ディノクライシス2

前書き

なんつーか,ディノクライシス2のストーリってぶっ飛びすぎてたんですよね.
SFファンとしては,もう少しSF的考察が必要なんですよ.
恐竜のストーリのために,安易にタイムトラベルを持ち出したのはいーけど,それ相応の裏づけが必要だなーと思いました.
攻略本の説明も絶対的に不足してたし,いっちょ自分で書いてみようと.
書こうと思っていた攻略日記もぜんぜんストップしていたしぃ.
んで,どっちかっつーと自分自身をナットクさせるために書きました.

一応,念のため,ディノクライシスは大好きなんですよね.
レジーナのフィギュアをスクラッチしております. その1その2がありますので,あわせてみてくださーい.

プロローグ


話は、サードエナジーの暴走事故の直後に遡る.

再びアイビス島に極秘の調査隊が潜入した.
目的は恐竜たちの軍事利用の可能性を調査するためであった。
しかし、凶暴だった恐竜たちのほとんどが死体となっていたのであった。
綿密な調査の結果、現代世界のウィルスの影響だと判明された。
現代の地球と恐竜たちの世界では気候も、大気も、まったく異なっていたのだった.
現代のウィルスに抗体を持たない恐竜たちはなすすべもなく病魔に体を蝕まれていったのだった。
この調査結果からひとつの問題が提起された。
サードエナジーの暴走によって転移してしまったアイビス島の施設と土地にもウィルスが含まれている。
ウイルスが当時の世界の恐竜世界を破滅させる可能性はないのだろうか。。。

懸念された最悪のケースは恐竜たちの世界がウィルスによって破滅し、歴史の流れが変わることだった
歴史を元の世界に戻すためには、恐竜世界を救うためのワクチンを運ぶことが必要だと。
一方で、反論も存在する。恐竜世界の破滅により歴史が変わったのであれば、われわれの現代世界も存在しないではないか。。。
結果からみれば歴史の流れは何も変わらなかったのだと。

しかし、議論する人間の誰にも、歴史の流れが変わったのかどうか真相はわからないのであった。
時間の流れを考える場合、パラレルワールドという考え方がある。
すなわち歴史というものは一つの流れだけではない。
いかように捻じ曲がり広がりをもっていく。
つまりわれわれの現代世界とは異なる別の世界がパラレルに存在するのだと。
---A-------------Now--
-------------Now'--

仮にパラレルワールドに別の世界が存在することにしよう。
本来の歴史よりも早く崩壊した恐竜世界によって新しい歴史のNow'が存在するのかもしれない.
Now'はどんな世界か?我々よりも進化した現代文明かもしれないし、人類のいない世界かもしれない。
この流れの世界が我々に影響を及ぼさないとは限らない。
恐竜世界を元の状態に戻すための計画が進められたのだった.

サードエナジーの転移がどの時間軸の過去に戻っているのかどうかはわからない.
現代の時間軸の過去かもしれないし、別の時間軸の過去かもしれない。
少なくともあたった世界の時間軸を今知りえている時間軸にあわせてやることが必要なのだと。
そのためにエドワードシティは建設されたのだった。
当面は、現代の真空状態と恐竜世界のあらゆる時代を交換しウォッチしていく
そして転移してくる世界の断片から各種の恐竜の遺伝子を確保し、培養槽で成長させていく.
そしてウィルスに対するワクチンを作成する.
このワクチンを恐竜世界に頒布することで、以前のウィルスに対するカウンターを用意しようという計画であった.
この計画の裏側には恐竜達の生態を研究し、軍事利用するという裏の目的も秘められていたらしい.
しかし、所詮は未完成だったサードエナジー技術、ある日エドワードシティがまるごとがあの惨劇の時代に丸ごと転移する事件が発生してしまったのだった.

そして、レジーナ、ディラン達の部隊が救援に向かい、ディノ2のストーリの幕が上がるのであった.


本編

なので略.
知りたい人はゲームをやりましょー.


エピローグ


・間一髪でディランは元の世界に帰還する.
・サードエナジーは、レジーナの持ち帰ったデータにより時間軸を任意に設定可能なものへ改良できた.
・ちなみに最初にレジーナが利用したサードエナジーシステムは改良済みだった.理由は後述.
#レジーナがなかなか目的の現代に帰還できず,時間旅行を繰り返すというのもまぁ面白いエピソードなんですがお話が変わっちゃう(汗).....
なので無事に帰還できたことにしましょう.

さて、帰還したレジーナと、ディラン+ポーラ
レジーナとディランはそれぞれにいくつかのミッションをこなして行く.
所属組織が違うため,共同のミッションはほとんどないが,それでも「貸し借り」のあるレジーナとディランは戦友という意識を持ちつづけていた.
ポーラはその間,現代生活に適応できるように再教育されるのであった.

エドワードシティに変わるネオエドワードシティが建設され、恐竜の種の保存と培養計画は継続されることになった.
ただし、エドワードシティで行われていたワクチンの頒布は結果的に失敗だということが判明した.
旧エドワードシティでは転移後、周囲の恐竜に対する脅威を防ぐため、鎮静剤を作成し、利用していた.
しかし、結果的に大した効果をあげていなかったことを判明したのであった.
恐竜の巨体には、少量の薬物による効果は少ないのであった.
そこで、ネオエドワードシティの計画では、ワクチンの作成ではなく恐竜の培養技術を生かし、頒布を行うことが目的となっていた.
大量の恐竜を培養し、頒布するためには現代では狭すぎる.
そこでネオエドワードシティは別の時代に構築されることになっていた.
現地で直接恐竜を培養し、頒布するわけである.
そして、ディランは恐竜世界復興計画に実際に参加することになった.
恐竜世界を知っているし、何よりもエドワードシティの真実を知っているためである.
ディランは自らの運命を悟っており、その惨劇を防ぐための手段を講じることができるのは自分しかいない。と
そしてまた、再教育をうけていたポーラも、助手として計画に参加することになった.
彼女の恐竜に対する愛情と生活知識は不可欠なものだからだった.

