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埼玉古墳軍の口上 〜開設にあたって〜

 このサイトでは、主に埼玉県内の古墳を中心とした画像などを紹介しています。これにあたっての私たちのスタンスなどを述べさせていただきます。
 古墳は所詮、お墓です。死をケガレとして忌み嫌った古代の人々にとっては、時には堀を何重にも築いてこの世と隔離しなければならなかったほどのものです。
 古墳は権力の象徴です。建造に駆り立てられた民衆の不幸もあったことでしょう。
 古墳は人の物欲を誘います。大部分の古墳は盗掘を受けて副葬品を持ち去られています。
 古墳のほとんどは私有地です。古墳の存在を喜んでいない所有者もあるかもしれません。
 こうしたことを考えると、古墳をたずね歩いているとしばしば目にする「古代のロマン」といううたい文句には違和感を感じざるを得ません。
 しかし、古墳は、現代文明の力が無くても人間が暮らせた場所がどんな所かを教えてくれます。それがどんな所かは、このサイトの内容からおわかりいただけるものと思います。
 埼玉県はさきたま古墳群をはじめ、4,500基を超える古墳の存在が記載されている、日本有数の古墳県です。
 埼玉県にかかわらず、1,000年以上も昔の人間の手によって作られた構造物で、これほど容易に直接目で見て触れることのできるものは他にありません。
 現在、一部の古墳が立派な保存処置を受けて公開されつつある一方で、名もない小さな古墳は年々消滅し続けています。
 いつ消えるとも知れない古墳を、せめて画像として、あるいは記憶として留めるために歩き続ける、たった2人の歩兵だけの軍隊、それが埼玉古墳軍です。
写真は原則としてすべて自分の足で訪れて撮影したオリジナルを使用しています。
写真撮影時と現在の実情は異なる場合があります。また、季節により見た目が大きく変化します。撮影時点を明示するためにカメラの自動焼き込みのカレンダー時計表示を残したまま掲載しています。
できるだけ多数の写真を掲載するため写真にはかなり高い圧縮をかけています。そのため一部画質が粗いものがあります。
掲載された古墳の形状・規模・推定年代等のデータは測定の誤差・研究の進展などにより変わることがあります。
多少冗長になってもできるだけ多くの写真で古墳自体のみでなく、周辺の様子もわかるような構成になるよう努力しています。
古墳の所在がわかる地図は著作権上の困難のため今の所は掲載していません。
立ち入りに許可の必要な私有地内の古墳には原則立ち入りをひかえています。
報告書等に記載があっても、現状でその古墳かどうか同定が困難なものも「推定」「参考」として掲載します。
富士塚、中世・近世の墳墓等、古墳類似の築造物も紹介します。


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