uni



猫自身は奇麗好きでも、推定もとノラのuniの体にはノミがたくさんいた。おふろに入れてuniの体を洗うときに、逃げ惑う大量のノミ達をみて気を失いかける。こんな小さな体にこのノミの量・・・。かわいそうになり、それから私とノミとの戦いが始まった。いやノミは戦っているつもりはなかったと思うけれど。

今更だが、ノミは賢い。賢いというか、それがノミの生きる術というのか。
ノミ退治にはとりあえず、洗おう。そう思って風呂にいれる。しかしノミはそんな事くらいじゃあ簡単には死なないらしい。uniの体を洗っているときは水を流すことのない頭部に集中。集中しちまうもんだから、これがまたすごい数。お風呂でのノミ退治はまず無理と、とっとと諦めた。

よく縁側でおばあさんが膝に猫をのせながら、プチッとノミをつぶしている光景を見る。いや、ドラマとかマンガとかでなんだけれどさ。そんなわけで、真似してuniの体にいるノミをひとつひとつ潰しにかかった。
しかしつぶそうと思ってつまんだところでノミが脱走。ビヨヨヨヨォ〜ンと弧を描いて飛び、どこかへ消えてしまう。本当にどこか遠くに消えてくれればいいのだが、おそらくそのノミが人についたりするのでは?と、そんなわけでこの方法も却下。本当に今では、ノミをつぶした瞬間にノミの体内にいる卵が飛び散って大繁殖という惨事に見舞われるという説が有力になり、このノミ潰し作戦はかなり過去のものとなっている。

洗い流し作戦も駄目。潰しにかかる作戦も駄目。一体どうしたらノミ戦争に勝てるのさと、途方にくれる私。そうだ!猫飼い先輩のAさんに聞いてみよう!と、翌日早速質問してみた。
Aさん宅の猫さんも一時期ノミに悩まされたとのこと。一番効果的なのは、櫛でとかして、その櫛についたノミを台所用洗剤をちょーっとだけ入れた水に櫛ごとつけて殺すという作戦。ほほーう。なるほど。早速家に帰ってやってみることにする。
その作戦実行のために、ステンレス製のコームを購入。プラスチックの容器に水と、その中に洗剤を数滴で、準備完了。さっそく作戦を実行に移すことにした。
uniの頭から背中にかけて櫛でとかしてみると、ノミが5匹くらい櫛についた。それを素早く水にいれる。櫛をよく拭いてまたとかす。なんかいい感じである。ノミ一家には申し訳ないが、この勝負もらった!って感じである。この作業を毎日根気よく続けたおかげで、すっかりノミは消えてしまった。

冬が来るとまずノミの心配はない。普通はそう思う。しかし完全室内飼いの猫達には、冬の間も温かい環境が用意されている。今現在ノミがいなくても、外から入ってくるという事も考えられる。念のため動物のお医者さんにて"フロントライン"を購入。こちらは猫の首に数滴たらすだけでノミが駆除出来るというすぐれ物なのだ。猫自身は大丈夫なのか?とちょっと気になったが、まず何事もないらしいので使ってみることにした。3個で1パックになっているのだが、使ったのはそのうちのひとつだけ。ノミが全くつかなかったのだ。その薬のおかげなのかもしれない。

それから一年以上経つけれど、それ以来ノミの姿を見ることはない。あのノミ退治に苦悩した日々を走馬灯のように思い出しながら勝利の余韻にひたり、ひとりほくそ笑む私。でもまだ油断はできない。今後も週に一度のノミチェックを欠かさないようにしなくては。って、そんなことで勝利って言えんのか?


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