1993年

第二自主探
第四自主探
								
								

【場 所】 鎌倉 源氏山周辺(神奈川県鎌倉市)  【年月日】 1993年 1月10日  【時 刻】  8:45〜12:03  【天 候】 曇り  【参加者】 22名  【観察種】   1.コサギ      13.ウグイス     25.ムクドリ   2.トビ       14.エナガ      26.カケス   3.コジュケイ    15.ヤマガラ     27.ハシボソカラス   4.キジバト     16.シジュウカラ   28.ハシブトガラス   5.コゲラ      17.メジロ      29.番外ドバト   6.キセキレイ    18.ホオジロ        7.ヒヨドリ     19.アオジ         8.モズ       20.クロジ         9.ルリビタキ    21.カワラヒワ      10.ジョウビタキ   22.シメ         11.シロハラ     23.マヒワ 30〜40  12.ツグミ      24.スズメ      36. 家を出たときは冷たい小雨が降っていましたが、鎌倉駅の西口についた時には、 ほとんど止んでいました。でも、こんなお天気に何人来ていただけるかなぁ? と思っていましたが、自主探名物、五月雨的参加(自主的参加ともいいます が!)でいつのまにか開始時の2倍になりました(^_^)。 今日は私と同じ会社で、武蔵野市のロケーションに勤務の、井桁さんが参加し てくださり、鎌倉にお住まいの大学時代の恩師をお連れくださいました。井桁 さんはクラシックカー(ビンテージカーというのかな?)のファンで、昔の車 を走れるように甦らせるのが趣味の方です。私が会社の電子メールで、渡辺さ ん宅での忘年会の様子を書き込んだとき、お庭にあった古いベンツの話しを載 せたのを読まれて、今回の参加となりました。で、我々3人は諏訪神社から別 行動で、昨日電話でお願いしてあった渡辺さん宅へうかがって、ベンツを見せ ていただいたのでした。井桁さんのお話しでは、古いベンツは「220」とい う型で、戦後すぐのものだそうです。エンジンはアルミ合金製で直列6気筒で した。なんでも石原裕次郎の持っていたなんとかSLと同じエンジンだとか。 修復するには外国に送った方が安いそうで、それでも一千万位かかるかな? ということでした。ゲッ!(^_^;) 渡辺氏宅を出て、途中で廣晃さんとお会いし、左助稲荷でみんなと合流しまし た。左助稲荷では、ご結婚後初参加の佐藤望さんご夫妻から、新婚旅行先の ニュージーランド土産の「キーウィーフルーツジャム入りチョコ」をご馳走に なりました。いや、甘いこと、甘いこと!!(^_^) 上空をマヒワの大きな群れが通過しました。私には「マヒワ」であるとはとて も識別出来ませんでしたが、スズメ等の群れとは明らかに違ってかなりまとま って飛んでおり、個体同士の間隔が非常に狭かったのが印象的でした。岩田さ んのお話しでは、スズメと較べると、個体間距離が狭いのだそうです。個体間 距離は人間にもあり、電車やエレベーターに乗ったときなど、人数によって人 との距離が違ってくるのはこのためですね。 しばしの休憩の後、雨上がりで道が悪かったので、銭洗い弁天経由組と、直登 組とに別れました。合流した源氏山では、道ばたで採餌していたクロジ♀をた っぷりと見る事が出来ました。W氏が発見して、初めはアオジか?と思いまし たが、W氏に「尾の両側が白くない」という識別点を教えていただき、図鑑と にらめっこ。図鑑と違って胸がかなりグレーでした。鈴木茂也さんのお話しで は、♀も歳を取ってくると♂の特徴が出てくるということでした。採餌の様子 をフィースコで見せてもらったりして、何を食べているのか知りたかったので すが、種子の種類までは私は分かりませんでした。ただ、近かったので、種を くちばしで挟んで、舌で器用にクルクル廻す様子までよく観察する事が出来ま した(^_^)。 午後は予定を変更して、平塚公民館で行われた、湘南昆虫研究会の講演を有志 で聴講してきました。トンボの面白い習性などについてのお話しでした。 #動かないベンツを見て、「ラピュタ」のロボットを想いだした・・目次へ
