1998年

第二自主探
第四自主探

【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 都市公園 【年月日】 1998年 1月 11日 (日) 【時 刻】 8:30〜12:40 【天 候】 曇り 【観察種】 1 トビ 10 シロハラ 19 クロジ 2 キジバト 11 ツグミ 20 カワラヒワ 3 ドバト(参考記録) 12 ウグイス 21 シメ 4 ヒメアマツバメ 13 エナガ 22 スズメ 5 アオゲラ 14 ヤマガラ 23 ムクドリ 6 コゲラ 15 シジュウカラ 24 ハシボソガラス 7 ハクセキレイ 16 メジロ 25 ハシブトガラス 8 ヒヨドリ 17 ホオジロ 9 モズ 18 アオジ 【備 考】 ●駅前:雪が残る。地面に降りるのが辛いのか、枯れ木にスズメ、ムクドリ、ヒ ヨドリがとまっていました。 ●諏訪神社:ちらほら咲いているヤブツバキにタイワンリスの姿。鳥は少ない。 シジュウカラの声がしました。 ●畑(P2):キジバトが寒そうにうずくまって止まっているのが、印象的。 ●駐車場(P3):モズ♀が枯れ枝にとまっていたが、何か他に飛んだのが見え た。2羽いたのかと思ったが、カエデの枝に止まっているのはシロハラだった。 モズが追い出したのか、追い出されたのか。頭のはっきりと黒い♂、白いお腹 をこちらに向けてずっと止まっていました。それにしてもずいぶん「色白」の シロハラでした。 ●佐助稲荷:今日はなんだかやたらとタイワンリスが多い。この雪で参拝客も少 なく、餌がもらえないようだ。餌をねだりにやってきたのです。 ●源氏山公園:小林さんが大型の体羽を拾った。非常にふわふわで根元の毛が黒い。 横須賀博物館で林学芸員に教えていただいた特徴からフクロウではないかと思 いました。シジュウカラとメジロの混群が通過していきました。  頼朝像の前は一面の雪。野良猫が一匹、寒そうに雪の無い植え込みの下にうず くまっていました。 ●一月なのにまるで三月頃の気圧配置。こう雪ばかりだと、鳥もリスも猫も勝手 が違ってしまいます。さて、今年はどうなりますことか。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 都市公園 【年月日】 1998年 2月 8日 (日) 【時 刻】 8:30〜12:47 【天 候】 曇り 5-15℃ 風力1 【観察種】 1 トビ 11 モズ 21 ホオジロ 2 ノスリ 12 ジョウビタキ 22 アオジ 3 コジュケイ 13 シロハラ 23 クロジ 4 キジバト 14 ツグミ 24 カワラヒワ 5 ドバト(参考記録) 15 ウグイス 25 シメ 6 ヒメアマツバメ 16 キクイタダキ 26 スズメ 7 アオゲラ 17 エナガ 27 ムクドリ 8 コゲラ 18 ヤマガラ 28 ハシボソガラス 9 ハクセキレイ 19 シジュウカラ 29 ハシブトガラス 10 ヒヨドリ 20 メジロ 【備 考】 ●駅前:雨上がりで肌寒い。電線にドバトが8−9羽とまっている。体色は全部 同じ青みがかった黒っぽい色。きょうだいでしょうか。白っぽい色のドバトが 少なくなっていく、本当の理由は何?駅舎近くのアンテナにはキジバト。枯れ 木にはムクドリとスズメ、トビは一羽で旋回。廣晃さんによればもう巣作りの 時期、エナガもこの頃だそうです。 ●諏訪神社:コジュケイが激しく掛け合いで鳴く。トンネルの上のフェンスに赤 い実が多数。ヒヨドリジョウゴだそうで、落ちたのを捜すと、小さなホオズキ のよう、ナス科です。実をヒヨドリが好むことからその名があるようですが、 食べるところを見られるかな?トンネルの上のスダジイにトビの巣。枝を運ん できて差し込んでいるのが見えました。源氏山から無線で「巣箱の掛け替えと 掃除をしているので、お手伝いのボランティアを募る」とのこと。「巣箱の掃 除の時、中の巣材の様子や、卵の殻がみられるよ」と説明すると、啓君は喜ん で行ってしまいました(^_^;)。他にも数名が名乗り出てくださいました。あり がとうございました。 ●P2:佐助川のゴミ掃除をJJさんらが実施。ごくろうさまです。 ●P3:スズメのさえずり。電柱の角パイプに入り込んでいるのはメス、上にい るのはオスのよう。他のペアと取り合いしている。でもどちらも決めかねてい る様子で、出たり入ったり。シジュウカラもペアで飛んでいました。(JJさ ん談:第4ではカシラダカの群にミヤマホオジロが混じっていたのを北大路の 谷戸で見たそうです。常に「可能性」を忘れてはいけません、とのお言葉) ●佐助参道前:側溝と民家の庭にジョウビタキ♀。 ●参道階段:水路の奥にシメが地上で採餌。ヒヨドリがアオキの赤い実を二つ、 続け様に丸飲みした。クロジの「チッ」という声。タイワンリスもアオキの実 を食べていた。と、地上でリスとエサ拾いしていたのはクロジ♂!久しぶりに 見ました。渋いチャコールグレーが小粋です。カワラヒワもいました。 ●杉林:キクイタダキが出るかもしれませんねと話していたら、先行組が何か見 ている、「チリリリ」というような声はまさにキクイタダキのもの。見えまし た!私は1羽しか見えませんでしたが、独特の模様がはっきりと。2羽いたそ うです。 ●源氏山公園:道々の雑談でコジュケイは「People when」、シジュウカラは「 peace,peace」と聞こえるとか。なるほど。 ●頼朝像前:巣箱掛け替えチームは既に昼食。啓君は最後のいなり寿司を手に持 っていたら、トビにさっとかすめ取られたそうで、まぁ、お気の毒(^_^;)。ノ スリが停滞飛翔を見せてくれました。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 都市公園 【年月日】 1998年 3月 8日 (日) 【時 刻】 8:30〜12:00 【天 候】 快晴 出発時10℃ 【観察種】 1 トビ 11 モズ 21 カシラダカ 2 コジュケイ 12 ジョウビタキ 22 アオジ 3 キジバト 13 シロハラ 23 クロジ 4 ドバト(参考記録) 14 ツグミ 24 カワラヒワ 5 ヒメアマツバメ 15 ウグイス 25 シメ 6 アオゲラ 16 エナガ 26 スズメ 7 コゲラ 17 ヤマガラ 27 ムクドリ 8 キセキレイ 18 シジュウカラ 28 オナガ 9 ハクセキレイ 19 メジロ 29 ハシボソガラス 10 ヒヨドリ 20 ホオジロ 30 ハシブトガラス 【備 考】 ●駅前:少し早く着いて、初参加の方(鳥見も始めたばかりとのこと)と雑談、 双眼鏡の使い方などをお話しする。今日は東京支部(神宮探鳥会)の小泉さん とお嬢さんの夏樹ちゃんがまた来て下さいました。実は私事ですが、共同購入 に便乗させていただいた「超音波ディテクタ」のキットを持参してくださいま した。ありがとうございました。コウモリの声を捉えて人間の耳に聞こえる音 に変えるというものです。この話はいづれまた。 ●トンネル(御成隧道)付近:トンネル上の樹上でトビが交尾。ヒヨドリジョウ ゴの実はまだ落ちていました。塀際にツクシ、日溜まりにはナズナ、セイヨウ タンポポ。夏樹ちゃんは低い視線で次々と花を発見。 ●駐車場付近:オナガが11+ 鳴きながら登場。久しぶりです。民家のフェン スにジョウビタキ♀。(小林さんと雑談、沖縄にしばらくいらしていたとのこ と、ダイシャクシギ、ミサゴ、チョウゲンボウ、シロガシラなどを見られたと のこと。カラス、トビがほとんどいなかったのが印象的だったとか。私も思い 出します。)シロハラが斜面で採餌。背中の灰色がかった緑色は独特の色合い ですね。 ●佐助の水路:坂上さんが岩田さんの指示で木に絡まったフジとテイカカズラを 切る。これ以上木が倒れるのを防ぐためです。フジの切り口からは水がぽたぽ たとこぼれ落ちる。フジにはちょっと気の毒しました。 ●クリ畑:日溜まりにキランソウ、オニタビラコ、ヒメオドリコソウ、ヒメウズ などの花。ここはもう春。 #葛切り、美味しかった・・・(^_^)、来月は花見客でいっぱいでしょうね。