1997年
第二自主探
第四自主探
鎌倉第二自主探報告 阿部
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1997年 1月 12日 (日)
【時 刻】 8:30〜12:00
【天 候】 晴 5〜13℃
【観察者】 阿部&自主探参加者
【観察種】
1 コサギ 11 モズ 21 アオジ
2 トビ 12 ルリビタキ 22 クロジ
3 ノスリ 13 シロハラ 23 ウソ
4 チョウゲンボウ 14 ツグミ 24 シメ
5 コジュケイ 15 ウグイス 25 スズメ
6 キジバト 16 エナガ 26 ムクドリ
7 アオゲラ 17 ヤマガラ 27 カケス
8 コゲラ 18 シジュウカラ 28 オナガ
9 ハクセキレイ 19 メジロ 29 ハシボソガラス
10 ヒヨドリ 20 ホオジロ 30 ハシブトガラス
【備 考】
●諏訪神社:アオゲラの「ピョーッ、ピョーッ」と言う声が聞かれ、「ケレ、ケ
レ、ケレ」と鳴きながら飛び去るのが見えました。
●駐車場近く:メジロが民家の松にとまりました。何かなめているようでしたが
、松ヤニでもなめていたのでしょうか?松ヤニって甘いの?(^_^;)
●佐助川:JJさんが川床まで降りて、何をしておられるのかと思ったら、ヨシ
ノボリのために、段差部分に石を積んで、魚道を作っておられました。
●クリ畑:フェンス近くの日溜まりには、オオイヌノフグリ、ハルノノゲシ、ヒ
メウズが咲いていて、ここだけもう春でした。この冬は暖冬傾向にあるようで
す。
●源氏山公園:クロジの声(ようやく聞き分けられるようになりました!)がす
るのですが、私は残念ながら姿は見られませんでした。ウソ(♀)2羽が、サ
クラの花芽を食べるのを見ることができました。
●お弁当のあと、有志で江ノ島にハヤブサを見に行くということでした。啓君を
誘って行こうと思ったのですが、お父さまがご用事があるということで、一緒
に帰ることにしました。
#啓君、今度行こうね!(^_^) 目次へ
探鳥記
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1997年 2月 9日 (日)
【時 刻】 8:30〜12:00
【天 候】 晴
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 トビ 11 ツグミ 21 ウソ
2 ノスリ 12 ウグイス 22 シメ
3 コジュケイ 13 エナガ 23 スズメ
4 キジバト 14 ヤマガラ 24 ムクドリ
5 アオゲラ 15 シジュウカラ 25 カケス
6 コゲラ 16 メジロ 26 オナガ
7 キセキレイ 17 ホオジロ 27 ハシボソガラス
8 ルリビタキ 18 アオジ 28 ハシブトガラス
9 アカハラ 19 クロジ
10 シロハラ 20 カワラヒワ
【備 考】
●佐助の参道:ウソのメスが2羽。でも1羽はほほがほんのりと赤い。斜面では
コジュケイが4羽がさごそと餌とり。触れば届きそうな(というのはオーバー
ですが)かなり近い距離。
●佐助稲荷:見下ろす斜面に沢山鳥がいる。クロジ、シロハラ、シメ、アオジ。
餌がないのでしょうね、この時期。甘酒はサービスだそうです。おいしかった
、ごちそうさまでした。調布から来られた鳥見の団体さん。かち合いそうなの
で我々は先に出発。
●栗畑:ここは暖かいので春を先取り。カントウタンポポ、オオイヌノフグリ、
タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、ハルノノゲシ、ヒメウズ、コハコベが咲
いている。
●公園:アオゲラでしょうか、遠くでドラミング。あちこちからクロジのか細い
鳴き声。姿はなかなか見せません。ルリビタキのオスがいたそうです。今年は
ルリビタキが多いと思います。横須賀でも毎日のように見ることができます。
●午後は有志で山崎の谷戸へ。公園内で水位の調査と調整。その間にモズのメス
、右足の悪いアオサギ、地上で餌とりをしたカシラダカ、きれいなジョウビタ
キのオスなどを観察できました。16:47解散。ご苦労さまでした。目次へ
探鳥記
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1997年 3月 9日 (日)
