(引き裂く)、curl(ひねり、丸める)の頭文字をとったものです。摘み取った茶葉、または萎凋・揉捻の工程を終えた茶葉が上(早い)下(遅い)のローラーが回転する間に送り込まれ切断され捻られ丸められて細かい紅茶が出来上がります。


グレーディング
紅茶の「グレード」とは茶葉のサイズによって等級を分けることで品質による等級分けではありません。

茶葉の大きい順番に並べてみますと...
   OP(Orange Pekoe)
   B.P(Broken Pekoe)
   B.O.P(Broken Orange Pekoe)
   B.O.P.F(Broken Orange Pekoe Fanning)
   Fanning
   Dust   ※日本ではあまり売ってません。「ダスト」から品質が悪いと思ってしまう人が多          く店頭に並べても売れないそうです。


ブレンド
紅茶をブレンドする理由をいくつかあげることができます。
(1)新しい紅茶の魅力を引き出すため
(2)品質を均一化し、価格を一定に保つため
紅茶は自然の産物なので気象条件によって品質が変ったり、紅茶の取引きはオークションを通じて行われているのでその時の需要供給状況によって価格が変化してしまう.

※素人が紅茶を混ぜても「ブレンド」とは言わず「ミックス」といいます。(笑)


テイスター
各紅茶会社にはテイスターと呼ばれる紅茶をテイスティングする人がおかれています。日本では全国でまだ10名ほどだそうですけどね。このテイスターはマイスプーンによって一日に何百種類もの紅茶をテイスティングするそうです。味わいだけではなく、茶葉を触って乾燥の具合、喉ごし、鼻孔に吹きかけた時の香り、水色(紅茶をいれた時の色)を一瞬にして感じ取らなければなりません。ちなみに、紅茶は吐き出してしまうのでお腹がいっぱいになる心配はいらないみたいです。(笑)テイスティングの時は全ての紅茶を同じ茶葉の量で同じ蒸し時間でいれ、またミルクに合う紅茶を見つけるミルク審査というものもあります。イギリス人はたいてい紅茶にはミルクをいれて飲むからかしら?


紅茶の産地と特徴
紅茶の名称は基本的にその産地の名前がつけられています。「クオリティ・シーズン」と呼ばれる時期(その地域で紅茶の品質が最も充実する時期)に摘まれ製造された紅茶が「クオリティ・シーズン・ティ」です。
赤道と北回帰線の間をティ・ベルトといい、おいしい紅茶の生産地とされています。

【インド】インドは世界最大の紅茶生産国です。国土が広大で北部と南部では土壌も気象条件も違うので紅茶の個性も地域によって違います。

§アッサム紅茶の特徴
茶葉...大型で肉厚
      黄金色の小片(新芽・ティップ)が目立つ。この小片をゴールデンティップという。
水色...濃い赤色
香味...甘く強い香り。奥深い味わい。「モルティ・フレーバー」といわれる。
      渋味はそれほど強くない。

§ダージリン紅茶の特徴
茶葉...大型のOPスタイルが多い。
      緑色の葉が混じる。
      白色の小片が入っている。この小片をシルバーティップという。
水色...薄く、セピア色
香味...爽やかなフルーティーな香り。
      上質なものは「マスカテル・フレーバーと呼ばれる。

§ニルギリ紅茶の特徴
茶葉...CTCスタイルが多い。
水色...澄んだ赤色
香味...くせのない香りと味。


【セイロン】セイロン紅茶は一年中茶摘みが行われています。

§セイロン紅茶の特徴
茶葉...BOPスタイルが多い。
水色...澄んだ真紅色 水色がいいのでゴールデンリング(カップのまわりにできる輪)がで        きる
香味...くせのない香りと味。
      渋味が結構効いている。


【インドネシア】インドネシアの茶生産は19世紀にオランダ東インド会社が始め、現在では世界第5位の茶生産国になっています。CMでお馴染みのジャワティもそうですよ。

§インドネシアの紅茶の特徴
茶葉...BOPスタイル。
水色...澄んだ赤色
香味...くせのない香りと味。
      味はさっぱりしていて、渋味は少ない。


【ケニアと東アフリカ諸国】1930年頃からケニアを中心に東アフリカ諸国に茶園が開かれました。アフリカの紅茶はほとんどCTC製法でティバックが増えてきた最近では生産量が伸びています。

§ケニア紅茶の特徴
茶葉...ほとんどがCTC
      BOP
水色...澄んだ赤色
香味...くせのない香りと味。
      フレッシュ味がある。


【中国】中国は茶の種類も豊富で個性的な紅茶がたくさんありますが「ジャスミン茶」や「アールグレイ」などの着香茶もあります。

§キームン紅茶の特徴
茶葉...黒くて針のように細長い。
水色...明るく澄んだややダークな赤色。
      全般的に色は薄い。
香味...スモーキーな香りがする。
      渋味は少ない。

§ラプサンスーチョン紅茶の特徴
茶葉...黒味を帯び、ウーロン茶に似た大型。
水色...明るく澄んだ赤色。
香味...スモーキーな香りがする。     
      渋味は少ない。


※世界三大銘茶とは、ダージリン、セイロンウバ、キームンです。





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