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 休耕田 【年月日】 1998年 3月 22日 (日) 【時 刻】 9:00〜15:00 【天 候】 曇 雨上がり 7℃ 【観察者】  【観察種】 1 アオサギ 11 ハクセキレイ 21 メジロ 2 カルガモ 12 ヒヨドリ 22 ホオジロ 3 トビ 13 モズ 23 カシラダカ 4 コジュケイ 14 ジョウビタキ 24 アオジ 5 キジバト 15 アカハラ 25 カワラヒワ 6 ドバト(参考記録) 16 ツグミ 26 スズメ 7 カワセミ 17 ウグイス 27 ムクドリ 8 アオゲラ 18 エナガ 28 ハシボソガラス 9 コゲラ 19 ヤマガラ 29 ハシブトガラス 10 キセキレイ 20 シジュウカラ 【備 考】 ●北鎌倉駅:川上さん宅に向かう道、ジンチョウゲ、アセビ、ヒサカキ、サツ キ?の花、その他名前を知らない花多数開花。円覚寺方面から盛んにアオゲラの 「ピョーッ・・・」という声がしていました。イチョウの枯れ枝の中に「キョポ ポポ・・」と鳴いたのはアカハラでした。 ●台稲荷:スギの雄花が一面に落ちていました。 ●老人の畑:持ち主がナガイモの種芋を植えるために持ってきていたのを見せて いただいた。ご存じのように種芋が大きくなるのではなく、この栄養を使って、 毎年新しい芋が脇に出来て生長していきます。種芋は次第にしぼんでしまいま す。畑には京菜の黄色い花、これも菜の花ね。ふわふわとした葉はハハコグサで しょうか。 ●女坂:ヤマガラがさえずっていた。J.J.さんが今月の第二自主探の後、ヤ マシギとクイナを見たという話をしてうらやましがらせてくれました(^_^;)。 ●谷戸の池:「チチンチチン」と鳴きながらキセキレイが流木にとまったのです が、人の気配を感じるとすぐに行ってしまいました。ハンノキの雄花が沢山落ち ていました。ニワトコにはつぼみ、それと太ったアブラムシがびっしり・・・ 池を去るとき、岸辺に鳥の死体。離れていて長い枝でも届かない。カラス?猛 禽?カモ?執念で頭骨を枝でひっくりかえしたら、くちばしが見えて一同 「あー、カルガモだぁー!」合掌。 ●清水が淵:向かう途中にウグイスカグラの淡いピンクのきれな花が沢山咲いて いました。川上さんはアシが枯れて雪が降ったときに押しつぶされた、セリの生 えている湿地を横切るとき、ウサギの糞を発見。何カ所かにありました。一回の 量よりも多いのでは?と川上さん。ウサギの溜め糞?カワセミの声が一瞬した。 川上さんが子供の頃、大晦日、父親につれられて唐揚げにするヨシノボリを捕り に来たという。ちょっとの間に家族で食べられるくらいのヨシノボリを捕ったそ うです。ふと、そんな話をされ、昔を懐かしんでおられました。今では見つける のさえ容易ではありません。ヨコエビがいました。メモに「オニシバリ」とある のは花が咲いていたのかなぁ?忘れた。 ●中央公園:手前の家の民家、フェンスにジョウビタキ♀、木のてっぺんにモズ ♂、カワラヒワの声、12時になっても気温は7.5℃。吐く息が白い。 昼食後、枯れたアシを刈り取り、オオフサモを間引き、ヒキガエルの卵塊をもう 少し水のきれいな場所に移動。廣晃さんは皆が引き揚げても、一人残ってオオフ サモの間引きなどしておられました。ご苦労様でした。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 4月 12日 (日) 【時 刻】 8:00〜12:00 【天 候】 曇 風力3-4 22℃ 【観察者】  【観察種】 1 アオサギ 11 キセキレイ 21 シジュウカラ 2 トビ 12 ハクセキレイ 22 メジロ 3 サシバ 13 ビンズイ 23 アオジ 4 コジュケイ 14 ヒヨドリ 24 カワラヒワ 5 キジバト 15 シロハラ 25 スズメ 6 ドバト(参考記録) 16 ツグミ 26 ムクドリ 7 ヒメアマツバメ 17 ヤブサメ 27 オナガ 8 アオゲラ 18 ウグイス 28 ハシボソガラス 9 コゲラ 19 エナガ 29 ハシブトガラス 10 ツバメ 20 ヤマガラ 【備 考】 ●穏やかな良い季節になりました。そのためでしょうか、初参加の方が多くいら っしゃいました。 出発してすぐ、川上さんがバイクでスズメ会の時に川上さん宅の「研究室」に 忘れた私の双眼鏡を届けてくださいました。もうなんてお詫びしたら・・・あ りがとうございました。代わりに息子にやったタンクローを持って来たのです が、接眼レンズが傷だらけで・・(_ _;) ●諏訪神社:初心者の方へ双眼鏡の使い方講習会。「まず左目で遠くの目標にピ ントを合わせます。えー、これがセンターフォーカスのつまみで、これが視度 調整の・・・・」すると、「まぁ、こんなにはっきり見えるのね、双眼鏡って !」とおっしゃるご婦人がおられて、それはよございました。 しばしサクラ談義。オオシマザクラの花弁には先端に深い切れ込みが。ヤマザ クラのそれは凹み程度。参加者の方に図鑑で教えていただきました。そうだっ たんですねぇ。岩田さん談、「サクラは交雑しやすいので、純粋種は少ないよ うです。」なるほど、オオシマザクラに見えても葉の先の尖り方が大したこと ないものもありますね。 5羽の大型のカモメがこちらの向かって来るのを岩田さんが発見。セグロ sp.だそうです。 ●法務局:トビがアンテナに止まってこちらを気にしている。若い個体でしょう か、背中を見せていました。全体に淡い色合いでした。メジロのさえずり、ど うしてあんな小さい身体からあんな大声が出るのでしょうね。 ●みのわ前:駐車場に掛けた巣箱にスズメが出入り。巣箱の上に載った2羽が突 然交尾!皆おっ、とあっけに取られて見ていると2度目を。交尾の後、♂はな ぜか羽づくろい等している。転移行動のように見えました。なにかはずかしい ような、そんなそぶりが面白い。と、♀が飛んで、♂は後を追っていきまし た。 みのわのご主人が大切に育てているクロメダカの水槽などを見せてもらう。水 換えであけたのでしょうか、こぼした水といっしょに流れ出た藻の中にトンボ のヤゴ。慌ててみんなで拾った。小指ほどもあるのはギンヤンマのヤゴ。小さ いのはなんでしょうか? ソメイヨシノの蜜をメジロが吸った。スズメが来たら、新芽を食べたり花びら を食べたり、ちぎって蜜を「しがんで」いたりと、ちょっと「悪」ぶりを発 揮。 ●P2:ダイコンとカブの畑に立っているのはフェロモン・トラップ。ヨトウガ 用ではと岩田さん。あまりいないところに仕掛けるとかえって呼び寄せてしま うという。 シジュウカラが民家の戸袋を物色。でもお気に召さなかったようでした。 出張帰りの岩田さん談--出雲で数百羽のミヤマガラスの渡りを見たそうです。 ●佐助稲荷:宮司さんがアライグマらしいのがイチョウのうろに入っているとの こと。さっそく皆で覗いてみた。双眼鏡でも尻尾が動いたのが見えた。中に何 か居る! ウスバカゲロウの幼虫が居るアリ地獄を啓君が見つけて、アリを落としたり、 ミミズを落としたり(^_^;)。一つ掘り出して幼虫をご覧に入れたら、あるご婦 人は「まぁ、こんな虫がいるの!」と驚いておられる。ウスバカゲロウになる んですというと更に驚かれていました。調べて見たら英語では「ant-lion」と 言うんですね、ほぉー。 ●大仏ハイキングコース:杉林の中からヤブサメの声。聞き取れないのは歳を取 ったせい、と言われるのはみんないやなようですね、たははは。まだ辛うじて 聞こえます。さて、いつまで聞こえることか。 アケビの花が咲いていました。望遠鏡で雄花と雌花の違いを見てもらいまし た。また、アオキの花も雌花、雄花の違い、ということは雌株、雄株の違いを 見てもらいました。 ●源氏山公園:頼朝像前は人が多いので、東屋上の広場でお弁当。カイドウやハ ナモモが満開でした。先発組はサシバの渡り観察。私たちも見ることができま した。この日は4回、5羽の渡りを観察できました。鳥合わせの最中に、ビン ズイが3羽飛び去りました。ベテラン諸氏は声ですぐわかったようです。すご い!目次へ
