|
生涯という言葉には、人生のステージ間の垣根を取り払うという意味があるように
思う。
私たちの小さい時は「学習」というと青年(学生)時代にする勉強のことで、
大人が学ぶ場合学習という表現を使いませんでした。
私たちは、学習という言葉には抵抗を感じる。
しかし、今では勉強は机に向ってするもの、先生から教えられるものという考え方
はなくなり、必要な時に自らが自発的に学ぶように変わって来た。
現在では、昔のお稽古事が幅広い趣味に発展しカルチュアセンターが賑わっている。
ウォーキングや旅行を楽しむ人が増え、自然や人との出合いの中で、「学び」と
「発見」の機会が多くなってきた。
高齢期になっても学べるような教育環境が整備されてきたことが背景にあるが、
高齢社会への移行と共に、学ぶということの対するニーズが強まり、且つ多様化して
きたからだと考える。
高齢期の学習は、「味わいつつ学ぶ」「学ぶ意味が分かって学べる」という意味で
最高の学習の場だと思う。
高齢者は、生涯学習を自分たちの世代のために用意された言葉と受け止め、
自分らしい学習の態度と方法を確立しなければならない。
|
|
|