1996年
第二自主探
第四自主探
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1996年01月14日(日曜)
【時 刻】 09:00〜12:00
【天 候】 快晴 風力2〜3 5℃
【観察者】 自主探参加者&阿部
【観察種】
1 ウミウ 11 ルリビタキ 21 アオジ
2 トビ 12 アカハラ 22 クロジ
3 ノスリ 13 シロハラ 23 カワラヒワ
4 コジュケイ 14 ツグミ 24 シメ
5 キジバト 15 ヤブサメ 25 スズメ
6 ヒメアマツバメ 16 エナガ 26 ムクドリ
7 コゲラ 17 ヤマガラ 27 ハシボソガラス
8 キセキレイ 18 シジュウカラ 28 ハシブトガラス
9 ハクセキレイ 19 メジロ 番外ドバト
10 ヒヨドリ 20 ホオジロ
【備 考】
●初参加の方が3名おられました。2班に分かれて、私は後発組で、いつも
のコースではなく、寿福寺経由で源氏山へ。寿福寺の墓にあるカワセミの
巣を見せて貰いました。廣晃さんらが調査した結果では、ここのカワセミ
は源平池で餌の魚を捕り、わずか27秒で帰ってきたとこのこと。
●源氏山山頂(旗立山というそうです)に向かう道では、メジロ、シジュウ
カラのペアの餌捕り。シジュウカラはとても仲良く、常にパートナーの位
置を確認しているようです。エナガの群がケヤキの枯れ枝に
●本隊のJJさんからはアカハラ、シロハラを同時に観察、「紅白でめでた
い」との無線連絡。川上さんと合流、頼朝象の前でルリビタキが出ている
というので、そちらに向かう。私は声しか聞けませんでしたが、大勢の方
がご覧になれたようです。
●岩田さんは「鳥の水飲み場」の清掃中との無線連絡。ご苦労様でした。
●鳥合わせの最中に、ヒメアマツバメが盛んに上空を飛んでいました。この
時期、どんな餌を捕っb「るのでしょう。なお、ヒメアマツバメは藤沢で
繁殖しているとのこと。県内では小田原が有名です。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市)
【環 境】 休耕田
【年月日】 1996年02月25日(日曜)
【時 刻】 09:00〜16:00
【天 候】 曇り 風力1〜2 7℃
【観察者】 自主探参加者&阿部 約21名
【観察種】
1 ウミウ 11 ルリビタキ 21 アオジ
2 トビ 12 アカハラ 22 クロジ
3 ノスリ 13 シロハラ 23 カワラヒワ
4 コジュケイ 14 ツグミ 24 シメ
5 キジバト 15 ヤブサメ 25 スズメ
6 ヒメアマツバメ 16 エナガ 26 ムクドリ
7 コゲラ 17 ヤマガラ 27 ハシボソガラス
8 キセキレイ 18 シジュウカラ 28 ハシブトガラス
9 ハクセキレイ 19 メジロ 番外ドバト
10 ヒヨドリ 20 ホオジロ
【備 考】
●鎌倉市の生涯教育学習用に使われるビデオを撮りに、TVK(テレビ神奈
川)の撮影スタッフが同行。廣晃さん先導のグループと、水質調査(撮影
用ですが・・)と二班に分かれました。
●北鎌女グランドなどに、まだ少し雪が残っていましたが、比較的歩きやす
い。尾根道のハコネウツギの群落で、しばしウソなどがどうやってこの実
を食べるかに、話が弾む。説明のため、枝先の枯れた実をちょっとだけ、
取らしてもらい、種のこぼれる様子を撮影してもらった。すっかり枯れて
いるのに、逆さにするとぱらぱらと1mm位の実が沢山落ちてくる。ウソ
など、どうやってこの実を食べているのだろう?種は周囲に蒔いてきまし
た。
●先発した廣晃さんからは、谷戸の池にマガモが10羽いたと無線連絡。飛
んでしまったということでした。残念。谷戸に降り、カヤネズミの巣を岩
田さんが捜したが、雪のためか枯れ草がすっかり倒れていて、見つけられ
ません。ノウサギの丸い糞や、食痕は多数見つかりました。
●昼食後、中央公園でエコアップ作業。繁茂しすぎたオオフサモの撤去、水
路の調整やら、枯れた葦の刈り取り。杉山さんに早春賦の「葦は角ぐむ」