【県 名】 神奈川県神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯周辺(鎌倉市) 【環 境】 湿地・水田・雑木林 【年月日】 1998年 4月 26日 (日) 【時 刻】 9:00〜夕方(^_^;) 【天 候】 曇り 【観察者】  【観察種】 1 ゴイサギ 13 コゲラ 25 シジュウカラ 2 アオサギ 14 ツバメ 26 メジロ 3 カルガモ 15 コシアカツバメ 27 ホオジロ 4 トビ 16 キセキレイ 28 アオジ 5 ノスリ 17 ハクセキレイ 29 カワラヒワ 6 コジュケイ 18 ヒヨドリ 30 シメ 7 キジ 19 アカハラ又はシロハラ 31 スズメ 8 キジバト 20 ツグミ 32 ムクドリ 9 ドバト(参考記録) 21 ヤブサメ 33 ハシボソガラス 10 ヒメアマツバメ 22 ウグイス 34 ハシブトガラス 11 カワセミ 23 キビタキ 12 アオゲラ 24 ヤマガラ 【備 考】 ●常連さんばかり少人数で出発。川上さん宅に向かうのにもいつもとちょっと変 えて鎌女の方へ。ハナミズキが満開。そこへ匂いで分かったとおっしゃる廣重 さんが追いつく。何でわかるの? ●台稲荷の階段にはイチョウの雄花が累々と積もっている。イチョウは種の散布 を恐竜に頼っていたのでは?と上田恵介さんが本に書かれている。そのころは 受粉は風まかせ。大量の花粉をまき散らして、遠くの♀の樹に運んだのだろう 。  裸子植物の受精の仕組みについて、廣重さんの即席講義。春に雌花に届いた花 粉は、秋になって雌花の成熟を待って精子を作るという。 ●台稲荷からも今日は特別に違う道を通りました。シャガ、ホウチャクソウが美 しい。アリドオシに白いつぼみ、赤い実がまだ残っている。川上さんにコクラ ンのある場所に案内していただいた。まだ何株かある。草が茂ると隠れてしま います。キンラン、ギンランも咲いていました。場所は秘密です。心ない人は 採取して庭で育てようとする。でも無駄です。根にバクテリアが共生している ので、ランだけ抜いていっても育たないのです。  「子供のころ、よくヤマツツジを食べた」と川上さん、JJさんと私で試食。 酸っぱくて美味しい!サラダに出来そう。ヒメオドリコソウはすっかり背が伸 びていますが、オドリコソウほどは大きくならないようです。 ●松下住宅付近、道路に落ちていたのはスズメの雛、川上さんは道路も良く見て おられる。まだ羽毛も生えていない。カラスにでもやられたか、傷がある。色 といい、大きさといい、「貝のむき身に混じっていても分からない」と川上さ ん(^_^;)。合掌。  上空をコシアカツバメが飛ぶ。ハンショウヅルのつぼみ、ツリバナ(もしかし たらコマユミ?)の花。 ●中央公園、ある時、おばさんの小集団が斜面のトリカブトをこそこそっと採集 していった。見ていた川上さんが「公園内は採集禁止だし、第一それは猛毒で すよ」と注意したところ、「お茶花に使うのよ、どこが悪いの!」と居直られ てしまったという。茶花にするなら、どこで何を採ってもいいらしい。アオゲ ラの真新しい穴がスダジイに明いている。場所は秘す。昼食の最中、シオヤト ンボが飛んでいたそうです。  遅れて到着した(コース変更を知らない)本多さん、松浦さん、別所さんらは、 私達の通らなかったいつものコースでキビタキの♂を見たり聞いたりしたそう な。まぁ、ラッキーですこと。そうでしょう、きれいだったでしょう、良い声 だったでしょう、ふん!(^_^;) ●上の池、カワセミ♀が枝にとまった。♀が鳴くと♂が現れ、並んでいたと思っ たら交尾した。また、♀だけになったら、今度は魚をくわえて♂が求愛給餌。 とまた交尾。春が来ました。 ●エコアップ作業、アシとオオフサモの間引き、第二工区のカエルの隠れ場所の 確保、水源の整備、10人いれば結構早くできる。相変わらず私は見ているば かり。皆さん、腰痛をいたわってくださる。ありがたい。  廣晃さんにハルジオンの花にいる小さいバッタはヤブキリやヒメギスの幼体と 教えてもらう。トビケラの成虫はこれ、と長いヒゲの虫がそれ。初めて見まし た。 ●谷戸の奥にヒキガエルを見に行ったら、以前から噂のキジがペアでいるではあ りませんか。堂々とした♂、見守られて採餌する♀。キジの雄は人間よりも ずっと勇敢に見えますねぇ。偉い。 ●帰りがけ、上空をアオサギが通過。逆光でも辛うじて体色がわかりました。 目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 5月 10日 (日) 【時 刻】 8:00〜12:00 【天 候】 曇 20℃ 【観察者】  【観察種】 1 ハチクマ 9 ツバメ 17 ホオジロ 2 トビ 10 ハクセキレイ 18 カワラヒワ 3 サシバ 11 ヒヨドリ 19 スズメ 4 コジュケイ 12 ウグイス 20 ムクドリ 5 キジバト 13 エナガ 21 ハシボソガラス 6 ドバト(参考記録) 14 ヤマガラ 22 ハシブトガラス 7 アオゲラ 15 シジュウカラ 8 コゲラ 16 メジロ 【備 考】 ●諏訪神社:タイワンリスがクズの枝を裂いて何か食べていました。中に虫でも いるのでしょうか?潜んでいたトビがが飛び出してきました。何かに驚いたの でしょうか。タブノキに絡んだテイカカズラには花が咲いていました。突然コ ジュケイの激しい鳴き声。 ●御成通り:植え込みにブタナが咲いていました。次第に進出してきているそう です。クワの実が熟してきています。 ●佐助の参道:シャガがまだ咲いていました。とても好きな花です。控えめでい て美しい、誰かと違う・・・?(^_^;)メジロのさえずりがしました。 ●佐助稲荷:タイワンリスが8頭ほど、餌をなだりに出てきます。岩田さんによ ると、尾の先の毛が少ないのは生まれて1年位の子供だそうで、なんだかみす ぼらしい。そういえば強そうなのにおっぱらわれています。 ●何の樹でしょうか、ウロが縦に割れているところに、アライグマが時々顔を出 すようになりました。先月は中にいるのがやっと確認できる程度でしたが、慣 れてきたのでしょう。タイワンリスが覗きに来ました。 ●宮司さんの話:賽銭箱にシジュウカラが営巣し、3羽かえったのですが、アオ ダイショウにやられて食べられてという。宮司さんは哀れに思い、棒でヘビを つついて追い出したところ、奥に1羽残っていて、今は無事に育っているとの こと。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 低山・谷戸・公園 【年月日】 1998年 5月 24日 (日) 【時 刻】 9:00〜15:00? 【天 候】 薄曇り後雨 蒸し暑い 【観察者】  【観察種】 1 カルガモ 9 コゲラ 17 ヤマガラ 2 トビ 10 ツバメ 18 シジュウカラ 3 コジュケイ 11 コシアカツバメ 19 メジロ 4 キジ 12 キセキレイ 20 カワラヒワ 5 キジバト 13 ハクセキレイ 21 スズメ 6 ドバト(参考記録) 14 ヒヨドリ 22 ムクドリ 7 カワセミ 15 ウグイス 23 ハシボソガラス 8 アオゲラ 16 エナガ 24 ハシブトガラス 【備 考】 ●駅からの道:神社のアスナロ(廣晃さんによる)の根元にニホンミツバチの巣 が健在。ブンブンと出入りしています。上の方の根が切れているところの穴か らも出入りしていました。空洞になっているようで、うまく利用しているよう です。白い花はシロヤマブキとか。アジサイが青く色付いていました。光照寺 の階段にオオコバンソウ、スイカズラの花は白から黄色に変わるのね。切り通 しの地層に3cm位の穴が無数にあいている。誰があけたのか?頭上からウグ イスのさえずりが振ってくる。しったかぶって「ウグイスは木の中で忙しく動 き回って鳴きますので、なかなか見つけにくいんですよ」などと言っていたら  電線にとまって鳴いているではあーりませんか!驚いたことか。1分ほど鳴い ていました。「ウグイスの都市鳥化現象はじまる」かな? ●台稲荷:イチョウが1本、切られてしまいました。川上さんが子供の頃はまだ 細くて頼りなかったそうですが、見事に育っていました。年輪からは70〜8 0年でしょうか、生長は早いそうで、年輪の間隔は7〜10mmほどもありま した。 ●鎌女グランド:啓君はウグイスカグラの実を二つも食べました。美味しかった  クワの実も熟れていて、みんなで食べてしまいました。今年は甘い!廣晃さん によると、今年は実るのが早いという。ホタルがもう出ているそうです。グラ ンドの壁にシオヤトンボ。 ●老人の畑:クヌギの樹液がプンと匂う。サトキマダラヒカゲがいました。川上 さんが「見てご覧」とシモツケの花を教えてくださいました。鮮やかなピンク。 アオハナムグリ(廣晃さんに教えていただいた)がまさに潜っていました。ハ コネウツギの紅白、ジャガイモの花。 ●女坂:白いカビの生えた枯れ枝、手に持つと粉砂糖を振ったように白いのは上 面だけ。カビも生きるためには光が必要なのか。小さなオレンジ色のキノコ。 林の中にスズメが入って来ていました。子育て真っ最中でしょう。流れにヒガ シカワトンボ。橙色型はオスだそうです。透明型で白い点があればメス、赤い 点があれば♂ということです。谷戸の流れで水生生物調査。啓君がすくってみ た。オニヤンマ、ヤマサナエの一年生か二年生、大きなカワニナに小さなのが くっついていたり。 ●谷戸の池:ここでも生物調査。オニヤンマの♀、お尻で見るそうです。泥地の 一カ所にルリシジミが15+も吸水していたのを、廣晃さんが「飛ばしてしま った!」とおっしゃる。羽をたたんでいると見えません。すぐにまた、同じ場 所に集まってくる。ここに何があるのか?もしかしたら「おしっこ」かもしれ ませんよ(^_^;)。  池をすくうとヨシノボリの小さいの。ウシガエルの声。カワセミが2羽飛びま した。 ●川上さんは水源を掘って水が涌きやすいようにしました。子供の頃はもっと広 くて、飲めるようにしてあったという。砂岩の割れ目からこんこんとわき出す 冷たい清水。谷戸の命の源流。オオシオカラトンボの羽化したてが草の中。濡 れたような羽の美しさは格別。ナンテンハギの紫色も美しい。 ●中央公園:午後はエコアップ。でも雨が強くなったので、そこそこに引き揚げ る。エコアップ中、松木さんはアシのなかにカヤネズミの巣を発見。なんて巧 みに編み上げるものなんでしょう!目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 6月 14日 (日) 【時 刻】 8:00〜12:00 【天 候】 雨 【観察者】  【観察種】 1 カルガモ 8 アオゲラ 15 メジロ 2 トビ 9 コゲラ 16 ホオジロ 3 コジュケイ 10 ツバメ 17 カワラヒワ 4 キジバト 11 ヒヨドリ 18 スズメ 5 ドバト(参考記録) 12 ウグイス 19 ムクドリ 6 ホトトギス 13 ヤマガラ 20 ハシブトガラス 7 アオバズク 14 シジュウカラ 【備 考】 ●雨の中、最初は5名で出発。昼には13名にもなるから不思議。 ●諏訪神社:クマノミズキ、テイカカズラ、サンゴジュ、ガクアジサイ、アカメ ガシワの花。タブノキには赤い柄に丸い緑の実。ムクドリが食べに来ていまし た。 ●某宅:こんな日はご褒美にアオバズクでも見に行きましょう、ということで、 毎年アオバズクの来るお宅へ。松浦さんは肉眼ですぐ分かったということで したが、私と沢田さんは肉眼では発見できず。YASIさんも肉眼ですぐ見つ けられました。どうしてあんな暗いところに潜んでいるのが見えるの?教えて もらってようやく双眼鏡で捉える。ときどき金色の眼をばっと開くが、またう たたね。首を肩に埋めて(そもそも肩があるのかということだけど・・)ずい ぶんとぺしゃんこに見えました。  道に落ちていたのはキョウチクトウの白い花。クチナシも咲いている。梅雨で すねぇ。 ●法務局:あるお宅の玄関の、ガス燈を模したランプの上でツバメが雨宿り。 ●駐車場:雨の中でもホオジロは元気にさえずる。電線の上ではカワラヒワが  「ビィーン」 ●佐助稲荷:社殿で雨宿りさせていただいく。大勢が合流。YASIさんに沖縄 や諌早湾の写真を見せてもらう。道が悪いのでいつものコースを変え、「極楽 コース」で銭荒い弁天へ。 ●銭荒い弁天:岩田さんがパンフレットを配る。「ごまかせません!!メジロの 国籍」輸入と偽って密猟したメジロが売り買いされています。密猟を防ぐ、摘 発するためにも、メジロの見分け方が写真入りで詳しく紹介されています。 ●国内産  嘴長く、背の緑が濃く、胸と脇がブドウ色  外国産  嘴短く下嘴は黒い、背は黄色みが強い、胸は灰白色  計測でもはっきりわかりますが、これは長くなるので省略  興味のある方、「全国野鳥密猟対策連絡会」へ。  〒616-8207 京都府右京区宇多野長尾町1-3 中村方  TEL.FAX. 075-462-0680 E-mail:mbird@ml.asahi-net.or.jp ●源氏山公園:ムラサキシキブの花がとても良い香り。どこかでかいだ化粧品の 匂い、ふと古い記憶がよみがえる、そうだ、母の鏡台・・・・  廣晃さんはオトシブミの揺り篭を見つけた。エゴツルクビオトシブミのものだ そうです。公園内についに「トビにちゅうい」の看板。でも今日は雨、観光客 は皆無。トビもカラスもほとんどいません。彼らはちゃんと知っています。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 低山・休耕田 【年月日】 1998年 6月 28日 (日) 【時 刻】 9:00〜15:00 【天 候】 曇り、時折晴れ間、28℃ 【観察種】 1 トビ 9 コゲラ 17 シジュウカラ 2 コジュケイ 10 ツバメ 18 メジロ 3 キジ 11 コシアカツバメ 19 ホオジロ 4 キジバト 12 ハクセキレイ 20 カワラヒワ 5 ドバト(参考記録) 13 ヒヨドリ 21 スズメ 6 ホトトギス 14 ウグイス 22 ムクドリ 7 カワセミ 15 エナガ 23 ハシボソガラス 8 アオゲラ 16 ヤマガラ 24 ハシブトガラス 【備 考】 ●駅前:電線にハクセキレイ。白黒がはっきりしていて鮮やか。駅舎にはツバメ の巣。大勢人が出入りする上を親ツバメがすーい。 ●神社のアスナロには相変わらずニホンミツバチが出入り。ホトトギスの声がす る。ウグイスも盛んに鳴く。 ●グランド手前:地味な蝶がとまったので見ていると、羽を広げたらなんと美し いラピス・ラズリー!廣晃さんにムラサキシジミと教えていただく。 ●グランド:珍しくヤブジラミ。オヤブジラミばかり見ているので。ヤブジラミ は群生しない、とこれも廣晃さんに教えていただいた。 ●老人の畑:樹液のにじみ出たクヌギにアオカナブンやスズメバチが群がってい る。畑には「老人」ではなく息子さんでしょうか、子供連れてジャガイモ掘り。 メンバーが分けていただいてました。今夜は肉じゃが?(^_^;)#ニック・ジャ ガーという駄洒落があったなぁ、そうそう、イングランド戦に観戦に来たミッ ク・ジャガーがTVに写っていたっけ、おっと脱線。ホトトギスが鳴きながら 目前を通過。双眼鏡に捉えて見た。羽が尖っているので、ちょっと見にはタカ ?だまされる方が悪いのか・・・ ●女坂:アケビの小さな若い実がたくさん落ちている。どれもかじった跡。タイ ワンリスのしわざでしょう。ハンゲショウが白くなってきました。花穂が垂れ ている。虫が鳴いている。ひろあきさーん!そうですか、キンヒバリだそうで す(^_^;)。 ●谷戸の池:エコアップの成果、ぐちゃぐちゃの湿地になっている。これがほん との「湿地回復」なんちゃって。池には小魚多数。赤い婚姻色。タイリクバラ タナゴだそうです。誰が入れたんですかねぇ。けしくりからん!ぷんぷん。 ●水路沿いの道:葉に美しいハエ、マダラアシナガヤセバエだそうで、虫を捕ら えて食べていました。肉食なんですね。メタリックグリーンが鮮やか。キマダ ラセセリがヒメジョオンにとまって吸蜜。 ●午後は中央公園でエコアップ。岩田さんが久しぶりに池の水質調査。役には立 ちませんがお手伝い。上の池は井戸水を入れているとかで、濁っている割には 妙に水質が良い。良いのか悪いのか、うーん。ミズキの音を聞きに行きました が不発。せっかく聴診器を持って来たのですが。