【時 刻】 8:30〜12:00
【天 候】 快晴 風力1-2 16℃
【観察者】 阿部
【観察種】
1 アオサギ 11 シロハラ 21 カワラヒワ
2 トビ 12 ツグミ 22 ウソ
3 ノスリ 13 ウグイス 23 シメ
4 コジュケイ 14 エナガ 24 スズメ
5 キジバト 15 ヤマガラ 25 ムクドリ
6 ドバト(参考記録) 16 シジュウカラ 26 オナガ
7 アオゲラ 17 メジロ 27 ハシボソガラス
8 コゲラ 18 ホオジロ 28 ハシブトガラス
9 ハクセキレイ 19 アオジ
10 ヒヨドリ 20 クロジ
【備 考】
●駅前:廣晃さんの「今日のポイント」で、トビが巣作りを始めた、というお話
。鎌倉は海と山が接近しているため、トビが非常に多いとのこと。繁殖行動に
注目しましょう。
●諏訪神社:J・J・さんにビャクシンの木を教えていただきました。今まで何
の木だか知りませんでした。神社やお寺の境内に良く植わっていますが、札で
もでていないと私にはわかりません。葉がヒノキに似ているなぁと思って調べ
て見ると、「イブキ」の別名とあり、生け垣にする変種「カイヅカイブキ」と
いうのがあるという。そういえばどこかで見たような・・・今日はモンゴル、
シベリアで皆既日食。そろそろ欠け始める。手帳の下敷きに丸い1mm程の穴
をあけ、これを通した日の光を見てみると、あら不思議!太陽の形が投影され
ます。実は「ピンホール・カメラ」の原理。確かに欠けてきました。木漏れ日
も同じ効果を生みます。指を交差させても同じで、沢山の「欠けた太陽」が地
面に映し出されました。
●トンネル付近:石垣にハルノノゲシ。しかし、妙に白っぽい。
●P2(畑):シジュウカラのさえずりが聞こえました。
●P3(駐車場):少し手前の民家の庭でホオジロが数羽、地上で餌取り。♂♀
の違いを観察してもらいました。10:06日食はほぼ最大に。気温が14℃
に下がる。見た目は明るいのですが、やはり日射量が減ったのでしょう。指を
交差させると、地面にたくさんのクロワッサン(^_^;)。ノスリがでました。オ
ナガのギューイ、トビの♀がが交尾するときに出す妙な声が聞こえました。
●佐助稲荷:日食のおかげですっかり寒くなったので、甘酒を飲みました。タイ
ワンリス、ヤマガラが餌台に。ヒマワリの種がお目当て。「手乗りヤマガラ」
は誰かが捕まえて持って行ってしまったらしいとのこと。おいおい。クロジが
いたようです。コハナバチが田中さんの帽子に止まっていました。寒くてあま
り動けない様子。もう出てきたのでしょうか?
●クリ畑:ヒヨドリがキブシにぶら下がって花を食い散らしていました。蜜をな
めているのでしょう。周囲にはオオアラセイトウ(ショカツサイ)、ヒメオド
リコソウ、ハナニラ、オオジシバリ、ヒメウズなどが咲いていました。
●源氏山公園:人手が多い。コハナバチがいたかどうか、見るのを忘れました。
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【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1997年 4月 13日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 晴 気温20〜24℃
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 ウミウ 11 ヒヨドリ 21 アオジ
2 トビ 12 コマドリ 22 クロジ
3 サシバ 13 ツグミ 23 カワラヒワ
4 チョウゲンボウ 14 ウグイス 24 マヒワ
5 コジュケイ 15 エゾビタキ 25 シメ
6 キジバト 16 エナガ 26 スズメ
7 ドバト(参考記録) 17 ヤマガラ 27 ムクドリ
8 アオゲラ 18 シジュウカラ 28 ハシボソガラス
9 コゲラ 19 メジロ 29 ハシブトガラス
10 ツバメ 20 ホオジロ
【備 考】
●諏訪神社:有吉さんに呼ばれてタンポポを見ると、総包内片が非常に長いもの
と、外片とほぼ同じ長さの在来種。違いは何を示しているの?カントウとトウカ
イの違いは????