【場 所】 北鎌倉山崎の谷戸周辺(神奈川県鎌倉市)  【年月日】 1993年 1月24日(日)  【時 刻】  9:15〜16:00  【天 候】 小雨時々曇り  【参加者】 14名+6名  【観察種】   1.トビ       13.ルリビタキ(声) 25.アオジ   2.ハイタカ     14.ジョウビタキ(声)26.クロジ   3.ノスリ      15.アカハラ     27.カワラヒワ   4.コジュケイ(声) 16.シロハラ     28.マヒワ   5.キジバト     17.ツグミ      29.スズメ   6.アオゲラ(声)  18.ウグイス(声)  30.ムクドリ   7.コゲラ      19.エナガ      31.カケス   8.キセキレイ    20.ヤマガラ     32.ハシボソガラス   9.ハクセキレイ   21.シジュウカラ   33.ハシブトガラス  10.タヒバリ     22.メジロ      34.番外ドバト  11.ヒヨドリ     23.ホオジロ(声)  35.  12.モズ       24.カシラダカ    36. あいにくの小雨模様。少し早く着いたので北鎌倉駅には一番乗りでした。あら かじめ岩田リーダーから聞いていたので、プロ用のテレビカメラを抱えた人達 がやってきたときは、声を掛けてご挨拶を。今日は東京12チャンネル(テレ ビ東京)の番組「自然大好き」の取材で、俳優の下条アトムさんもご一緒でし た。悪い天気にも係わらず、常連さんたちが次々と到着してにぎやかに。 岩田リーダーはトランスミッタ付きのマイクを付けられて、スタッフ一同と出 発。谷戸へ向かう道すがら、民家の庭木にコゲラが現れ、早速カメラを向ける。 確かにこんな近くで見られるのは珍しい事です。「昨日も天気が悪かったため、 鳥は餌取りに忙しいので、警戒心が薄いのでしょう」と岩田さんの説明。 谷戸に着くまでに下水溝にキセキレイが出るとかするものですから、その度に 撮影、なかなか前へ進まない。H女史のお子さんが、下条さんのお相手をして いました。 J.J.ジュニア氏は途中から別行動で谷戸で定点観測。気温5℃の中でがん ばっておられました。 12キロもあるカメラを担いだカメラマン氏と、マイクを持った方、三脚を持 った助手の方は、先に行ってはこちらをねらい、ディレクター氏は「すみませ ん、今の所もう一度お願いします」とか、いやー番組の取材はなかなか大変で すね(^_^;)。 観察会はいつもの通りに行われ、M氏、T女史との谷戸の水質調査(水温、 pH、COD、亜硝酸等)の様子や、カヤネズミの巣、ノウサギの糞や食痕、 タイワンリスや巣の様子などが収録されました。木の皮が広範囲にかじられて いました。タイワンリスの食痕です。また所々にキクラゲ(アラゲキクラゲ?) が見られましたが、真冬にも見られるのでしょうか? ハプニングがあり、尾根道ですれ違ったジョガーにマイクのコードを踏まれて 断線!音が取れなくなって助手さんはスペアを取りに戻ったり、直ったと思っ たら、薮こぎでまたコードが切れたりで、撮影スタッフの方もさんざんだった ようです。 小雨の中、観察も取材もご苦労さまでした。下条さんは、鎌倉での収録という 事でもっと小綺麗なイメージを持ってこられたようでしたが、ぬかるみの谷戸 を歩かされるとは思っても見なかったということでした。そんな状況でも、ユ ーモアのあるとても気さくな方でした。放送は近々あるようですが、土曜日の 午前11時30分から30分の番組だそうです。 見てね(^_^)。目次へ
