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熊野神社古墳(桶川市)
おそらく桶川市でいちばん有名な古墳です。
樋詰[hinotsume]古墳群に属する古墳で、出土品の豊富さからいって主墳級。
樋詰の他の古墳がほとんど残っていないのが残念ですが…。



熊野神社古墳


神社古墳のため、少々の土盛はあるかも。それでもなかなかの保存状態です北側より。県道川越栗橋線の桶川西高校入口から南に2kmほど進んだ付近にある。道路地図には熊野神社としてだけ記載されていることが多い。1984に調査され、張出部と幅13mの周堀が検出された。

神社古墳としては地味めの姿ながら、川越市の三変稲荷神社古墳に並び、埼玉の古墳を語る時には欠かせない古墳である。この古墳を名高くしたのは、豊富かつ貴重な出土物とそれから割り出された年代にある。昭和3年(1928)、社殿改築時に墳頂から粘土槨らしき部分が発見され、そこから東国では珍しい碧玉製品をはじめ、玉類・石製品・銅製品・鏡・刀などが大量に出土した。この神社もきれいに手入れされてました

説明板の文字は手書き。桶川市のあちこちにこれがあります「埼玉県最古」をうたう説明板。古墳自体は県史跡で、出土品の多くは国重要文化財。出土品の分析の結果、現在は4世紀後半の築造と推定され、他に4世紀のもっと早期の古墳も見出されているので、この説明板は訂正が必要である。

墳頂に建てられている「出土品の碑」。当時鏡や刀類も出土したらしいが、現在は散逸してしまっている。日本の考古学はまだ新しい学問なのだなあと思ったりもしました

出土品の写真が飾ってある神社古墳というのも、ちょっと珍しいです社殿に掲げられた出土遺物の写真。出土品は現在埼玉県立博物館で見ることができる。特に碧玉製品を見ると、まるで現代のプラスチック製品であるかのようにきれいで、みごとなものである。奈良県のメスリ山古墳出土物との類似が認められるという。
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