●クスノキの若葉は赤い。葉緑体がまだ未熟のためだろう。アントシアニンが日
光から葉を守っている。
●佐助の参道:道の脇にツルカノコソウ、シャガの花が美しい。シャガの学名は
Iris japonica、清楚な姿にふさわしい名です。命名者はツンベリ。コマドリがさ
えずっていたそうです。鎌倉でははじめてとか。アオジもさえずっていました。
複雑な節回しです。水路でくちばしがすっかり鉛色のシメと、アオジ♂が水浴び。
初夏のような陽気に気持ちが良さそうでした。
●佐助稲荷:斜面にクロジがペアで。シメがキチキチと良く鳴いていました。
●源氏山公園:お尻にハサミのあるカメムシ。そういうカメムシもいるのだ。名
前をハサミツノカメムシというそうです。頼朝像まえに集合。コハナバチの巣穴
だらけ。花粉で脚を黄色くした働きものの親バチが飛び回っています。どこに座っ
たらよいの?サシバが2羽、通過したということでした。鳥合わせの最中にマヒ
ワが3羽出現。皆が一斉に双眼鏡を向けたら、すぐ飛んでしまいました。残念。
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鎌倉第二自主探鳥会報告
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 平地・低山・雑木林・公園
【年月日】 1997年 5月 11日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 晴
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 コサギ 8 コゲラ 15 ホオジロ
2 トビ 9 ツバメ 16 カワラヒワ
3 コジュケイ 10 ハクセキレイ 17 スズメ
4 キジバト 11 ヒヨドリ 18 ムクドリ
5 ドバト(参考記録) 12 ウグイス 19 オナガ
6 アオバズク 13 シジュウカラ 20 ハシボソガラス
7 アオゲラ 14 メジロ 21 ハシブトガラス
【備 考】
●諏訪神社:サトキマダラヒカゲが飛んでいた。タイワンリスの声がした。岩田
さんによると、子を呼ぶ親の声だとか。タブノキの枝先に巣がありました。ア
オスジアゲハ、モンキアゲハ、シジミ蝶sp.が横切っていく。雄花を垂らし
ていたのはコナラでした。
●トンネルの先:道路を挟んで街路樹の間をメジロの親子が行ったり来たり。巣
立ち雛が餌のおねだり。スダジイの花の匂い。啓君は「タケノコの匂い」と表
現。なるほど。
●佐助稲荷参道:水路にマムシの死がい。誰の仕業か?長さは46cmもありま
した。
●佐助稲荷:廣重さんが田中肇さんの新しいご本をお持ちになりました。
「 花と昆虫がつくる自然 」保育社 1997/04 197p \ 2,400
ISBN:458631205X これだと思います。違ったらご免なさい。
私は、「花に秘められたなぞを解くために」農村文化社 を読ませてもらいま
いした。花と虫との関係が大変良くわかります。素晴らしいご本です。
●大仏ハイキングコース:フェンスの近くに横須賀で見覚えのある葉、ハンショ
ウヅルでした。花がいくつか咲いていました。赤紫色にみえるところは萼だそ
うで、花弁はありません。キンポウゲ科です。畑の脇にはオカタツナミソウ。
青紫の花が鮮やかでした。(コバノタツナミではないだろうか?2002.5.18)
●源氏山公園:あれ?まだツルカノコソウが咲いている!と思ったらJ.J.さ
んに「それはハタザオです。」と教えていただきました。へー、これがそうか
、と納得。ひょろひょろと長い、なるほど旗竿。葉がまるで違います。アブラ
ナ科です。ツルカノコソウはオミナエシ科でした。
#おいおい、鳥はどうした!(^_^;) アオバズクがやってきましたよ。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1997年 6月 8日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 晴 25℃ 爽やか
【観察者】 阿部
【観察種】
1 トビ 9 コゲラ 17 シジュウカラ
2 コジュケイ 10 ツバメ 18 メジロ
