自己実現への道
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 1.経験と発達の連続性
  人間の経験は、個人の内面的・主観的要因と客観的・外部的要因との相互作用で生まれ、
  破壊と創造を通して、未来へと成長・発達していくものである。
  従って、学習による変容は止まるということがない。

 2.自己実現の欲求
  マズローは、自己実現の欲求を最上位の欲求に掲げたが、
  人間は生命自身が自己を意識しているという存在的欲求から存在的欲求を満たしたいと、
  絶えず、願って生きている。
  従って、これこれの条件が満たされたから自己実現が出来ていると短絡的に割り切って
  考える訳にはいかない。
  その時々、夫々の場で、自己を実現しようと努力しているのが人間の現実である。

 3.生涯学習と自己実現
  生涯学習は、自己の可能性を開花・表現しようとするものであり、
  目標にクライマックスも到達点もない。
  従って、学習活動自体も自己実現の現れであるといえる。

 4.自己実現の姿
  マズローは、自己実現を達成している人の経験を「至高経験」と命名した。
  この状態は、丁度、「自己」と「状況」が一体化している。
  自分を忘れて何かに打ち込んでいる状態で自己を意識していないという。

  時空を超え、死を乗り越えて超越(絶対無)の世界まで伸びていくもの
  それが、自己実現の道であると考えたい。