残念。 ●松浦さんがおられるのでトンボ・蝶リスト。オオシオカラトンボ、シオカラト ンボ、コシアキトンボ、クロスジギンヤンマ、ショウジョウトンボ、カワトン ボ。ジャコウアゲハ、クロアゲハ、ナミアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲ ハ、ナミヒカゲ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、 ルリタテハ、キタテハ、スジグロシロチョウ、キマダラセセリ、おまけホタル ガ。 ●スズメ会の折り、カッコウが鳴きながら通過。19:02、高野台方面へ飛去。 初記録ではないかということでした。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 7月 12日 (日) 【時 刻】 8:00〜12:30 【天 候】 曇り 【観察者】  【観察種】 1 トビ 8 コゲラ 15 メジロ 2 コジュケイ 9 ツバメ 16 ホオジロ 3 キジバト 10 ハクセキレイ 17 カワラヒワ 4 ドバト(参考記録) 11 ヒヨドリ 18 スズメ 5 ホトトギス 12 ウグイス 19 ムクドリ 6 アオバズク 13 ヤマガラ 20 ハシブトガラス 7 アオゲラ 14 シジュウカラ 【備 考】 ●夜半に大雨が降りましたが、今朝は上がってよかった。JR久里浜駅構内、線 路の上をハシボソガラスが歩いていた。さて何をしているのか?と双眼鏡で見 ていたけど発車してしまいましたにで、何をしていたかは不明。石なんか置か ないでよ 。 ●鎌倉駅西口:晴れ間が見えてきました。初参加の方が3名。 ●諏訪神社:初参加の方に、双眼鏡の使い方講習。大丈夫です、すぐに慣れます。 そのうち、どこへ行くにも双眼鏡を持って行くようになりますです、はい(^_^;)。 ●トンネル付近:ハシブトガラスの幼鳥。甘えるような「ガラララ」という声。 幼鳥の口の中は真っ赤とのこと。これを見ると親鳥は思わず餌をねじ込んでし まうとか。佐久間さん談:「カラスの幼鳥はいつ声変わりするんでしょうねぇ。 」ほんと、変声期はいつなんでしょうか、私は中学の時でした、あのボーイ・ ソプラノはどこへ行ったのグスん。 ●法務局前:今年も信号機のパイプにはスズメが営巣しているようです。 ●佐助川:佐久間さんが降りてゴミ拾いをしてくださいました。頭が下がります。 ●畑:バジルが大きくなって穂を付けている。そこへミツバチ。ニホンミツバチ をセイヨウミツバチが来ています。早速廣晃さんに教わりながら見分け方。な るほど、二種同時に見ると違いが分かります。ニホンミツバチの方が腹の黒い 帯が太く、胸との境も黒っぱい。セイヨウはこの逆。そこへ畑の持ち主の方が バイクで通りかかる。「バジルは花を積まないと葉がだめになる。これじゃも うだめだね。葉を摘んでいっていいよ」ありがたいお言葉。辺り一面、甘い香 りが漂っていました。 ●佐助稲荷:ヤブミョウガの白い花。モンキアゲハが飛ぶ。コンテリクラマゴケ の何とも言えない淡い青緑の葉。触るとちょっとかさつくほど薄い。リョウメ ンシダを覚えました。裏の様に見えるのが実は表。 ●クリ畑:ゴマダラオトシブミの揺りかごです、と廣晃さん。観察のために一枚 ほどいてみる。なるほど中に幼虫、葉を食べています。でも枯れないように上 手に食べるんですねぇ。もとの様に巻いて、枯れ草で葉に止めて、ちょうどア スパラガスのベーコン巻きですね。コナラに新芽。「土用芽と言います」と廣 晃さん。クヌギとクリとの葉の違いにしばし談義。結論出ず。私は葉脈の数だ と思うのですが。幹を見ないで当てるのは難しいけど、私なんか幹を見ても幼 木だとよくわかりませーん。フェンスのそばに来たらニイニイゼミが急に鳴き 出しました。 ●アリ地獄のある木の根元に丸いキノコ。半分土に埋もれている。図鑑などで調 べたら「ツチダンゴ」ではないかと思います。ご存じの方教えてください。ウ スバキトンボが飛んでいました。 ●おまけ:鎌倉駅の線路。電車を待つ間スズメの観察。数羽の群の一羽が、垂れ たシマスズメノヒエの実をちぎって食べた。穂が垂れているから労せず採れる。 穂が垂れるのはそのため?名前もぴったりなのには、思わず一人でほくそ笑ん でしまいました。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 低山・休耕田 【年月日】 1998年 7月 26日 (日) 【時 刻】 9:00〜15:00 【天 候】 晴 【観察種】 1 カルガモ 7 カワセミ 13 ウグイス 2 トビ 8 アオゲラ 14 シジュウカラ 3 コジュケイ 9 コゲラ 15 メジロ 4 キジバト 10 ツバメ 16 スズメ 5 ドバト(参考記録) 11 コシアカツバメ 17 ムクドリ 6 ホトトギス 12 ヒヨドリ 18 ハシブトガラス 【備 考】 ●昨日は前線の通過で激しい雨が降りましたが、今朝は上がって非常に蒸し暑い。 長沢駅前ではツバメが3羽、空を舞う。おう、そうだ、コシアカツバメの巣の 調査を忘れている!しまった(^_^;)。 ●橋:地上に実が落ちている。かじった跡、タイワンリスの仕業。でも、この実 は何?何の木?スケッチしたので後日調べることに。 ●台峯稲荷:灯篭の台にコマダラウスバカゲロウの幼虫がいるはず、と廣晃さん。 懸命に捜すが見つからない。やはり廣晃さんが見つけてくれました。コケをま とっているので、見分けが付きません。体の色も、コンテリクラマゴケの様な 青緑。それに背中にコケ。でもウスバカゲロウに様に鋭い口があるので、待ち 伏せしてパクリとやるのでしょう。廣晃さんはここで○○○○○○が生えてい るのを発見。たまにあるそうです。良く捜すと8株くらいある。一株はもう花 が咲きそう。これが面白い、お堂の屋根の庇の下に沿って生えている。屋根か ら種が落ちてきたように見えます。鳥が運んだのでしょうか? ●フクロウ坂:本多さんが黄色いキクラゲを発見。えーと、食べられたのでしょ うかねぇ。忘れてしまいました。鮮やかなクロームイエローです。 ●尾根道:クヌギにカブトムシの♂がへばりついている。他にクワガタもいたと いうことですが、私は見そこないました。 ●老人の畑:ウスバキトンボが飛んでいました。 ●女坂:ドクツルタケが日陰でも真っ白くて良く見えます。ダイコンソウ、ヤブ ランの花。ツクツクボウシが鳴きました。早いんじゃない? ●谷戸の池:オオシオカラトンボが飛んでいる。ここのハンゲショウはまだきれ い。花穂も垂れている。 ●清水が淵:オニヤンマがパトロール飛行。 ●山崎小学校:校庭脇の植え込みにヘビ。見るとヤマカガシ。1m以上はある。 そばに近所の子供たちがいたので、お母さん共々、「ヤマカガシ観察会」とな る。赤と黄色の模様があること、奥歯に毒があること、いじめないこと、掴む と咬むこと、などしっかり説明。子供たちは別段恐がらず、お母さん達もちゃ んと見てくれました。 ●中央公園:昼食の時、伊藤愛子さんが、アオバズクの風切羽根を拾ったという ので見せていただく。確かにフクロウ類の羽。例の「小羽枝」が絡み付く様に あるのをルーペで見てもらう。納得、初列風切です。食事の後、エコアップ作 業。湿性花園の草刈り。トンボが産卵しやすいように開放水面を作る。刈ると すぐオオシオカラトンボがやってくる。素早い反応。カワセミが飛びました。 池の周りの手すりにキバラヘリカメムシの幼虫多数、ニシキギが植えてありま した。そこにはもっと多数の幼虫と成虫。納得。 ●東谷戸:タマアジサイ、アキノタムラソウの花。ここにも○○○○○○が2株 ありました。増えると良いのですが。 ●梅林:ツバメシジミの交尾。尾状突起のある、可愛いチョウです。 ●スズメ会:生きたタマムシを捕獲、皆で見る。美しい。JJさんなど生きたの  を見るのは50数年ぶりとか。観察の後、リリース。ありがと。 #誠に残念ですが、貴重な植物に付き伏せ字、お許しください。