3 キジバト 11 ヒヨドリ 19 ホオジロ
4 ドバト(参考記録) 12 ヤブサメ 20 カワラヒワ
5 ホトトギス 13 ウグイス 21 スズメ
6 アオバズク 14 キビタキ 22 ムクドリ
7 ヒメアマツバメ 15 エナガ 23 ハシボソガラス
8 アオゲラ 16 ヤマガラ 24 ハシブトガラス
【備 考】
●7:00 京浜急行長沢駅前、ツバメ3羽がハシブトガラス1羽を激しくモビング
。ブトは鳴きながら逃げていった。フィールドカード代わりですみません(^_^;)。
●鎌倉駅西口:東京支部から小泉さん、お嬢さんの夏樹ちゃん(2歳)と田島さ
んが参加。小泉さんにはインターネット・NTT自然とマルチメディア・自然
質問箱の回答者として、たいへんお世話になっています。よくおいでください
ました。皆が出発した後、クスノキの中からコゲラがさえずる。岩田さんと姿
を捜しましたが見つからず。
●諏訪神社:チョウが多く見られるようになりました。スジグロシロチョウがゆ
ったりと飛ぶ。マテバシイの花にクロマルハナバチが来ている、と思ったら、
廣晃さんから「今までクロマルの♀と思っていたのはマルハナバチ・ハンドブ
ックによると、コマルハナバチなんですね。クロマルは日本海側に分布してい
るみたいです。」がーん!良く読んでいないことが暴露されました。知りませ
んでした。小泉さんからはスジグロの♂は蛍光ホワイト、♀はくすんだ白に見
える、と教えていただきました。そう教えていただくと、確かにそう見えます
。高度な識別ですねー、すばらしい。また、ご自宅近くの各マンホールの蓋に
、ハクセキレイが張り付いているのは、飛び出してくるユスリカをねらっての
こととか。面白いお話ですね。トンネルの手前にオオミズアオがいました。
●エコアップした佐助川を見ていただきました。夏樹ちゃんも興味深げに見学。
小泉さんと田島さんを記念撮影。右が小泉さん、左が田島さんです。
●畑のポイント:キュウリが見事に成っていました。ハキダメギクが咲いていま
したが、以前、これを見つけて「ハキダメ、ハキダメ」と言っていたら、お家
の方から、「ここは掃き溜めじゃない!」と叱られたそうな。略してはいけま
せん。いくら世田谷の掃き溜めで発見したからといって、そのままを命名する
とはねぇ。
●駐車場:ヤブカンゾウの花はまだ。林縁部にはテイカカズラがみごとに咲いて
いました。オオイヌノフグリは一輪だけ咲いていました。小泉さんに後で教え
ていただいたのですが、タチイヌノフグリ、ウラジロチチコグサ、キュウリグ
サ、オオバコなども咲いていたそうです。ウラジロチチコグサなんて初めて聞
きました。
●佐助の水路:夏樹ちゃんは廣晃さんの指導で、水生生物調査。ちゃんとカゲロ
ウの幼虫を発見。啓君も実習。末が楽しみ。ミルンヤンマのヤゴも元気でした。
みんなとても熱心に実習。
●佐助稲荷:ヤブサメが鳴いていました。年をとったせいか、以前と鳴き声が違
って聞こえます。高調波成分が聞こえなくなってきました。やばい!(^_^;)廣
晃さんにコンテリクラマゴケを教えていただきました。名前は團伊玖磨の「パ
イプのけむり」で知っていたのですが、実物を見たのは初めてで、感激しまし
た。大変美しい青緑色のシダです。
●根っ子の階段迂回路:キビタキのさえずりが良く聞こえました。廣晃さんによ
るとずいぶん遅い到着だそうです。
●クリ畑:TVアンテナの上でホオジロがさえずる。とても元気です。
コナラにオトシブミがいました。
●源氏山公園:ホトトギスが鳴きました。あたりはコハナバチだらけです。地面
の巣穴からヘルパーが覗いていると廣晃さん。座るところがありません(^_^;
)。
●午後は開園成った中央公園へ。夏樹ちゃんはもう限界でパパと帰路へ。田島さ
んは人質(^_^;)。すごい人出で、水位調整にも気を使います。「あいつらなに
やってんだ」という視線はまずい。もっと自主探の活動を分かってもらわない
と。
●#夏樹ちゃんはすごいですね、午前中、飽きることなくしゃがみ込んで何でも
観察。こんな2歳児は見たことがありません。パパのお仕込みが・・・