というのは、こういうものなんだと、芽吹いた葦を見せてもらいました。
なるほど、角の様です。
●エコアップ作業中、木道の下に置いていた板材の下に越冬しているクビキ
リギリスを松浦さんが発見。褐色と緑色がしましたが、緑色の方はメスで
した。図鑑によると、キリギリス科のなかでは、成虫越冬する種類のよう
です。これは、「蒸し暑い晩などジーッと鳴いていて、よく「ミミズが鳴
いてる」なんて言われています」と、廣晃さんが教えてくれました。
目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1996年03月10日(日曜)
【時 刻】 08:30〜12:14
【天 候】 曇りのち晴 8〜12℃ 風力1〜2
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 トビ 9 モズ 17 アオジ
2 オオタカ 10 ジョウビタキ 18 カワラヒワ
3 コジュケイ 11 ツグミ 19 シメ
4 キジバト 12 ウグイス 20 スズメ
5 アオゲラ 13 エナガ 21 ムクドリ
6 コゲラ 14 ヤマガラ 22 ハシボソガラス
7 ハクセキレイ 15 シジュウカラ 23 ハシブトガラス
8 ヒヨドリ 16 メジロ 番外ドバト
【備 考】
●行きがけに京浜急行の久里浜駅の改札口の中、ということは建物の中なのです
が、ドバトが一羽、床に落ちているものを食べていました。迷い込んだという感
じではなく、いつもやっているような、落ちついた様子でした。こんなことは、
普通なのでしょうか?
●ドバトといえば、新聞にロンドンのトラファルガー広場のハトが、4000羽
もいなくなっているという記事。なんでも、パイとか、ギリシャ料理になってい
るのではないかと、スコットランド・ヤードが捜査中とか。
●いつものように有吉さんは、タンポポの開花調査。「鳥名ノート」のJJさん
も勿論お見えです。今日も、TVKが録画撮り。31日放映。
●法務局前の信号のパイプに、今年もスズメが巣作り。スズメが落としたものを
岩田さんが拾って見せてくれました。ヨモギの若葉でした。くちばしでちぎった
痕がはっきりと付いている。捨てられたのは、巣の中にいた連れ合いの方に、材
料としての不満があったからではないか、とは岩田さんの見解。なるほど。民家
の庭のキジバトの巣は、もう巣立って空でした。
●佐助川でのエコアップ状況を点検。モクズガニ用のブロックを置いています。
セリなども生えてきて、良い状態のようです。啓君はゴミ拾いをしてくれました。
ありがと。
●今日は、岩田さんのお父さまがお見えになり、行く先々で、落ちているゴミを
両手にいっぱい拾って歩かれていました。初めてお会いしましたが、こういう方
なのだと、ビックリしました。このお父さまがあって、今の岩田さんがいるのか
!?佐助の水路でもゴミを拾っておられました。後ろ姿しか写真には写っていま
せんが・・・カワニナも順調に数が増え、稚貝も大きくなっていました。
●佐助稲荷でひと休み。この時、「NTT自然とマルチメディア」の電子メール
通信で参加表明をされた本多親子さんが名乗り出られました。写真右の方です。
先月も参加されたのですが、私が都合で欠席したので、今回初めてお目にかかり
ました。もっと年輩の方と(勝手に)思っていましたので、お若いのに驚いてし
まいました。ご参加ありがとうございました。そばにいたメンバーと記念撮影。
パチリ!TVKのスタッフは、啓君のお父さんにインタビュー。
●源氏山公園内では、ウグイスがさえずりました。私は、今年、初めて聞きまし
た。また、8+のカワラヒワが、イヌシデの新芽を器用にくちばしでしごきなが
ら、中の柔らかいところだけ、食べているようでした。廣晃さんによれば、葉が
開く前の、ほんの一時期だけに見られる行動だそうです。
●お昼で解散。TVKのスタッフと鎌倉駅まで同行。アオバズクが毎年来るタブ
ノキを見てもらいました。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市)
