自由時間(余暇)活用法

 1.自由時間とは
   家庭生活(食事・睡眠などの生活必需時間)と仕事や地域活動(拘束時間)を除いた生活領域で、
   各自が主体的に選択した活動で構成される時間をいう。

   これまでの余暇生活と同じ領域であるが、より積極的自己実現に向けて各自が主体的に活用する
   領域なので、余暇という表現は妥当でない。
   生きがい時間と言い換えても良い。
   時間の長さや時間帯も大切であるが、それ以上に、そこで行われる活動が重要である。

2.条件の整備
   自由時間を有効に活用するには、それなりの準備と条件(活動の資源)整備が必要である。

   @主体的条件
     心構え・技能(能力)・体力など
     娯楽は気楽に行えるが、趣味の開発には心構え・技能・体力に加え
     お金も必要になる。

   A環境的条件
     人(仲間・組織)・もの(用品・用具・空間)・お金(資金・経費)・時間・情報
     など

 3.活動資源と充実感
   60歳以上の高齢者について,経済力・人間関係・技能(能力)の3つの資源を調査した結果では、
   技能(能力)や人間関係など時間と手間のかかる資源の蓄積が必要であるという。

   経済力では、参加率でも充足度でもあまり差がでない。      
                                                 (レジャ白書’95)

 4.日本人のレジャー活動
   非日常的な活動では国内外の旅行を楽しみ、日常的には自分の身についた創作的な手仕事を
   楽しむというのが、高齢者の典型的なレジャースタイルと言われている。

   釣りや水泳、グランドゴルフなど野外活動やスポーツへの志向が見られ、気分転換、運動欲求や
   自己実現の充足、仲間の獲得・人間関係の醸成など、さまざまな欲求を満たす活動として
   注目されている。