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 8月 9日 (日) 【時 刻】 8:00〜11:55 【天 候】 雨のち曇り 【観察者】  【観察種】 1 トビ 7 コゲラ 13 ヤマガラ 2 コジュケイ 8 ツバメ 14 シジュウカラ 3 キジバト 9 ヒヨドリ 15 メジロ 4 ドバト(参考記録) 10 ウグイス 16 スズメ 5 ホトトギス 11 ムシクイsp.  17 ハシブトガラス 6 アオゲラ 12 エナガ 【備 考】 ●朝からの雨、さすがに常連さんしか集まりません。5名で出発。 ●こんな日はアオバズクを見に行くのですが、偵察組の報告では裏の林に入って しまったようだということで、取りやめ。 ●諏訪神社:廣晃さんがメジロの群にムシクイsp.が入っていたとのこと。探 しましたが見つけられませんでした。センダイムシクイらしい。 ●御成隧道:手前の石垣にコケとか地衣類が多数繁茂。廣晃さんによるとその中 にロウソクゴケらしいオレンジ色のコケ。なんでも欧州ではロウソクの着色に このコケを使ったことによるそうです。 ●佐助自治会館前:草刈りと水質調査、ゴミ拾い。伸びすぎたイタドリなどを刈 る。併せて岩田さんは多電極センサによる水質調査。モクズガニらしい大型の カニの死がい。クロベンケイガニも入っていると岩田さん。 ●佐助稲荷:アライグマは転居した模様。誰が置いたのか地面にハトの餌。頭上 にキジバトが待っている。しばらくすると降りてきてついばんでいた。蚊を叩 いたら驚いて逃げてしまった。メンバーに叱られた(^_^;)。 ●銭洗い弁天:大仏ハイキングコースは倒木で歩けないということで銭洗い弁天 へ。雨なので人出は少なく、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミが良く 鳴いている。 ●源氏山公園:田中美恵子さんにお会いしたら、「手がひやっとしたので見たら ヒル!振り払ってしまいました」という。最近はヤマビルが異常発生している らしいと岩田さん。興味津々で案内していただく。そこで見たのはヒル!では なく「コウガイビル」でした。  以前に「NTT自然とマルチメディア」の質問箱にこんな質問が寄せられ、こ んな回答をしました。  ご参考まで。  Q564  今日、花だんにいったら、ハッポウスチロールの箱の中に、水があってその中 に草があって、そのそばにちいさい「こんな虫」(絵いり:小さな黒いヒルみ たいなもの)がいました。いったいなんという虫なんですか?  35293 M君 神奈川県横浜市 11才   奇妙な生き物でも気持ち悪がらずに観察した君は偉いと思います。そういう 好奇心が自然観察の目を磨いてくれますよ。その生き物はコウガイビルの一種 だと思います。ヒルとつきますがヒルの仲間ではなくプラナリアの仲間で、再 生力がとても強いのが特徴です。「こうがい:笄」というのは、昔、女の人が 日本髪を結うとき、髪を巻き上げて横から差して止めた髪飾りのことです。体 の長さが5〜12cmくらい、幅は2〜4mmと細長く、色は背中が黒か、黒 みがかっただいだい色で、種類によっては黒いすじがあるものもいます。頭は うすべったくて、両側に半月型のでっぱりがあります。頭と首の縁に沿って眼 点がいくつも並んでいます。クロイロコウガイビルというのが一番普通にいて、  雨上がりに道ばたや庭などで見られます。もっと詳しく知りたいときは、図 鑑で、扁形動物・渦虫(うずむし)綱・コウガイビル科というところを見てく ださい。ついでにプラナリアというところも調べてみると面白いですよ。プラ ナリアは体の百分の一があれば、全体を再生できるのです。すごいでしょ!              NTT光ネットワークシステム研究所  阿部 宏                     日本自然保護協会 自然観察指導員  そうそう、田中さんからの報告で、以前公園内で見つけた見慣れないランは、 白花のマヤランでサガミランというのだそうです。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 低山・休耕田 【年月日】 1998年 8月 23日 (日) 【時 刻】 9:00〜14:30 【天 候】 晴 28℃(朝) 【観察種】 1 ゴイサギ 7 アオゲラ 13 エナガ 2 トビ 8 コゲラ 14 ヤマガラ 3 コジュケイ 9 ツバメ 15 メジロ 4 キジバト 10 コシアカツバメ 16 ホオジロ 5 ドバト(参考記録) 11 ハクセキレイ 17 スズメ 6 カワセミ 12 ヒヨドリ 18 ハシブトガラス 【備 考】 ●北鎌倉駅から:サルスベリのピンクの花、ちょぼちょぼから満開まで。マメコ ガネやミツバチが訪れる。クマゼミが鳴いていました。鎌倉ではそんなに珍し くないようです。 ●台稲荷:葉が大きなキランソウが咲いていました。花は少し。春からの咲き残 りでしょうか?大きなヒダリマキマイマイの殻を見つけました。 ●フクロウ坂:シジュウカラの幼鳥の声でしょうか?クリのイガが落ちています。 秋がもうすぐそこですね。周囲にはツクツクボウシとミンミンゼミの大合唱。 ●北鎌女グランド:キンミズヒキ、ヌスビトハギは花と豆、フジカンゾウの花、 フジカンゾウは元気が良いのが老人の畑の先にもずいぶんありました。 ●女坂:エゴの実が割られて多数落ちている。廣晃さんの話ではタイワンリスが まだ若い実を食べてしまうとのこと。それにしてもおびただしい数、ヤマガラ が食べる分がないのではと廣晃さん。ハリギリのことが話題に。センノキとも 言うと本多さん。調べましたよ、確かに「線木」と書くそうです。でもその由 来は? ●谷戸の池:カワセミが何度も飛び交う。ヤマサナエとオニヤンマの識別につい  て、廣晃さんのレクチャー。ギンヤンマのつがったのが産卵していました。♂  ♀同時に見られるので2倍楽しめます。シオカラトンボ、オオシオカラトンボ  の産卵を観察。池の向こう側に縞々模様のソファーみたいなものが浮かんでい  る。先週からあったそうで、何なのか気になりました。何人かで確認に行きま  した。すごい臭いがしたということで、なんだか動物の死がいのようでした。  アズマネザサの根元に大きなナンバンギセル、美しい色、面白い形。オランダ  商館跡から沢山出てきた陶器のパイプにそっくりでした。 ●中央公園:お弁当を食べてから、トンボの産卵場所確保のためオオフサモを除 去したり、ホタルの水路の草刈り。暑いのにご苦労さまでした。谷戸の池の死 がいのようなものがとても気になり、警察に電話することにしました。後は新 聞、テレビの報道の通りです。 #色々な意味で忘れられない出来事になってしまいました。いったい誰なのか分  かりませんが、誠にお気の毒なことです。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 9月 13日 (日) 【時 刻】 8:00〜12:00 【天 候】 晴、北東のち南の風 【観察者】  【観察種】 1 ハチクマ 8 コゲラ 15 ヤマガラ 2 トビ 9 ツバメ 16 シジュウカラ 3 ツミ 10 コシアカツバメ 17 メジロ 4 コジュケイ 11 ヒヨドリ 18 ホオジロ 5 キジバト 12 ウグイス 19 ハシボソガラス 6 ドバト(参考記録) 13 センダイムシクイ 20 ハシブトガラス 7 アオゲラ 14 エナガ 【備 考】 ●諏訪神社:廣晃さんの「タカ類の識別」についてのレクチャー。タカは苦手な 方も多い。「まずトビを良く見ましょう。」ほんとにそうです。トビをバカに していると、ハチクマやオオタカが出てもトビとカラスに見えてしまいます。 オジロワシだっていつ出るかわかりません(^_^;)。 カラスザンショウやヤマ ハゼの実が目立つようになりました。ヒヨドリがやってきて、まだ青いヤマハ ゼの実を食べました。丸飲みです。後で盛んにくちばしをぬぐっていました。 このヒヨドリ、こちらを向いて止まったら、尾がいつものようにエビの尻尾の ように両側が反り返っていない。両側の尾羽根は伸びきっておらず、やけに短 い。まるでキジバトの様。廣晃さんによると、「これが飛んでいるとまるでサ ツマイモが飛んでいるみたい」なのだそうです。なるほど。 