【環 境】 雑木林・低山・湿地
【年月日】 1996年 3月 24日 (日)
【時 刻】 09:00〜14:10
【天 候】 曇り 10℃
【観察者】 自主探メンバー 17名
【観察種】
1 トビ 9 アカハラ 17 カシラダカ
2 コジュケイ 10 ツグミ 18 アオジ
3 キジバト 11 ウグイス 19 カワラヒワ
4 コゲラ 12 エナガ 20 スズメ
5 キセキレイ 13 ヤマガラ 21 ムクドリ
6 ハクセキレイ 14 シジュウカラ 22 ハシボソガラス
7 ヒヨドリ 15 メジロ 23 ハシブトガラス
8 モズ 16 ホオジロ 番外ドバト
【備 考】
●岩田さんは出張、川上さんは法事でお休みでした。
●横須賀線が鎌倉を出るとき、線路から煙が出ているとかで少し出発が遅れたた
め、遅刻してしまい、光照寺で追いつきました。皆さんは庭の花などを見ておら
れました。満開のヒカンザクラにメジロがとまって、下から覗き込むように蜜を
吸っていました。この寺は隠れキリシタンの寺として有名です。山門の下にはク
ルスの隠された印が飾られています。
●台稲荷から降りる道にはアリドオシに実が成っていました。ここには「主」と
いえるようなアカガシの巨木があります。大きすぎてカメラに収まらないくらい
です。
●谷戸へ降りる「女坂」ではウグイスが盛んにさえずる。ここの上手に「ホー、
ホケキョ」と鳴きます。またコジュケイの「掛け合い」も聞かれました。
●坂の下にはウグイスカグラが咲いていました。
●谷戸の池はかなり湿地が進んで、エコアップの効果が顕著です。池の湿地のニ
ワトコには「美味しそうな」つぼみが付いていました。
●「清水が淵」ではカゲロウsp.成虫がじっとしていました。まだ羽化には早
いのでしょう、寒さで動けないという感じでした。
●「櫓山人旧宅」の庭ではタイワンリスがツバキの花をくわえて、杉を登ってい
きました。「リスのカルメン」という感じでした。
●昼食後の東谷戸へ向かう道の脇にシュンランが咲いているのを教えてもらいま
した。日当たりの良い場所にはオオアラセイトウの紫色、ホトケノザのピンク、
菜の花の黄色が鮮やかでした。
●公園整備の一貫でしょうか、道路脇のミズキが剪定されていて、切られたとこ
ろから水が滴り落ちて、道路に水たまりを作るほどでした。
●「禁断の土手」奥の畑にはモズのペア。その向かいの造成湿地にはアカガエル
の卵塊がみられました。1cm位のオタマジャクシもいたそうです。
●奥に進むと、「山崎の谷戸を愛する会」の人達が、草団子を作って、通る人に
振る舞っていました。私も子供たちが差し出してくれた、杉の皮に載せた出来立
ての団子をいただきました。ヨモギ入りの黄粉まぶし。春の味でした。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1996年 5月 12日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:14
【天 候】 曇りのち晴
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 トビ 9 ツバメ 17 メジロ
2 ケアシノスリ 10 ヒヨドリ 18 ホオジロ
3 サシバ 11 ウグイス 19 カワラヒワ
4 コジュケイ 12 キビタキ 20 スズメ
5 キジバト 13 オオルリ 21 ムクドリ
6 ヒメアマツバメ 14 エナガ 22 オナガ
7 アオゲラ 15 ヤマガラ 23 ハシボソガラス
8 コゲラ 16 ゴジュウカラ 24 ハシブトガラス
【備 考】
●鎌倉駅西口では曇り空にツバメ、ハシブトガラスの幼鳥らしい声がする。
●市役所のトンネルを抜けると、右手石垣に白い花。マルバウツギでした。
●今日も岩田さんのお父さまが来られて、啓君に三脚の脚を改造した「ゴミ拾い
機」をプレゼント。啓君は一生懸命水路や道ばたに落ちている空き缶やゴミを
拾って歩いてくれました。本当に偉い子です。平気で空き缶やゴミを捨ててい