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【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 一部谷戸、低山、都市公園・
【年月日】 1997年 8月 10日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 曇り 27℃
【報告者】 阿部
【観察種】
1 トビ 6 アオゲラ 11 シジュウカラ
2 コジュケイ 7 コゲラ 12 メジロ
3 キジバト 8 ツバメ 13 スズメ
4 ドバト(参考記録) 9 ヒヨドリ 14 オナガ
5 ヒメアマツバメ 10 ウグイス 15 ハシブトガラス
【備 考】
●駅前:ビルの照明器具にトビがとまっていた。幼鳥かを思ったら、尾がぼろぼ
ろなので、子育てを終わったメスです、と廣晃さん。
●諏訪神社:ひとしきりセミの羽化殻観察。良く似た二種類の羽化殻。触角の付
け根から数えて2節目と3節目を比較して、2節目より3節目の方が1.5倍く
らい長くて、太さも同じくらい、全体に毛が多ければ・・・アブラゼミ!これが
同じくらいで細くなっていて、毛が少なければミンミンゼミです。ではヒグラシ
との比較は?はいはい、触角の節が、7つならアブラかミンミン、8つで、毛が
多ければヒグラシです。ツクツクボウシは小振りで細いし、泥だらけで丸っこい
のはニイニイゼミです。ミルンヤンマがハゼノキにぶら下がるようにして止まっ
ていると、廣晃さんに教えてもらいました。ぶら下がるのはヤンマの特徴です。
オニヤンマとの違いは尾の先端が黄色いこと。佐助稲荷の水路から飛んで来たの
でしょうか?アブラゼミとミンミンゼミに混じって、ツクツクボウシが鳴きまし
た。今年初めて聞きました。
●トンネルの先:電線にヒヨドリ。なんだか毛がぼさぼさ。換羽期なのだそうで
す。後十日もすると、サツマイモが止まっているのではという状態になるそうで
す(^_^;)。参加者の方から、称名寺で、「白い蝶がすごい数、団子状態になって
飛んでいるのを見た」そうです。単に追っかけあっているのではなかったそう
で、一体何なのか、ご存じの方がおられましたら、教えて下さい。
●みのわ近く:クマゼミが鳴いたのを聞きました。これも今年初めてです。
●駐車場:ケンポナシが実ってきました。まだ熟していません。熟すとちょっと
皮が渋いのですが、非常に甘くて美味しい。二日酔いの薬だそうです。ケンポナ
シのケンポは手棒(てんぼう)がなまったものといわれていて、手棒は手が棒の
ような、ということで、手が不自由な人を言ったそうな。植物や昆虫などの和名
には、このような胸の痛む言葉が良く出てきます。昔は今ほど差別意識はなかっ
たのかもしれませんが・・・。
●佐助稲荷の水路:廣晃さんにミルンヤンマの羽化殻を見せてもらう。諏訪神社
にいたやつのものかどうかは、そりゃ、わかりません。イネ科植物の枯れた穂に
付いていました。廣晃さんがヤンマの産卵場所にと水路の草を刈る。刈った後、
廣晃さんが上流に移動すると、どうだ、すぐにオニヤンマがやってきて、3カ所
に産卵を始めたではないか!廣晃さんが来てくれるのをさぞ待っていたことで
しょう。空中でとどまって、尾を泥に差し込む「挿泥産卵」といういうのだそう
です。
●佐助稲荷:スダジイの枯れ枝にアオゲラが止まっているというので、望遠鏡を
持って駆けつける。尾をぎゅっと幹に押しつけて、背中が良く見えましたが、頭
は葉に隠れて良く見えない。赤いところははっきりと大きく見えなかったので♀
かもしれません。観光のスペイン語を話すお二人にも見てもらいました。ニホン
の緑色のキツツキだ」と説明しましたが、「日本固有種」ってなんて英語で言う
のかなぁ、と悩んでいるうちに二人は行ってしまいました(^_^;)。
●ハイキングコース:クリ畑のコナラにトビナナフシがいるのを廣晃さんが説明
していました。以前にも飛べるかどうか試して見ましたが、羽ばたきながら墜落
しました、たはは。羽はあってもほとんど役に立たないみたいです。
●廣晃さんのそばにいると、ほんとうに色々なことを教えていただけます。いつ