クズの花が沢山 咲いている。風に乗ってぷんと甘い、まるでファンタグレープの様な匂いがし ました。 上空をツバメが1羽旋回。おや、どうしたの、仲間とはぐれたのか い? ●法務局付近:民家の土手にツクシの様な穂。フユノハナワラビかもしれません。 葉が開いたらわかるかも。 更地に伸びた草はオオアレチノギク。もう綿毛が。 となりに花の盛りのヒメムカシヨモギ。両者を較べて違いを見てもらいました。 白い花弁がちょっとだけ出て見えるのがヒメの方ですよ。 頭上をケレケレ・ ・・と鳴きながらアオゲラが通過。姿は見えず、次第に移動していってしまい ました。 ●佐助稲荷参道:民家にいつものポーポーの実。落ちた実を食べてみました。良  く熟れていて、とても美味しかったです。他の皆さんにも試食してもらいまし  た。以下をご参考に。 ☆ポーポー  pawpaw/【学】Asimina triloba L.Dunal. バンレイシ科の落葉小高木。アメ リカ南東部原産。葉は卵形または長卵形で長さ15〜30センチ、先は丸く、表面 は平滑である。4〜5月、葉が出る前に、黒褐色で径約2センチ、雌蕊(シズイ) 先熟の両全花を開く。果実は9〜10月に熟し、長楕円(ダエン)形で長さ約15セ ンチ。一果から数果が房状につき、可食部は乳白色でバナナに似た香りがあり、 赤褐色の種子が多数ある。   花は強い自家不和合性があり、果実を得るためには二系統以上を混植する必 要がある。直根性で肥沃(ヒヨク)土では大樹となる。繁殖は実生により、5〜 6年で結果樹となる。本州中部地方以西では栽培できる。アメリカでは庭園樹 として栽培されることが多い。   なおpawpawはスペイン語ではパパイヤをさすので、混同されることが多い。 〈飯塚宗夫〉(日本大百科全書:小学館) #啓君は庭に植えたいと言っていましたね、高校生位には食べられるようにな るよ(^_^;)。 ●佐助稲荷:斜面のヒガンバナにカラスアゲハが来て吸蜜。餌を売っているので ヤマガラが寄ってきます。可愛いのですが、あまり人に慣れると、また「誘拐 」されてしまいそうです。 ミンミンゼミが元気に鳴いていました。 廣晃さ んと佐久間さんは水路の周囲をエコアップ。伸びすぎたカナムグラを刈ったり、 ご苦労様でした。 ●ガードレール:キツネノマゴで吸蜜していた黒地に水色の鮮やかな縞々のハチ は、ルリモンハナバチだそうで、コシブトハナバチに寄生するそうです。きれ いなハチでした。 ●源氏山公園、頼朝像前:有志は山頂でムシクイ類の観察。食事中、上空にハチ  クマ、それっ!と全員飛び出してしっかり観察。割合白っぽい個体で、風切羽  根が一部抜けている。「個体識別が可能」と松浦さんがしっかりチェック。 #そろそろタカの渡りの季節です。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 低山・休耕田 【年月日】 1998年 10月 25日 (日) 【時 刻】 9:00〜14:00 【天 候】 快晴 【観察者】 阿部 【観察種】 1 トビ 11 キセキレイ 21 ホオジロ 2 オオタカ 12 ハクセキレイ 22 アオジ 3 ハイタカ 13 ヒヨドリ 23 カワラヒワ 4 コジュケイ 14 モズ 24 スズメ 5 キジバト 15 ウグイス 25 ムクドリ 6 アオバト 16 キビタキ 26 カケス 7 ドバト(参考記録) 17 エナガ 27 ハシボソガラス 8 カワセミ 18 ヤマガラ 28 ハシブトガラス 9 アオゲラ 19 シジュウカラ 10 コゲラ 20 メジロ 【備 考】 ●長沢駅で電車を待っている間に、電線のメジロをウォッチング。右!、左!、 右!とせわしなく向きを変える。特徴あるメジロの動き。シルエットでもそれと わかる。かな? ●台稲荷:遅れて階段を昇ると「タカ!タカ!」の声。「ノスリ?」「いや、オ オタカ!」朝日を浴びて白く輝く。横顔が見えて、黒くて太い過眼線、眉班も良 くみえました(9:42)。幹に動いたものはカナヘビでした。もうすぐ冬眠で しょうか。 ●老人の畑:ホオジロが鳴く。畑から「キチキチキチ」の声。ショウリョウバッ タでしょう。 ●尾根道:アオジの「チッ」という声。初認です。 ●女坂下の湿地:ここでもアオジの声、姿を見た人も。キチョウが飛んでいまし た。 ●矢戸ノ池:地面の細い茎に止まった大型のイトトンボ。羽が干渉色で赤銅色に 光る。オオアオイトトンボだそうです。イトトンボですが、この仲間は羽を半開 きにするのが特徴。成虫で越冬します。オツネントンボもこの仲間ね。  「クルルル」という声はキビタキ!皆夢中で探す。いた!「うわー、きれ い!」♂です。真上に来たので見るのが大変。でも喉のオレンジ色、胸の鮮やか なクローム・イエローが素晴らしい。眉班が白く見えたのでもしかして?と思い ましたが、「いや、黄色かった」とつれない返事(^_^;)。2〜3羽いて鳴き交わ していたが全部♂ということでした。 #事件後初めて入ることになりました。供養のための線香を皆であげました。   ●清水ヶ淵:なんだかだらしなく、よたよた、ひらひらと飛んだのはカケスでし た。イヌシデの中にまたキビタキ、「ヒー、ヒー、クルルル・・」と良く鳴く。 エナガの群が移動していく。ウグイスの地鳴き、ヒヨドリバナが咲いていました。 ●湧水近くでエコアップ。啓君(小学5年生)は、廣晃さんの指導で水路の草刈 り。ミゾソバ等が繁って水面が見えない。鎌の使い方をすぐに憶えました。ちゃ んと長靴にレイン・ウェアの上下と完全装備。偉いねぇ。水面が見えたとたん、 すぐにイトトンボがやってきました。よかったね、啓君。 ●中央公園:お弁当がすんで、じゃ、エコアップ作業にとりかかろうかと身支度 をしていると、「ハイタカ!」の声に外に出ると、オオタカの様なシルエット、 でも小さい、ハイタカの♂かツミの♀?たぶんハイタカでしょう。3人はなんと 寝ころんで見ていました。これは楽ですね。  湿地への水の落ち口が漏水。どこから漏れているか、掘って探る。土嚢を積ん で、穴を埋める。泥が飛ぶ。きゃ!  アシ原で増えすぎたオオフサモを刈り取る。啓君、ここでも活躍。アシも刈っ て、コサギが降りられるように、廣晃さんはもくもくと草を刈る。私も池に入っ て刈った草を運ぶお手伝い。通りかかった人は「何やってるんですか?」理由を 聞くと納得。好意的に見てくれる人が多いので心強いです。 #キビタキは全部で7羽ほど観察。全て♂というのも珍しいのでは?目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 11月 8日 (日) 【時 刻】 8:30〜15:30 【天 候】 快晴 【報告者】 阿部 【観察種】 1 トビ 11 ハクセキレイ 21 エナガ 2 ツミ 12 ビンズイ 22 ヤマガラ 3 ノスリ 13 ヒヨドリ 23 シジュウカラ 4 ケアシノスリ(若) 14 モズ 24 メジロ 5 コジュケイ 15 ジョウビタキ 25 ホオジロ 6 キジバト 16 トラツグミ 26 アオジ 7 ドバト(参考記録) 17 アカハラ 27 カワラヒワ 8 アオゲラ 18 シロハラ 28 シメ 9 コゲラ 19 ツグミ 29 スズメ 10 キセキレイ 20 ウグイス 30 ハシブトガラス 【備 考】 ●今日は私の会社の幹部がハンガリー(ブダペスト工科大学)に行ったとき、現 地で鳥を見せてもらった人からの紹介で、Peter Jakabさんと、付き添いの山内さ がお見えになりました。また、自主探は初めてという方が数人おれました。よ うこそ! ●諏訪神社:3人でお弁当を買いにコンビニに行っている間に、ケアシノスリの 若鳥と思われる個体が出たそうで、下面が真っ白で、たいへんきれいだったそう です。まことに残念。ケアシノスリは一度出たことがありました。若鳥には尾羽 根の縞模様はありません。モンシロチョウが飛んでいました。 ●法務局:ノスリが佐助稲荷の上空に。プロミナーに入れてPeterさんにも見ても らいました。 ●P2(畑):ジョウビタキが2羽、1羽は頭があまり白くない、若い個体で しょう。