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母の話によると、なにしろ私は子供の頃から猫を飼いたがって仕方がなかったらしい。
池の鯉や鳥カゴの鳥にとって天敵の猫は、それらを愛する父にとっても天敵だったので、私の「猫を飼いたい」という願いは聞き入れられなかった。あんまりよく覚えていないんだけれどなぁ。ただ、犬や猫は好きで、隣家の柴犬を毎日散歩に連れていっていたのは覚えているけど。そんなわけで、私が猫を飼うのは、uniが初めてだったのだ。

なにしろ相手は生き物。ビギナーと言っても命を預かるからには、こちらも懸命である。uniが来るまで唯一のペット、マリモのウラジミールを所有していたが、これは水を替えるだけの世話いらず。猫はマリモのようにはいかないだろう。動き回るし。

幸い、職場に何人か猫を飼っている人がいたので、いろいろと話を聞くことが出来た。あとは猫の世話マニュアル的な本を買い、それを読みまくった。これは大変に参考になった。しかし本に書いてあることだけがすべてではない。なにしろ私は猫飼いビギナー。猫を飼ったことのある人にとっては常識中の常識、当たり前中の当たり前のことですら知らないのだ。そんな事は何の自慢にもならないけれどさ。

とりあえず必要なのは、猫用トイレとその砂、フードと水とそれらを入れる器、あとは猫ベッド(これはなくても大丈夫だけど)。それらを用意する。驚いたのは、トイレのしつけが全く必要なかったこと。買ってきた猫トイレに砂を入れると、それを興味深げに見ていたuniは一人で砂をかき用を足した。それ依頼、そそうは全くなし。トイレのしつけは最初が肝心!なんて気合を入れていたのに、拍子抜けである。人間がちゃんと掃除をすれば、臭いもしないし。本当に猫ってきれい好きな動物なのだ。

ちなみに購入した猫ベッドには、uniは一度も寝てくれなかった。とほほ。ヒトの心猫知らず。相変わらずuniは私の布団の上とかソファーの上とかお仕入れの中とか、暑い日は玄関とかで寝る。そんな遊牧ライフを満喫していらっしゃるuniさんの最近のお気に入り寝床は、私の顔の真横である。私が寝返りをうつとそこはuniの背中。顔面uniの毛だらけになるんだな、これが。


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