【場 所】 鎌倉源氏山周辺(神奈川県鎌倉市)  【年月日】 1993年2月14日(日)  【時 刻】  8:30〜12:30  【天 候】 晴  【参加者】 27名  【観察種】   1.トビ       13.メジロ      25.番外ドバト     2.コジュケイ(c) 14.アオジ      26.          3.キジバト     15.クロジ      27.          4.コゲラ      16.カワラヒワ    28.          5.ヒヨドリ     17.ウソ(9)    29.          6.ルリビタキ    18.シメ       30.          7.シロハラ     19.スズメ      31.          8.ツグミ      20.ムクドリ     32.          9.ウグイス(c)  21.カケス      33.         10.エナガ      22.オナガ(29)  34.         11.ヤマガラ     23.ハシボソガラス  35.         12.シジュウカラ   24.ハシブトガラス  36.         初参加の方が数名、中にお母さんが2名、それぞれ小学生のお子さん連れで参 加。いつもの調子でゆっくりとしたペースでコースを行く。 無線で川上さんは源氏山で毎年恒例の巣箱掛けとの連絡。 風が少し強いせいか鳥は少なめ。 左助稲荷では甘酒¥200也で暖を。あっまい! 葛原ヶ岡神社から山頂に向かう前の桜の木に、ウソが花芽を食べていました。 ♂3、♀4でした。人がぞろぞろ通る道路の真上で、それこそ一心不乱で花芽 をちぎっては、器用に花の芯だけ食べています。廣晃さん「とても器用にガリ  ンを剥して食べていますね。」・・・ガリン???・・・「芽鱗」 ということでした!(^_^;)氏に指摘されて路上を見ると、一面に「ガリン」 が落ちています。2週間前からいるそうですが、花芽を食べ尽くす事はないの でしょうか?Sさんの話しでは、雪国では開花が半分になってしまう程だそう です。綺麗な♂を心行くまで見る事ができました。 途中タイワンリスに入り口を広げられ、紐が切れてぶら下がっている巣箱を撤 去しに私が木登り。巣箱を外したとたん、手から滑り落ち、下でお手伝いをし  ていた参加者のお子さんの頭上にゴツン!角が当たらなくて幸いでしたが、そ  うとう痛かったようで、べそをかいていました。ゴメン、ゴメン。 頼朝像前で鳥合わせをしてお昼。 山崎の谷戸へ向かう前にも同じ場所で、ウソが桜の花芽を食べていました。頼 朝像前でウソを待っている川上さんを無線で呼ぶ。川上さんは軽自動車が買え るという大砲の様な「蛍石レンズ」付きのカメラを持って頼朝像前から駆けつ け、それまで綺麗に撮れた事の無かったというウソの♂をカメラに収めました が、光線 の具合がイマイチとか。 通りがかりの人にもフィースコでどんどん見せて差し上げましたが、皆さん 「あら、綺麗!」とか「スズメかと思ったけど、こんな綺麗な鳥だったの ねぇ!」と仰っていました。 東谷戸へのいつものルートが通行禁止になり、別ルートから。 谷戸に着いてから、皆がツミを見ていた時は、わたしは腰痛と疲れで道路脇 でうたた寝をしていました(^_^;)。 夕方になり、廣晃さんの指導で、ツグミ類などの塒(ねぐら)入り調査を体験。 ツグミ、アカハラ、ヒヨドリが同じねぐらに入る様子を観察しましたが、暗く なるまではとても寒くて耐えられず、ジュニア氏を残して退散しました。氏は この後暗くなってからもフクロウ調査をした模様!寒さにツオイ、廣晃さんに 脱帽! #嘘は罪ならぬ、ウソとツミの一日でした。目次へ