く人達に見せてやりたいです。
●佐助の水路は、水がしみ込むのを防いだ防水シートやコンクリート打ちが功を
奏して水量が増え、良い状態になっています。松浦さん、坂上君が伸びすぎた
草を刈る。
●佐助稲荷ではタイワンリスに餌付けをしている。良いこととは思えないが・・
・そのヒマワリの種のおこぼれをねらって、餌台の下にスズメがやってくる。
人がそばにいても、足下までやってきます。スズメがここまで人に近寄って来
るのはめずらしい。
●栗林を過ぎて、しんがりになった土屋さんと私が聞いたのはアオゲラのピョー
ッという鳴き声。非常に近い。姿が見られるのではとじっとしていると、地上
に降りるようにやってきた。まさか地面にいるのか!と思ったら、50cm程
の切り株にとまっていました。頭頂部の赤が目立つオスでした。「アオゲラ出
ました!」と無線機に叫んだら、電源が落ちていた(^_^;)。マウンテンバイク
が2台そばを通ったので飛んでしまいました。
●公園内では朽ち木にコゲラの巣穴。穴の下に木っ端が落ちてはいないので、新
しくはないかもしれません。ほかにシジュウカラの幼鳥が親から餌をもらうシ
ーンがじっくりみられました。私が見たのは3羽の幼鳥。ちっちゃなネクタイ
が可愛らしい。
●山頂に向かう途中、サシバが一羽、高度を稼ぐと渡って行きました。
山頂での鳥合わせの最中、鷹が出現。そっちのけで皆双眼鏡を向ける。「ノス
リ」の様でしたが、尾羽根に黒い線がくっきりと1本。図鑑を見せてもらうと
なんと「ケアシノスリ」!岩田さんは「ノスリ模様」を確認されたようですが
廣晃さん、望さんは降下していく姿からハチクマでは?ということでしたが、
一応ケアシノスリに落ちつきました。源氏山では初記録だそうです。
●他にはキビタキやオオルリの声を聞いた人もいて、夏鳥の季節がやって来まし
た。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園・
【年月日】 1996年 7月14日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 晴 28℃
【観察者】 自主探メンバー
【観察種】
1 トビ 8 ツバメ 15 ホオジロ
2 コジュケイ 9 ヒヨドリ 16 カワラヒワ
3 キジバト 10 ウグイス 17 スズメ
4 アオバズク 11 エナガ 18 コムクドリ
5 ヒメアマツバメ 12 ヤマガラ 19 ハシボソガラス
6 アオゲラ 13 シジュウカラ 20 ハシブトガラス
7 コゲラ 14 メジロ 番外:ドバト
【備 考】
●電車の時刻が夏用に変わっているのに気が付かず、遅刻してしまいました。
●諏訪神社:NTT「自然とマルチメディア」の自然のことなら何でも質問箱に
質問を送ってくださった坂本さんが、質問の実物「二重のホタルブクロ」を持
参してくださいました。なるほど、ホタルブクロですが、見事な二重。外側は
ガクが変化したものでしょうね。廣晃さんの話では園芸種で、割合人気の高い
ものだそうです。確かにカンパニュラ属の園芸種は数が多いようですね。坂本
さんは前日に腰を痛められたそうなのに、このために無理して自転車で駆けつ
けてくださいました。ありがとうございました。どうぞお大事に。
本隊はアオバズクを見に、タブノキのあるお宅に向かう。居残り組は道路の向
こうの杉の木に、アオゲラ♂がいるのを発見。頭の赤い部分が良く見えました。
無線で連絡したとたん、飛んでしまいました。
●遅れて我々もアオバズクを見に行きました。枯れ枝の先に、まるで枝になった
ようにとまっている。♂らしい。この近所はクスノキが多いためか、アオスジ
アゲハが飛んでいた。うつらうつらしている様子。お邪魔様。
●クリ畑:民家のTVアンテナにホオジロ♂。逆光でとてもきれいに見える。
●源氏山公園:最近捨てネコが増えたようだ。人慣れした子猫が食べ物目当てに
近寄ってくる。可愛いので抱き上げたいが、心の鬼にして追い払う。ちょっと
持って見たらノミだらけ。不憫でなりません。捨てるなら飼うな!
