内面世界の充実

 1.外界と内面
  「表と裏」、「本音と建前」という言葉が示すように、外界に現れている世界と心の内面の
  世界は異なる。
  社会的な役割の喪失などを契機としてこれまでの外界世界の重視から、自己の内面へと
  心の動きが変化する。

  学習を通してこれまでの人生の経験を心の世界・内面世界で再構築することで、
  これまでに見えなかった自分だけの世界が見えるようになってくる。

  外界の世界は有限であるが、
  内面世界は無限の広がりを持ち、宇宙や超越世界へと導いてくれる。

 2.心の持ち方
  マズローは人間の欲求の階層説を唱えたが、どんな危機に遭遇しても精神的に充実した
  世界を持つことで、対処していくことが可能となる。
  精神的な姿勢が生きがいに通じる。心の持ち方次第で生きがいが見出せる。

 3.自己をみつめる 
  私達は、自分自身の人生として、自分の人生を歩んでいる。
  人生とは、自分自身のことである。

  キルケゴールは
   「自己の自己自身への関係、もしくは自己の自己自身への態度決定のうちに
  本当の自己自身が成立する」という。

  心の深い奥底から湧き上がって来る自己の内面的要求を聞き、自分の人生を本気に
  なって進まなくてはならない。(西田 幾多郎)