【場 所】 鎌倉(鎌倉駅西口〜佐助稲荷〜源氏山)  【年月日】 1993年 3月14日(日)  【時 刻】  8:30〜12:00  【天 候】 晴  【参加者】 33名  【観察種】   1.トビ       13.ツグミ      25.スズメ       2.ノスリ      14.ウグイス     26.ハシボソガラス   3.コジュケイ    15.エナガ      27.ハシブトガラス   4.キジバト     16.ヤマガラ     28.番外ドバト     5.アオゲラ     17.シジュウカラ   29.          6.コゲラ      18.メジロ      30.          7.ヒヨドリ     19.アオジ      31.          8.モズ       20.クロジ      32.          9.ジョウビタキ   21.カワラヒワ    33.         10.ルリビタキ    22.ウソ       34.         11.アカハラ     23.シメ       35.         12.シロハラ     24.◎マヒワ     36.         一本早い横須賀線で鎌倉駅へ。一の鳥居のエノキに大きなヤドリギがあり、2 年前の3月17日にヒレンジャク23羽を見たので偵察に。ヤドリギの黄色い 実は熟れていましたが、すぐそばで若宮大路に歩道橋を掛ける工事をしている せいか、影もなし!残念。 駅に向かうとちょうど出発するところで、ずいぶんたくさんの参加者。 ●こんぺいとうさん*に出水で紹介していただいたとかで、鎌倉在住のHさんが 会社の方とお二人でお見えでした。ようこそ!!*パソ通仲間 暖かな日差しを受けながらいつものペースでのんびりと進む。駐車場の奥にで メジロの巣が枯れ枝に。岩田さんの指示で一つ取って皆さんに見ていただく。 シュロと荷造り紐を裂いたものを使用していました。3メートル程の高さに、 3メートル間隔で3個並んでいました。3づくし(^_^;)。 人も多いし、朝から晴れてので鳥達の活動時間は過ぎているのか、鳥が非常に 少ない。上記観察種は全員が見たわけではありません(^_^;)。 それでも、源氏山の頼朝像前で解散後◎マヒワ1羽が現れ、フィースコでそこ に居た方は全員見ることができました。 午後は有志21名で山崎の谷戸へ。向かう途中のトイレ前の桜のつぼみを、ウ ソ♀2♂1がついばんでいるのを見る!初めてフィースコで見た方達の感激に こちらも(^_^)。 山崎の谷戸に先に来られていた川上さんからオオタカが出たと無線連絡。今日 は谷戸の梅林で「梅見酒」ということでしたが、廣晃さんが予定を変更して 、 初めての方達を倉久保の谷戸へ案内。わたしは飲兵衛ですので居残り組。 ビールでいい気持ちになっているとなんとマヒワが現れる。あわててフィース コを覗かせてもらったが間に合わず。「あー!マヒワあなかった!」 少しうける(^_^;)。 その後9羽が現れ、これは見れたぞ。川上さんはずっと前から見ているそう で、わたしも確認できてラッキーでした。 16時前、帰る間際にウグイスがさえずるのを聞きました。春じゃのー (^_^)。 #カンヒザクラが鮮やかに咲いていました。目次へ
【場 所】 北鎌倉山崎の谷戸(神奈川県鎌倉市)  【年月日】 1993年 3月28日(日)  【時 刻】  9:15〜14:00  【天 候】 雨  【参加者】 20名  【観察種】   1.カルガモ     13.シロハラ     25.マヒワ       2.トビ       14.ツグミ      26.スズメ       3.コジュケイ    15.ヤブサメ     27.ムクドリ      4.キジバト     16.ウグイス     28.カケス       5.カワセミ     17.エナガ      29.ハシブトガラス   6.アオゲラ     18.ヤマガラ     30.ハシボソガラス   7.コゲラ      19.シジュウカラ   31.番外ドバト     8.キセキレイ    20.メジロ      32.          9.ハクセキレイ   21.ホオジロ     33.         10.ヒヨドリ     22.カシラダカ    34.         11.モズ       23.アオジ      35.         12.トラツグミ    24.カワラヒワ    36.         