少し早く着いてしまったのですが、暑いので皆動こうとしない。私もここでや
めにしようかと思ったのですが、廣晃さんが公園内を一周しましょう、と先導
してくださったので、皆さん林の中に。シジュウカラ、ヤマガラ、メジロの根
群。幼鳥らしい姿も。鳥の種類は確かに少ないのですが、数は多いのです、と
は廣晃さんの弁。その通りでした。足下には青いギンナンが落ちていました。
●余談:ペンタックスの「ぶれない双眼鏡」を持参された方がおられたので、見
せていただいたら、「ぶれないスイッチ」を押すと光軸が上下にずれる。変だ
なぁ?と思って電池を調べると入っていませんでした(^_^;)。望氏が奥方とお
見えになったので、モータードライブ用の電池を貸してもらい、動作を確認。
確かに効果があります。船上での観察なんかではいいかもしれません。視野が
狭いのが気になりました。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1996年 8月 11日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:10
【天 候】 晴 風力3 28℃
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 トビ 7 コゲラ 13 メジロ
2 コジュケイ 8 ツバメ 14 カワラヒワ
3 キジバト 9 ヒヨドリ 15 スズメ
4 アオバズク 10 ウグイス 16 ムクドリ
5 ヒメアマツバメ 11 ヤマガラ 17 ハシボソガラス
6 アオゲラ 12 シジュウカラ 18 ハシブトガラス
参考記録;ドバト
【備 考】
●駅前
アンテナに止まっていたトビは尾が不揃い。若鳥のようです。全体に白っぽい
羽が多い。それに較べこの時期の親鳥は換羽の最中なので、羽がぼろぼろ。
おとぎプロのハマオモト(ハマユウ)が咲いていました。
●諏訪神社
カラスザンショウはついこの前までは花が咲いていましたが実がなっていまし
た。タブの木の赤い花柄が目立ちます。実は緑色をしていました。ミンミンゼ
ミとニイニイゼミの声しかしないなーと思っていたら、アブラゼミが「俺もい
るぞ」とちょっと鳴きました。今年はアブラゼミの鳴き出すのが遅いのではな
いかと思います。7年前の新聞記事を調べてみましたら、小田原の柳沢さんと
いう小学校の先生が、7月下旬になってもニイニイゼミしか鳴いていない、と
おっしゃっています。ということは、7年周期で繰り返していることなのかも
しれません。
●アオバズク
今日は特別に予定を変更して、アオバズクの様子を見に行きました。大勢で押
し掛けるとご近所にもアオバズクにも迷惑なので、2班に分かれましたが、居
残り組はほんのちょっとでした。先発組がタブの木を離れるまで、J.J.さ
んと初参加の方を交えて学名談義。J.J.さんの博識と優れた記憶力にはい
つも驚かされます。チャの属名がどうしてテアでなく、カメリアになったかに
ついては、後日、J.J.さんから本のコピーを郵送していただきました。た
いへん興味深く読ませていただきました。この場をお借りして御礼申し上げま
す。
●無線連絡でアオバズクは4羽いるとのこと。先発組をせき立てて我々も見に行
きました。可愛い幼鳥が2羽、そばに親鳥。幼鳥はまだ胸に白い体羽ついてい
ました。
●佐助稲荷
向かう途中の路上にトビナナフシを佐久間さんが発見。緑色でした。あわてて
逃げているのですが、なにせ遅い!これで鳥に捕まらないのだろうかと思うの
ですが、草に隠れたらもう見つけられないでしょうね。水路を点検。有志で草
刈り。オニヤンマがパトロール、モンキアゲハが吸水。廣晃さんにレモンエゴ
マを見せていただきました。参道にはヤブミョウガの花。啓君と杉の切り株の
年輪を数える。あぶないので切ってしまったのか。170年は経っているよう
でした。佐助稲荷でひと休み。タイワンリスが餌をねだりにきます。こんなに
人に慣れてしまうと、どうも憎めませんねぇ。
●ハイキングコース
啓君はコゲラの羽を拾いました。上ばかり見ていたら見つけられないよね!ク
リ畑のクリの実はもうずいぶん大きくなっていました。秋の気配です。
●源氏山公園
アオゲラの巣らしい穴がありました。木屑は落ちていないので、ちょっと時間
は経っているようです。メンバーが集まって何やら見ているのは、ニセアカシ
アの根元のニホンミツバチの巣でした。そばにキイロスズメバチの死がい。例
の方法で蒸し殺したのでしょうか?