もありがとうございます。(_ _)目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1997年 9月 14日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 曇り
【観察種】
1 ミサゴ 9 ドバト(参考記録) 17 メジロ
2 ハチクマ 10 コゲラ 18 ホオジロ
3 トビ 11 ツバメ 19 スズメ
4 ハイタカ 12 ハクセキレイ 20 ムクドリ
5 サシバ 13 ヒヨドリ 21 ハシボソガラス
6 コジュケイ 14 ウグイス 22 ハシブトガラス
7 大型カモメsp 15 エナガ
8 キジバト 16 シジュウカラ
【備 考】
●紀ノ国屋近く:植え込みにコガネムシ。手にとってルーペで観察。メタリック
グリーンの美しい甲虫。脚の毛まで輝いています。触角の先端は3枚に分かれ
て、全体が自在に動きます。久しぶりにゆっくり見てしまいました。通りかか
った小学生の女の子が指にとまったコガネムシを見て「あっ!」と言って立ち
止まったので目が合って、こちらもついにっこり(^_^)。
●おとぎプロ:ハナショウガというのでしょうか、白い花。清々しい香りがしま
した。塀越しに見えるサザンカでしょうか、ケムシがびっしり。どうやらチャ
ドクガのよう。すぐに退散しました。
●諏訪神社:「サシバが出た!」と緊張が走る。でも良く見ると翼の後縁が垂れ
下がったような感じ。ハイタカsp.でした。
●諏訪神社:少なかった参加者も神社で合流する人が増えました。啓君は2カ月
ぶりの参加。素敵なTシャツを着ていたので、見せてもらいました。いいなぁ
、鷹の絵が描いてある。どれどれ「Hodgson's Hawk Eagle」?何だっけ?これ
を書きながら調べてみました。もしかして日本の鳥じゃないのではと思って
インターネットのYahoo searchで見ると「http://com5.iis.sinica.edu.tw:8
000/~cwbf/bird/endanger/ebird2.html」にそのものずばりのタイトル。でも
中を読むと日本でも見られる希少種!え?で、日本野鳥の会の丸谷さんのホ
ムページの日本の鳥チェックリスト(http://www.st.rim.or.jp/~marutani/c
klistjp.html)で調べると、「Hodgson's Hawk Eagle, Spizaetus nipalensi
s [Kuma Taka] 」とありました。なーんだ「クマタカ」だったのかー。英名を
知らなかったので苦労しちゃいました(^_^;)。みんなで啓君のシャツに触った
ので手垢で汚れちゃったかな?たはは。移動するとき啓君が何か落ちていると
見つけたのは車にひかれたコクワガタの♂でした。合掌。
●みのわ前:垂れ下がった幾筋もの萩の花にキチョウが何頭も来ていました。蜜
を吸っているものもいますが、見ていると産卵するものも。葉の表にするもの
裏にするもの様々です。小さな黄色い点が卵。ちゃんと真っ直ぐに立ったラグ
ビーボールのよう。さらに見ていると啓君のお父さんが幼虫を発見。啓君は蛹
になる前の終齢幼虫も見つけました。もう糸で身体を固定しています。
●畑のポイント:ちょうど生産者の方がおられたので、マルチの遮光率の違いで
生長が著しく違うこと、種はF1なので非常に高価なこと、自慢の茄子畑を見
せていただいたり、見事なバジルの種を頂戴したりと、お仕事中なのに色々教
えていただいたり、本当にありがとうございました。とても勉強になりました。
●佐助稲荷:「漫歩の会」とか「歩け歩けなんたらの会」とかの行事で、大勢の
方がいらして、狭い神社は人でいっぱい。と、何やら人だかり、見ると気分の
悪くなられたご婦人が冷や汗をかいて寝ておられる。ちょっと心配なので、声
を掛けてみました。脈はしっかりしているし、受け答えも大丈夫。お兄さまが
ご一緒とかで、お二人だけ残って帰ることになさったとのこと。しばらく休ん
でおられるということで、我々も出発。お大事に。
●源氏山公園:ヒヨドリバナやキツネノマゴ、ハキダメギクが元気良く咲いてい
る。松浦さんは先行して渡りの観察。無線でもサシバ、ハチクマなどという声
が聞こえていました。うらやましい。先に到着した啓君は「ミサゴを見た!」
と駆け寄ってきました。良かったねぇー!
