阿部です。土曜日に鎌倉自主探からメンバーが来て、サシバ調査とフクロウを観
察して行きました。

1993年4月3日(土)
松浦、別所、土屋、坂上、小林、宮脇、松田各氏が「春のサシバの渡り調査」で
武山不動尊に集合!宮脇さんは5時に来ていたそうです!私は歯医者に行ってか
ら11時過ぎに出席(^_^;)。12時30分まで観察。「老人の畑」の川上さん
と無線連絡。廣晃さんも観察されていましたが、交信できませんでした。鎌倉で
は何羽か出たようですが、詳しくは当事者から。武山はハイタカ2、サシバ1だっ
たそうで、引き上げる間際、12時23分、ウミウ6が通過。北東へ飛去。宮脇
さんに確認していただきました。

午後は杉釜の池のある谷戸へ。この日の当初の目的は、杉釜の池近くの農家の庭
の樹に営巣しているフクロウの観察でした。この日、フクロウはちゃんとこちら
を向いていて、頭の先が見えていました。抱卵斑を形成するために抜いたらしい
体羽が、ウロの入り口付近で風に揺れていました。しばらく観察した後、杉釜の
池へ。池に向かうとき、フクロウが左の山で鳴きました。



前回の研修会では本多さんと坂上さんしか行かなかった池の奥まで全員で行き、
宮脇さんに、ルリビタキの来るという水場を教えていただいたり、トウキョウ
サンショウウオの卵塊がある湧き水のある場所を見たりしました。



一部の卵塊は空で、まだ中にいるものは、もう出る直前だったのでしょう、小
林さんが水に戻すとき、一匹外に出てしまいました。



トンボのヤゴもいたので、何匹残るのでしょうか?池に戻ると宮脇さんが「カワ
セミ!」。声がしたそうで、ではあの場所かと糞のあったところを双眼鏡で捜す
と、♂が枝にとまっていて、みんなで見たら飛んでしまいました。
谷戸を見渡す道ばたでしばし休憩すると、心地よい春の風が吹いていて、このま
まお昼寝をしたいような気分でした。



さらに奥に進むとぬかるんだ道になります。







見納めとなる杉釜の池をしっかりと眼に焼き付けたのでした。
(写真は宮脇氏撮影)


帰りにも、もう一度フクロウを観察しました。この時はもっと顔が見えて、両目
までウロからのぞいて、時々薄目をあく様子が見られました。

松浦さんに教えていただいたりして、アカタテハ、ルリタテハ、モンシロチョウ、
スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ルリシジミ等が観察できました。ヤマカガ
シ、トカゲの一種も観察できました。アカガエルの卵塊にはアメンボがたかって
いました。「ゲゲゲゲ」という声はなにガエルでしょうか?

花では、ヒメウズ、キランソウ、ニリンソウ、ツルカノコソウ、コクサギ、タチ
ツボスミレ、モミジイチゴ、ムラサキケマン、ヘビイチゴ、オオイヌノフグリ、
カントウタンポポ、オオジシバリ、ノゲシ、オニタビラコ、などが目につきまし
た。

P.S.宮脇情報
 日曜に宮脇さんが二子山の帰りに寄ってくれて、「フィールドカード」の予備
をお渡ししたのですが、二子山ではもうオオルリがさえずっていたそうで、ヤブ
サメの声も聞いたそうです!フィールドカードは野鳥の観察記録で、これに鳥の
行動を記録して野鳥の会神奈川支部に提出すると、データベース化され、「神奈
川の鳥」(あの分厚い緑色の本です:見たことの無い人は阿部まで!)に載りま
す。もっともある程度選別されますが。