●#鳥の話があまり出てきませんねぇー(^_^;)。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1996年 9月 8日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:00
【天 候】 晴なれど雲多し 気温26℃
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 トビ 8 アマツバメ 15 エゾビタキ
2 オオタカ 9 アオゲラ 16 シジュウカラ
3 サシバ 10 コゲラ 17 メジロ
4 コジュケイ 11 ツバメ 18 ホオジロ
5 キジバト 12 ヒヨドリ 19 スズメ
6 アオバト 13 ミソサザイ 20 ハシボソガラス
7 ホトトギス 14 センダイムシクイ 21 ハシブトガラス
【備 考】
●そろそろタカの渡り、ヒタキ類やホトトギスの通過に注意してと、廣晃さんの
あいさつでした。
●【御成通り】漫画家横山隆一さんの自宅「おとぎプロ」のお庭には塀越しに見
事なザクロの実。鬼子母神の話をちょっと思い出す。
●アオバズクはもういませんでした。渡ってしまったか、もしかしたら、まだ裏
の森にひっそりと隠れているのでしょう。
●トンネル周辺には様々なシダなど。クマワラビ(先の方だけが枯れる)、オニ
ヤブソテツ、それにタマアジサイ、ヤブタバコ、キバナミソハギの花など、参
加者の植物にお詳しい方から教えていただきました。レベルの高さにいつも驚
かされます。
●【P3】畑のバジルには花が咲いていました。シソ科だということが良くわか
ります。ニホンミツバチ、イチモンジセセリが来ていました。
●【駐車場】啓君が「あ、あれなんだ!」とオオタカを発見。カラスに追われて
繁みに逃げ込んだら、また出てきました。啓君の目は確かです。
●【クリ畑】どうしたわけか、林床にクサギの実生が沢山でていました。廣晃さ
んにコナラの葉の上にいるカネタタキを教えていただきました。そばに寄らな
いと聞こえないような小さな音ですが、とても済んだ音色。一頭の♀に二頭の
♂がアタック。
●【東屋】サシバが急降下していくのを観察。オオタカといい「渡りの前駆行動」
というわけです。オオスズメバチがセミの死骸にとりついたとみるや、解体を
始め、肉団子を作って持ち去りました。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 源氏山公園(鎌倉市)
【環 境】 都市公園
【年月日】 1996年 10月 13日 (日)
【時 刻】 8:00〜12:10
【天 候】 曇り 風力0〜1 26℃
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 ダイサギ 9 モズ 17 メジロ
2 トビ 10 マミチャジナイ 18 ホオジロ
3 コジュケイ 11 キビタキ 19 カワラヒワ
4 キジバト 12 サメビタキ 20 スズメ
5 アオゲラ 13 コサメビタキ 21 カケス
6 コゲラ 14 エナガ 22 ハシボソガラス
7 キセキレイ 15 ヤマガラ 23 ハシブトガラス
8 ヒヨドリ 16 シジュウカラ 参考記録ドバト
【備 考】
●諏訪神社:上空をサギが羽ばたいて飛んでいく。「コサギが飛んでます」と言
うと、あちこちから「足が黒いですね」とか「くちばしが黄色いですね」の声。
ダイサギの冬羽でした。恥・・・
●佐助稲荷参道:植物にお詳しい田中さんからサラシナショウマとイヌショウマ
の違いをうかがう。小葉の形が前者は大きく大きく、後者は小さいが深い切れ
込みがある。前者はつぼみが丸く柄があり、後者はつぼみが細長くほとんど柄
がない。慣れてくれば「ぱっと見」でわかるとか。他にシオデ、キチジョウソ
ウの花。コアカソは鋸歯の数でオオバコアカソ(海岸性)と分けるとか、レベ
ルの高いお話をうかがいました。
●佐助稲荷:何代目かで人に良く慣れたヤマガラが手から餌をもらいます。啓君
の手から餌を取ったということで、大喜びでした。小林さんがおいでになり、
10月6日の記録的なサシバの渡りの時は房総の大房岬にいらしたとか。ミサ
ゴ1とハヤブサ2を見たのみとのこと。サシバはどこを飛んでくるのか・・・
●クリ畑:キチョウが飛んでいた。ヤマハッカ小群落、紫色が美しい。キビタキ
のくぐもった声。姿は見えず、カケスの「ギュイ、ギュイ」も聞こえた。
●頼朝像前:山頂偵察組から無線で「マミチャジナイ♂♀がいる」とのこと。見
に行かれた方が何人か。ご覧になれたかしら?私が見てもアカハラと区別がつ
かないでしょう(^_^;)。目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市)
【環 境】 休耕田
【年月日】 1996年 11月 24日 (日)
【時 刻】 9:00〜15:30
【天 候】 晴 気温14℃ 風力1〜2
【観察者】 自主探参加者
【観察種】
1 コサギ 13 ハクセキレイ 25 ホオジロ
2 マガモ 14 ヒヨドリ 26 カシラダカ
3 キンクロハジロ 15 モズ 27 アオジ
4 トビ 16 ルリビタキ 28 カワラヒワ
5 オオタカ 17 トラツグミ 29 ウソ
6 コジュケイ 18 アカハラ 30 シメ
7 キジバト 19 ツグミ 31 スズメ
8 カワセミ 20 ウグイス 32 ムクドリ
9 アオゲラ 21 エナガ 33 カケス
10 アカゲラ 22 ヤマガラ 34 オナガ
11 コゲラ 23 シジュウカラ 35 ハシボソガラス
12 キセキレイ 24 メジロ 36 ハシブトガラス
参考記録ドバト
【備 考】
●谷戸までの民家:柿に木に赤い実が熟しています。ムクドリがつついている脇
にツグミが一羽。でもムクに追われてしまいました。ムクドリの方が強い?そ
れとも多勢に無勢?