●午後は有志で中央公園へ。倉久保の次期工事の時、残すべき植生を調査。また
カヤネズミの県内有数の繁殖地なので、できるだけ残すようにするにはどうす
るか、岩田さん、廣晃さんの頭の痛いところです。お二人は公園課の方と打ち
合わせ。下の池は水質が悪化。公園管理の人に相談して少し水を抜くことにし
ました。道路が新しくできて歩きやすくはなりました。ハーブ園を見たりして、
流れ解散しました。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市)
【環 境】 休耕田
【年月日】 1997年 10月 26日 (日)
【時 刻】 9:00〜15:00
【天 候】 晴 20℃
【観察者】
【観察種】
1 チュウサギ 11 コゲラ 21 アオジ
2 トビ 12 キセキレイ 22 クロジ
3 オオタカ 13 ハクセキレイ 23 カワラヒワ
4 ツミ 14 ヒヨドリ 24 シメ
5 ノスリ 15 モズ 25 スズメ
6 コジュケイ 16 ウグイス 26 ムクドリ
7 キジバト 17 ヤマガラ 27 カケス
8 ドバト(参考記録) 18 ゴジュウカラ 28 オナガ
9 カワセミ 19 メジロ 29 ハシボソガラス
10 アオゲラ 20 ホオジロ 30 ハシブトガラス
【備 考】
●倉久保河:というらしいのですが、町中の河ですが、流れの中にハクセキレイ
とキセキレイ。生活排水が流れ込んでそれほどきれいな河ではないのですが。し
ばらく尾を振る可愛いしぐさや餌取りの様子を観察。この愛らしい鳥たちには
もっときれいな河をと思わずにはいられません。「ハクセキレイは幼鳥」と廣晃
さん。最近は渡りのものが多いとのこと。シジュウカラのペアが、碍子の支えの
鉄柱に出入り。♂が♀に「ここはどう?来春あたり・・」と相談しているとのこ
と。斜面にツワブキの黄色い花が目立ちました。杉山さん談:「ハリギリは若い
ときには刺がある、鷹も年を取ると横シマになる」とのこと。なるほど。
●グランド下:ヤクシソウの大きな群落。黄色い絨毯。
●老人の畑:この名には言うのにためらいがありましたが、いわれは持ち主本人
がそう書いた立て札を立てたことによるという。なーんだ、遠慮することないや
(^_^;)。で、ここで見物がありました。ここは川上さんの「鷹見ポイント」オオ
タカにつきまとっている小さな鷹はツミでした。いつも同じところから現れると
いうことで、今回はツミの領空をオオタカが侵犯したようで、ツミは執拗に追い
ます。オオタカの上空で宙返りをして、後ろから攻撃。「なんだか昔の零戦の戦
法を見るようだ」を、わかってくれたのは誰と誰?(^_^;)
●女坂:トキリマメには豆が二つ。鞘を割ってみるとつやつやした見事なルビー
色のお豆さん。クロジ♀を廣晃さんが発見。ケレケレケレとアオゲラが鳴く。ヤ
マガラは廣晃さんによれば「スピスピスピ」と鳴くという。自分で口に出してみ
たり、書き留めておくと覚えられるそうですよ。シラヤマギクは翼があるが艶が
ないとのこと。ではシロヨメナは?さぁ、お勉強しましょう。
●谷戸:コマユミ、サルトリイバラの実。ツリフネソウ、ホトトギス、ヤブタバ
コ、ハナタデの花。アズマネザサの根元には寄生植物のナンバンギセルの花。葉
はなく茎だけ。名前といい、形といい、一度見たら忘れられない花ですね。アオ
イトトンボの連結。止まったときに羽根を半開きにするのでわかるそうです。卵
は水際の木の枝に産むそうで、モリアオガエルと同じですね。タイアザミも美し
い。クワの木の下に小さな池、まるで水たまり。でも廣晃さんが網ですくうとホ
トケドジョウが入った。もうここにしかいないかも。スギナの先端にツクシがで
るという湿地性のイヌスギナ、オニシバリは夏坊主というとか、そんな話しをう
かがっていると、枯れたヨシの間をちょろちょろするのはアオジでした。よく来
たね。刈られたアシ原でカヤネズミの巣を二個発見。ネズミはどこへ?
●中央公園:木の通路を初めて渡る。斜面にヤマトリカブトの青い花、赤いマユ
ミの実。
●スズメ会:川上さんの撮影した「超々望遠」で撮影したサシバのビデオを観
る。オオカマキリを食べるときは、まずカマを取り、脚を取ってから丸飲みだそ
うで、それをしない未熟者は飲み込めなくて「ゲェー」と吐き出しました。痛い
思いをして経験を積むのね。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 山林・都市公園
【年月日】 1997年 11月 9日 (日)
【時 刻】 8:30〜12:00
【天 候】 晴 15℃
【観察者】
【観察種】
1 トビ 9 ハクセキレイ 17 クロジ
2 ハイタカ 10 ヒヨドリ 18 カワラヒワ
