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服装や持ち物がその人に合っていて、身だしなみの良さを感じる人がいる。
持ち物が上等とか高価だからという訳ではないが、何と無く、見ていて好感を感じる。
全体として調和がとれていて、奥ゆかしさも感じる。
街中やバスの中などでそのような老人を見かけ、自分も年をとればそうなりたいと思った
ことが何度もある。
ある時、話をする機会があったが、性格も丸みを帯び、人柄の良さを感じた。
外も内も美しい人である。身だしなみと品格の良さは両立すると実感した。
「美しく老いる」という言葉がある。
その第一歩は身だしなみである。
加齢により身体自体のもつ美しさは衰えても、身だしなみで老人らしい美しさを表現
できる。
しかし、それに内なる輝きが出れば更に美しさが増す。
性格は変らないが、人格は変えられると云われる。
性格面では頑固さが表面化しても、それをカバーすることで生活態度や対人関係を良く
することが出来る。
「円熟」は、人間らしく生きるための人生の仕上げの時期の課題である。
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