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家庭生活は、お金や情報を入手し、それを使って楽しみを創出しているという意味で
ひとつの経営体である。会社の経営ほど規模は大きくはないが、同じ機能を持っている。
家計や健康など個別の側面で生活を捉えると他の重要な側面を見失ってしまうので、
「経営する」とう視点で生活を総合的に捉えたい。
家庭生活の重要な柱は経済(家計)の裏づけである。
家計は、定年を境にして大きく変化する。額だけでなく、構造も大きく変わる。
問題は、収入の総額、生存中の生活費、及び遺産の額の予測である。
収入の伸びが期待できなければ、総額は固定する。
総額が予測できれば、生活費と遺産の案分の問題となる。
最近は、遺産の問題よりも、長寿化する生活の資金をどのように確保するかが大きな問題
になってきている。
高齢期は余暇の連続であり、余暇資金(生きがい資金)の確保が必要である。
高齢期の余暇には余暇能力と自己管理力が欠かせない。
自由時間の過ぎし方の創造と時間管理能力の開発も重要な課題となる。
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