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科野の里歴史公園 その2(更埴市)
長野県立歴史館は平成6年開館の比較的新しい歴史専門博物館です。それまで県立の歴史博物館が無かったというのは教育県として名高い長野県にしては意外な感じがします。
有名な国宝の「縄文のヴィーナス」こと茅野市棚畑遺跡出土の縄文中期の完形土偶はレプリカで見られます。



長野県立歴史館


入口手前には水が流れていて、鯉が泳いでます白壁と石垣の土蔵か城郭風のデザイン。まず原始時代のゾーンに入ると実物大のナウマン象が首を振って挨拶してくれる。鎌倉時代の善光寺門前の実物大復原はなかなか妖しい雰囲気で面白い。他に江戸期の農家、明治の製糸工場、大正の小学校教室などの実物大展示の連続攻撃で、ちょっとしたタイムトリップ感が味わえる。
 

歴史館野外展示「歴史のこみち」


これはちょっと目新しい展示。面白かった県立歴史館の庭に設けられた屋外展示群。「縄文の森」「万葉の野」「中世の林」に分けて各時代の植物相を再現するとともに石造物を配している。森将軍塚を見た後だとインパクトに欠けるが、それぞれ長野県の特色があるものが置かれている。
 
縄文時代の石器の材料になった黒曜石(和田村産)と安山岩(佐久市産)。子供に「ほら、これがね…」と説明するにはよさそうなコーナーです
 
暑かったせいかあんまり見てる人はいませんでしたが…長野市村東山手遺跡の縄文後期の敷石住居の敷石。いわゆる柄鏡形をしている。長野には比較的敷石住居が多いとのことだ。
 
長野市村東山手遺跡出土の縄文後期の石棺墓。一応それぞれに標識が立ってます
 
どこだかわかりませんよね。標識の左側手前あたりがそれ長野市松原遺跡の弥生中期の礫床木棺墓の礫床。埋もれかけていてわかりにくい。
 
後半部分の説明図。中世は五輪塔のみでちょっと寂しい。時代が区切られてたのですね。点線が入ってる…
 
これもなかなか珍しいものですね飯田市蒜田遺跡の弥生後期の墳丘墓。方形周溝墓の墳丘裾部に礫が貼られたもので、方形台状墓と呼ばれる形のものだ。長方形の埋葬主体部が2基あった。溝から土器・石器・坩が出土している。鉄刀が出たという伝承もあるらしい。
 
長野市大星山2号墳の石室。中期の方墳のものである。屋根型の天井を持っていたという。天井石の復原はなし。紛失…?
森将軍塚古墳からもう一度→→



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