●フクロウ坂:口笛の様な声はウソ。♀が2羽いたそうですが、この時は見られ
ませんでした。道すがらの話題は「谷戸の池」にキンクロハジロがいたという。
珍しいことです。
●キブシ谷:枝にウソがいる。頬がほんのり赤い。若い♂らしい。来年はちゃん
と赤くなるのかな?下に降りたのは水浴びのためのよう。シメもいたそうです。
●谷戸の池:話題の主を捜すが、カワセミが盛んに飛ぶばかり。餌取りらしい。
キセキレイも登場。谷戸に降りるときに出会って、かち合うのでコースを変え
てくださった「山崎の谷戸を守る会」のお母さんと子供たちが去ると、今まで
どうしても見つからなかったキンクロハジロが対岸に現れ、潜水を繰り返す。
2羽居ましたが、どちらが♂のエクリプスか、わかりませんでした。2羽並ん
でくれたらわかったかな?カイツブリは隠れていたようですが見えず。
●清水が淵:ルリビタキの声がしたようですが、姿は確認できず。先発していた
子供たちはリースにするクズのツルを編んでいました。素敵なリースができる
といいね。谷戸の紅葉が美しい。日を浴びて輝く。「この一瞬の美しさは今し
か見られない!」とJJさん。一期一会でしょうか。
●ヒガンバナ乗っ越し:上空で突如空中戦。オオタカがハシブトガラス2羽に、
盛んにモビングされている。オオタカも負けじと突っかかるが次第に形勢不利。
オオタカが去ると、ブトが勝鬨をあげた。「えいえいカー」と言ったかどうか
?(^_^;)
●中央公園:昼食後、エコアップ作業と水源の調査。作業を終えてひと休みして
いたら、KKさんがアカゲラを発見。枯れ木をコンコン叩く音がする。姿はち
らっとしか見えない。飛び去ったがまだ音はするので粘っていたら、目の前の
木に止まった。下尾筒の赤味は図鑑の様に濃くなく、実に淡い赤で美しい。頭
部には赤い部分はなかったので♀でした。アカゲラは源氏山では何回か出たそ
うですが、ここで見られるなんて、じつにラッキー。そりゃ、居るところに行
けばいやと言うほど見られる鳥なんでしょうが・・・
●解散後:何カ月ぶりかでKKさん宅でのスズメ会。前日にKKさんが撮影した
キンクロハジロやカワセミ、カイツブリの写真。きれいに撮れています。80
0mmの望遠とか。これなら対象を脅かさないで撮れますね。エコアップの反
省、来月の「焼き芋忘年会」の相談やら鳥談義に盛り上がっていると、出張先
の岩田さんから厳しいチェックの電話。お仕事ご苦労様です(_ _)。
#浜口先生がBIRDER 12月号に(バードウォッチング入門−鳥の行動を
観察する 12 [最終回]、淡水ガモ、海ガモはその行動から狭水面ガモ、広水面
ガモと呼んだ方が適切かもしれないと述べられています。「キンクロハジロは湖
沼、池に来る」とフィールドガイドにはありますが、谷戸の池のような狭い水面
の池に居ると言うことは、飛び立つとき、どのようにするのでしょう?コガモの
様に垂直に飛び立てれば、オオタカなどに襲われた時、機敏に逃げられるかもし
れませんが、海ガモはしばらく助走しないと飛び立てない。キンクロハジロは、
オオタカの餌食でしょうか。それとも、だからあまり池の真ん中に出てこない?