渡り直後は、縄張り争いが激しく、もつれ合うように互いに譲りません でした。源氏山からの無線連絡で、ツミがトビに激しくつっかかっているとのこ とでした。ツミは小さいのに大変勇敢ですね。 ●佐助稲荷:ムキノキの実を食べに、アカハラが多数入っていて、大勢で楽しむ ことが出来ました。他にツグミやシロハラ、シメもいて、私は見れませんでした が、トラツグミもいたそうです。 ●源氏山公園:暑いくらいの陽気で人出も多く、大勢の人がお昼ご飯を食べてい ました。トビがお弁当をねらってか、かなり低く飛んでいました。 ●アフター:鳥合わせ、昼食のあと、有志で東谷戸(北鎌倉)へ。ドバトの襲わ れた跡を発見。Peterさんの説明では、哺乳類が襲ったならば、羽が咬みきられて いるが、これはきれいに抜けているので、猛禽が襲ったようだ、とのこと。確か に。そのあと、ハイタカがでました。これか?それともオオタカ?中央公園では 湿地のツリフネソウの種を集めて、調整池の回りに播種。来年が楽しみです。帰 り道、山ノ内配水池でモズが鳴いたので、枝先の鳥を見たら、それはモズではな くビンズイでした。ここに来るといつもアンテナに止まっていたビンズイを初め て見た時のことを思い出し、その話をした直後だったので、もう、うれしい!北 鎌倉の駅前でもPeterさんが「上空を鳴きながらビンズイが飛び回っていました」 とおっしゃり、大変耳もよろしいので驚きました。 #Peterさんは、一見バックパッカー、灰色の澄んだ眼をした好青年です。日本の 鳥のことはだいぶ勉強しておられ、山渓の図鑑をお持ちでした。鳥の名前は、英 名も学名も良く通じておられるので、なんとかお相手ができました。自主探への お土産に、ハンガリーの鳥のことを書いた本を頂戴しました。また、聞くのはな んとかなるのですが、込み入った会話は苦手ですので、山内さんに通訳していた だきました。ありがとうございました。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市) 【環 境】 低山・休耕田 【年月日】 1998年 11月 22日 (日) 【時 刻】 9:00〜15:00? 【天 候】 晴 【観察者】 阿部 【観察種】 1 ゴイサギ(死体) 12 ハクセキレイ 23 シジュウカラ 2 コサギ 13 ヒヨドリ 24 メジロ 3 カルガモ 14 モズ 25 ホオジロ 4 トビ 15 ルリビタキ 26 カシラダカ 5 ノスリ 16 ジョウビタキ 27 アオジ 6 コジュケイ 17 アカハラ 28 カワラヒワ 7 キジバト 18 シロハラ 29 スズメ 8 ドバト(参考記録) 19 ツグミ 30 オナガ 9 カワセミ 20 ウグイス 31 ハシボソガラス 10 アオゲラ 21 エナガ 32 ハシブトガラス 11 コゲラ 22 ヤマガラ 【備 考】 ●石橋のある河:カルガモが一羽。どこから飛んできたのでしょう。町中の生活  排水の流れ込む河。もっときれいなところに来てほしいですねぇ。というよ  り、この河をもっときれいにしたいですねぇ。ハクセキレイが屋根に止まって  鳴くと、その声が「虞美人」と聞こえました。虞美人草はヒナゲシのこと。四  面楚歌を聞き、もはやこれまでと項羽の詠んだ垓下の歌に「力は山を抜き気は  世を蓋う/時利あらずして騅逝かず/騅逝かざるは奈何すべき/虞や虞や若を  奈何せん」と、高校の教科書にありました。でも覚えていたわけではありませ  んよ、これを書くために、ちょっと調べたんです、はい。紀元前202年のこ  とだそうです。「タカ!」の声に見上げればノスリ。 ●台稲荷:山道を行くと混群、ヒガラがいたそうですが、私はメジロしか見えな かった。残念。他にウグイス、シジュウカラ。 ●老人の畑:「私有地に付き、立入禁止」の看板。他にも数カ所。どうした、急 に。ははーん、さては・・・。遠くに大楠山が見える。そうか、ここから見え るのか!と一同納得。 ●矢戸ノ池:クマヤナギというつる植物、初めての名前。すぐ調べてみるのが私 のいいところ、クロウメモドキ科のつる性落葉低木、実は緑から赤に変わり、 翌年の夏、黒く熟して甘く、食用になる、ふんふん、枝は丈夫でカンジキの材 料になる、ほほー、葉や枝を煎じて健胃整腸剤とする、なな、なんと有用な植 物。さて、いつまで覚えていられるやら(^_^;)。廣晃さんに教えていただいた 青いキリギリスみたいな虫はセスジツユムシ。♂は橙褐色の、♀は黄白色のす じが背中にあるそうな。関東より南、東南アジアに分布、オーストラリアにも いるそうです。 ●中央公園:事務所の脇のケージに鳥。でも死んでいました。ゴイサギの幼鳥で した。保護したのだそうですが、残念なことをしました。合掌。池にはカワセ ミが水浴びに。可愛いしぐさをのんびり観察。コサギが飛来し、枝に止まる。 ●護岸工事予定地の植物調査:廣晃さん、田中さんは、何でも良くご存じ。カマ ツカ、ハダカホオズキ、イヌトウバナ、ヒメシロネ、あるいはコシロネ、ミズ 、 あるいはアオミズ、ナキリスゲなどは私には耳新しい。カマツカはまさに鎌の 柄にしたそうですが、牛の鼻輪にしたところから「ウシコロシ」の別名。他の メンバーはススキの種蒔きでエコアップ。こんな地道な活動が、きっといつか 実を結ぶときが来る、そう願います。目次へ
【県 名】 神奈川県 【場 所】 源氏山公園(鎌倉市) 【環 境】 山林・都市公園 【年月日】 1998年 12月 13日 (日) 【時 刻】 8:30〜12:30 【天 候】 快晴 【報告者】 阿部 【観察種】 1 トビ 9 ヒヨドリ 17 アオジ 2 コジュケイ 10 ジョウビタキ 18 カワラヒワ 3 キジバト 11 シロハラ 19 イカル 4 ドバト(参考記録) 12 ツグミ 20 シメ 5 ヒメアマツバメ 13 ウグイス 21 スズメ 6 アオゲラ 14 ヤマガラ 22 ムクドリ 7 コゲラ 15 シジュウカラ 23 ハシボソガラス 8 ハクセキレイ 16 メジロ 24 ハシブトガラス 【備 考】 諏訪神社:メジロがカラスザンショウの実を食べていました。ハゼの実もそうで すが、こんな地味な実をなぜ鳥は好んで食べるのでしょうか? 佐助稲荷参道:キジバトのペアがじっと枝に止まっていました。「ふくらキジバ ト」状態でした。若い個体か?色がくすんでいる。高橋さんのお話しでしたか、 キジバトは必ず2個の卵を産み、それは♂♀である、というものでした。大変面 白いお話しですね。「日本大百科全書:小学館」でもキジバトは2個の卵を産む とありました。「THE BIRDS OF JAPAN, M.Brazil:HELM 1991」では1−2個の卵 を産む、とありましたが、♂♀のペアを産むという記述は見あたりませんでした。 どなたか、出典をご存じでしたら、教えてください。 アオキの実が赤く色付いてきたのが目立ちました。 佐助稲荷:キジバトが求愛行動をしているのを啓君(小学5年生)が見つけて観 察。首を上下に振って「ブィーッ」という妙な声を出したのが♂でしょうか、♀ を追って今度は♂がくるくると前で回る。あ、どっち周りだったかなぁ、そうい うのも記録しておくと面白いのですが・・・2回ほどくり返したら、♂が上に乗っ て交尾。神聖なる自然の営みに、感動する人、頬を赤らめる人・・・(^_^;) ヤマガラが餌台にやってくる。もちろんタイワンリスも「餌ちょうだい」とやっ てくる。手を出すと触れるほど。慣れ過ぎですよ。 廣晃さんは自宅で飼育した広町産のゲンジボタルの幼虫を、佐助稲荷の水路に放 流するというので、見学。ここの水系のものは崖崩れ以降絶滅。廣晃さん等の努 力でカワニナを育ててきた。落ち葉をどけると沢山いるのできっとホタルは育つ でしょう。幼虫は45頭、大きなものは25mm以上もある。もう終令幼虫だそ うです。ここまで育てるのは大変でしたでしょう。ご苦労様でした。来年、飛ぶ 姿が見られるといいですね。 源氏山頼朝像前で鳥合わせのあと、忘年会(焼き芋パーティー)会場の渡辺邸へ 向かう。まっくらなトンネルを抜けてお庭へ。枯れ葉や倒木を燃やした大きな焚 き火が出来ています。飲み物の準備も整い、幹事さんご苦労様でした。かんぱー い!目次へ