3 ノスリ 11 モズ 19 スズメ
4 チョウゲンボウ 12 ウグイス 20 ムクドリ
5 コジュケイ 13 エナガ 21 ハシボソガラス
6 キジバト 14 ヤマガラ 22 ハシブトガラス
7 ドバト(参考記録) 15 シジュウカラ
8 コゲラ 16 アオジ
【備 考】
●初参加の方が4〜5名、うちロサンゼルスから1週間ほど日本へ滞在されると
いうご夫妻、日本語はお達者です。アメリカでも「米国鳥類協会」とでもいうよ
うな会に所属されて、テキサスやアリゾナ?へよく鳥を見に行かれるというご主
人は日本の鳥も、アメリカの鳥も非常によくご存じでした。英名、学名ラテン
名)、和名が飛び交いましたが、なんとか理解できました。勉強してて良かっ
た・・(^_^;)。
●畑:ハクセキレイが畑で採餌。黒っぽいハエのような虫を追っては飛び上がっ
てとったり、地面の上のものを取ったり、しばらく観察しました。そのうち、も
う1羽に追われたようですが、まだ幼さの残った個体でした。
●佐助の水路:廣晃さんが苦労して育てたゲンジボタルの幼虫を放しました。佐
助のものはがけ崩れの時に絶滅しましたが比較的近い水系のものを育てたとのこ
とでした。育つといいですね。
●佐助稲荷:クロジが斜面にいました。私は背中が見えただけでしたが独特の色
合いと模様がわかりました。まだおちびのタイワンリスが餌台にやってくる。触
れるほどの距離でも逃げないので観察。岩田さんのお話しでは「前脚にヒゲのよ
うな感覚毛がある」とのこと。いくら見ても分かりませんでした。ネコにもあ
る、というお話しでしたので、家に帰ってから愛猫を観察。ありました!前脚の
裏側、人間で言えば前腕部の内側にヒゲの様な毛が数本生えています。これだっ
たのですね。リスを見たときは表側ばかり見てました。今度は裏側を良く見てみ
ましょう。
●クリ畑:枝にガ。後で調べたところクスサンのよう。生まれたばかりのようで
日光浴の最中。手にとって触覚などを観察。その間、身体を小刻みに振るわして
いました。触覚をルーペでお見せしようと思ったら飛んでしまいました。飛ぶた
めに筋肉を痙攣させて熱を発生させていたのでした。指に残った鱗粉は細かい糸
のようでした。ウラギンシジミとキチョウ(越冬チョウ)が良く見られました。
ウラギンシジミの紅白の横縞靴下(長靴下のピッピみたい)もよく見ていただき
ました。
●源氏山で最も高い場所、旛立山へキビタキを期待して行きましたが、残念なが
ら見られませんでした。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市)
【環 境】 休耕田
【年月日】 1997年12月 28日(日)
【時 刻】 9:00〜15:30
【天 候】 晴 10℃
【観察種】
1 コサギ 12 ハクセキレイ 23 メジロ
2 トビ 13 ヒヨドリ 24 ホオジロ
3 ハイタカ 14 モズ 25 カシラダカ
4 コジュケイ 15 ルリビタキ 26 アオジ
5 キジバト 16 アカハラ 27 カワラヒワ
6 ドバト(参考記録) 17 シロハラ 28 シメ
7 ヒメアマツバメ 18 ツグミ 29 スズメ
8 カワセミ 19 ウグイス 30 ムクドリ
9 アオゲラ 20 エナガ 31 ハシボソガラス
10 コゲラ 21 ヤマガラ 32 ハシブトガラス
11 キセキレイ 22 シジュウカラ
【備 考】
●川上さん宅に向かう手前、ムクドリ20+が枯れ枝に止まっていました。
●老人の畑:風が無く暖かい。コナラの枝先になぜか若葉。他は枯れている。ど
うしたのでしょううか?
●女坂:スギの皮が剥がされている。リスの仕業。ねぐらの中に敷き詰めるため
なのです。タイワンリスは寒がり。ツグミの声がさっぱりしない。斜面に卵形で
輪生し、先端に刺のある低木。美しく紅葉していました。名前は不明。別所さん
の話し−花水川でジョウビタキのさえずりを聞いたという。
●湿地:ヤマボウシの実に、ザクロのつぶつぶを付けたような不思議な実。初め
て見ました。ビナンカズラの実とのこと。川上さんに教えていただきました。
●清水が淵:上空にタカ!オオタカにしてはどうも小振り、ハイタカ♀のようで
した。本多親子さんが、お母さまと参加して下さいました。メンバー数人が誘っ
ていただいたバンディングの時の写真を持参されました。見たこともない小鳥達
のアップの写真はなかなか面白い。調査ならではのものですね。
●午後は中央公園一工区で、廣晃さん指導で、3班に分かれての野鳥の生息調
査。環境別にどんな鳥が利用しているか、じっと観察。公園ではコサギがアシ原
の中に潜んでいたり、池にカワセミがいたりで、楽しめました。目次へ