ディランたちの計画は当初、順調に進んでいるかに見えた.
恐竜世界は順調に復興しているように見えた.
ディランもポーラも過酷だが充実した生活を送っていた.
そんな中、ディランにも新しい命の予感があった.
ディランとその妻(未定、レジーナってーのはちょっと違うっしょ?)の間に子供ができるのであった.
しかし、ディランの子供の誕生を目前にしたある日、ネオエドワードシティに破滅がおきた.
生まれ出でるのは実はポーラそのものなのだ.
すなわちディランの子供であるポーラが同時代に二人存在しかねないタイムパラドクスの発生する危険があった.


その矛盾を防ぐために歴史は自己修正を起こそうとする.
安定していたかに見えたサードエナジーシステムに再び暴走が発生するのであった.
サードエナジーによる時間のひずみのエネルギーが蓄積し、そのエネルギー同士が引き合い、ネオエドワードシティと旧エドワードシティが同時代に合致し、両者が衝突する.
衝突し、二つとも別の世界に転移したのであった.
結果的にこの事故によりネオエドワードシティは崩壊する.
一方の、エドワードシティそのものも、ディランたちの手によって頒布された恐竜達に破壊されていくのであった.
ディランはネオエドワードシティの崩壊直前、成長したポーラの死後、新たに生まれたポーラの命を恐竜用の培養層に託した.
そして、最後の力を振り絞って遺言状を書き残し力尽きた.
自分の死後、レジーナとディランたちが転移してくるのが彼にはわかっていたからであった。
死の直前、彼は自分の真の運命のすべてを知った.

彼らが復興した世界こそが、別の時間軸の世界ではなく、真の現代世界に連なる時間軸だったのだと.
恐竜達の世界は復興し、歴史の流れが乱れなくなった.
結果的に現代世界は常態に戻る.
その代わり、自らの命は失われるのだと.
サードエナジーという時代の撹乱因子を防ぎ、捻じ曲がるかに見えた時間軸は、彼とポーラの命によってのみ修正されるのだと....


ディノ3のアイデア

レジーナは、ディランの恐竜復興計画には参加していない.だってクールだから.
彼女はタイムパトロールとして活動を続けることになった.
ということで,ディランが恐竜復興計画に参加する前のいくつかのミッションがディノ3のテーマ
#これなら,ディノ4,5,いくつでも作れます(笑)

現代時間では,ディラン達の復興計画発動前.
タイムジャンプをした歴史時間軸では,復興計画後の恐竜時代末期

恐竜たちは本来の想定した時間軸が進められているかにみえていた.
レジーナは,サードエナジーを利用した時間テロ破壊の防止を目的としたタイムパトロールを繰り返していた.
果たして,恐竜時代末期,再び事件が起こっていた.

レジーナはこの近代的なビルを発見した
恐竜時代には似つかわしくない建物だった.
不審に思ったレジーナは周囲を写真に収め,様子をうかがう.
隠密に,隠密に...
謎の建物の周囲には,荒れ狂う恐竜の危険と恐竜よけのトラップが広がっている.
経験とカンを頼りに,レジ−ナは建物に近接していった.

謎の建物には,倍様相と宇宙ロケット打ち上げ設備などが備えられているようであった.
ただし無人のようだった.
正確には,トラップをかいくぐってきた恐竜たちに襲われてしまったようだ.
恐竜たちと侵入者用のトラップをかいくぐり,ときにトラップを利用して恐竜を倒し,レジ−ナは中央コンピュータにとりつく.

そこで明かになった全貌は...
過激な恐竜保護主義者による恐竜保護計画だった.
彼らの計画では,恐竜とそれにまつわる世界の動植物のDNAを保護し,衛星軌道に打ち上げる.
そして氷河期が終了後,恐竜とその世界の遺伝子を衛星から地上に散布するらしい.
こうすれば氷河期以降も恐竜世界を維持することが可能になる.
既に計画主は皮肉にも恐竜に襲われていたが,この計画はオートマチックに進んでいるのだった.
レジーナは偶然,その計画を察知したのであった.

彼女はもちろん,ディランがこれより以前の時代に,恐竜復興計画を実行することになることを知っていた.
復興の目的は時間軸を捻じ曲げないことであって,恐竜という種を本来の時間以上に延命させることではなかった.
この「宇宙衛星箱舟計画」は防がねばならない.

単身での,長時間の奮闘むなしく,DNA搭載の宇宙ロケットは打ち上げられてしまった.
レジーナは,そのロケットを自爆させ,衛星を撃墜することにした.
そして,撃墜された衛星は,落下を開始し,大気圏で燃え尽きることなく地表に激突した.
レジーナは落下した衛星の衝撃のタイムリミットぎりぎりに帰還する道を選んだ.
現代に戻る直前,彼女がみたものは.
地表で大爆発した衛星だった....

レジーナが恐竜世界に幕を引いちゃうエピソードっていうのも,物語のクライマックスとしてはダメかなぁ?
途中でディランが助けにくるっつーのもいいんですが,他力本願ぽくって避けました.
復興計画に参加するディランが,その世界を破壊するというのは有り?無し?