不忍の池なんかではどうなんでしょう?目次へ
【県 名】 神奈川県
【場 所】 北鎌倉台峯(鎌倉市)
【環 境】 休耕田
【年月日】 1996年 12月 22日 (日)
【時 刻】 9:00〜16.30
【天 候】 快晴
【参加者】 順不同、敬称略 阿部宏、市来崎隆、岩田晴夫、大山隆、川合明生、
川上克己、久保順三、久保廣晃、関谷周、杉山一行、高橋清之、土谷葉子、本多
親子、本多伴子、別所史朗、松浦豊昭、松木佳幸、
【観察種】
1 ゴイサギ 13 セグロセキレイ 25 ホオジロ
2 カルガモ 14 モズ 26 カシラダカ
3 トビ 15 ルリビタキ 27 アオジ
4 オオタカ 16 ジョウビタキ 28 カワラヒワ
5 ノスリ 17 アカハラ 29 ウソ
6 コジュケイ 18 シロハラ 30 イカル
7 キジバト 19 ツグミ 31 スズメ
8 カワセミ 20 ウグイス 32 ムクドリ
9 アオゲラ 21 エナガ 33 カケス
10 コゲラ 22 ヤマガラ 34 オナガ
11 キセキレイ 23 シジュウカラ 35 ハシボソガラス
12 ハクセキレイ 24 メジロ 36 ハシブトガラス
参考記録:ドバト
【備 考】
●快晴ですが5℃程しかない。でも風がないので気持ちの良い日です。
●フクロウ坂:息を切らして追いついて来たのは本多親子さん、お久しぶりです。
地面に落ちていたアカガシの枯れ枝。朽ちていく様子を見ました。次第に土に返っ
ていきます。人も木もやがて土へと返って行く・・・。でも地上の全てのものは
星の生まれ代わり、私達の遠い遠い祖先は爆発して散った星なのです。
この坂はフクロウが良く杉の枝に止まっている、と廣晃さん。「羽、羽・・」と
言いながら捜すとあるものですね、体羽を拾いました。小羽枝が長く、羽軸の元
の方の小羽枝が黒っぽい等の特徴をルーペでも確認。まず間違いなくフクロウで
しょう。「ふらりと参加」されたという関谷さんに差し上げました。頭上を見る
と、カラスザンショウの実にメジロの群が。コゲラの「ギー」も聞こえました。
●北鎌女グランド:台風で倒れたアラカシを廣晃さんに教わる。葉の上半分に荒
い鋸歯、裏の葉脈がはっきりしている等の特徴を見ました。
●女坂:カケスの後ろ姿だけを見ました。翼と上尾筒の白いのがやけに目立ちま
した。
●谷戸の池:池の水面すれすれに青い一閃となってカワセミが飛ぶ。ハンノキの
林の奥で、ウソがハコネウツギの実をむしって食べていました。先にいらしてい
た遠藤さん(ご存じ鷹爺)によると、今まで見たウソはアカウソ。普通のウソは
今日初めてとのことと。なんと贅沢な(^_^;)。
●中央公園:岩田さんから無線で、オナガを保護したので、動物園へ運ぶ途中こ
ちらに寄るとのこと。元気なオナガ君は紙袋の中でおとなしくしている。臨時の
野鳥保護講習会となる。傷つけないようにするには紙袋やジーンズの袋に入れ、
暗くすると落ちつく、水はやらなくても良い、持ち方と骨折箇所の確認の仕方、
止血法方、サギ類は首が長く突き刺されることがある!フクロウ類は首が後ろま
で回るので油断しない、等など大変参考になりました。自慢の長い尾羽根が抜け
てしまったオナガ君、お達者で!岩田さん、ご苦労様です。
獅子石近くではジョウビタキとモズの喧嘩とセグロセキレイ。
公園内では水位の確認、レンゲの種蒔きなどの小作業。
茶室建設で池の周囲に杭を打ったため、せっかく大きく育ったジャヤナギが引き
抜かれてしまいました。廣晃さんが見つけて植え替えてくださいました。無事に
生き返るといいのですが。こうならないためにも、自主探で植えたものは名札を
付けておく必要がありますね。それにしても、もう少し注意して欲しいですね。
池の対岸にゴイサギの幼鳥。まだ「ホシゴイ」なのでじっとしていると保護色で
す。奥の子供の森の芝生にコジュケイの親子4羽。もっと兄弟姉妹がいたろうに
・・・。走ると速い!飛ぶのとどっちが得意?(^_^;)
●夕暮れ間近の公園の外にはアカハラとカシラダカ。帰り道のグランド脇から夕
映えの中の富士山。薄水色から淡い藤色に変わる美しい空のグラデーション。素
晴らしい眺めでした。
自主探も今年はこれでおしまい。皆様ご苦労様でした。来年もどうぞよろしく。
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