私は横須賀在住の宮脇氏(去年からサシバの渡りではお世話になってます)と 1時間以上前に鎌倉の一の鳥居に行って、レンジャクの来るのを待っていまし た。で、結果は×! もし来ていればこの近所にお住まいの方から連絡があるそうです。なーんだ! (^_^;) 雨にもかかわらず、20名も参加してくださいました。初参加の方も4〜5名 いらして、あいにくの雨でしたが、こんなに来て頂けると、元気が出ます (^_^)。 先発隊の廣晃さんと、「タカ中(毒)」遠藤さんは谷戸の池で観察中との連絡 あり。ヤブサメ、アオゲラの声、カワセミが出たという事でした。なにせ雨の 中の観察ですので、鳥はまともには見れません。双眼鏡のアイピースには水滴 が付いて良く見えないし、フィースコも持っては来たものの、あまり構えて見 るチャンスはありませんでした。 それでも、谷戸の中でトラツグミの物悲しげな鳴き声を遠くに聞いたり、ヤマ ガラが小数の群れでいるのを初めて見たり、マヒワ20+の群れを見たりしま した。 マシジミのいる小川の水も11℃もあり、気温が14℃でしたので、もう手を 入れていてもしびれてしまう事はありません。 谷戸の池を去るときに、我々が居なくなるのを待っているかのように、カルガ モが2羽上空を旋回していました。 公園予定地の水田は見事に盛り土をされていて、ショウジョウトンボが産卵し ていた谷戸田は跡形もなくなってしまいました。庭のひょうたん池のようなコ ンクリートの小さな池が作られていて、我々がバケツリレーで運んだ田の泥を、 いずれここに移して、「トンボ池」にするのだそうです。ヤゴが無事に羽化し てくれるでしょうか? 東谷戸の水田ではヒキガエルが「カエル合戦」をしていると、廣晃さんに教え られて行ってみましたが、その時はもう2頭ほどしか姿を見せませんでした。 氏の話しによると、年にほんの数日間だけ見られる貴重なシーンだそうです。 今日は久しぶりで小笠原からお帰りの小林さんがお見えでした。 観察会終了後の川上さん宅での勉強会で、小林さんご持参のスライド「小笠 原・父島の自然」上映会で盛り上がりました。コバルト色の海と空!港に何気 なくムナグロとミユビシギ。小林さんのお弁当を失敬するイソヒヨドリ♀、他 に南国の蝶カバマダラ、植物ではホナガソウ、ブーゲンビリア、一名ハカラメ (葉から芽)という妙な植物等など、1月から3月というのに、さすがに亜熱 帯の島!見終わったところへ仕事帰りの岩田さんがお見えになりました。お疲 れさま! わたしはもも子さんに届けていただいた、岩田さんが増やされた貴重な鎌倉産 クロメダカ(野生のものは絶滅!)5匹をお預かりして、家で育てる事にしま した。さて、ちゃんと育ってくれるでしょうかねぇ? #雨にも負けず!目次へ
【場 所】 鎌倉源氏山周辺(神奈川県)  【年月日】 1993年 4月11日(日)  【時 刻】  8:15〜11:30  【天 候】 晴  【参加者】 40名  【観察種】   1.トビ       13.ヤマガラ     25.          2.サシバ      14.シジュウガラ   26.          3.コジュケイ    15.メジロ      27.          4.キジバト     16.アオジ      28.          5.アオゲラ     17.カワラヒワ    29.          6.コゲラ      18.マヒワ8     30.          7.ツバメ      19.スズメ      31.          8.ヒヨドリ     20.ムクドリ     32.          9.ジョウビタキ♀  21.ハシボソガラス  33.         10.ツグミ      22.ハシブトガラス  34.         11.ウグイス     23.番外ドバト    35.         12.エナガ      24.         36.         今日は小濱さん*がおいでくださいました。*ECLナチュラリストクラブ 諏訪神社ではジョウビタキの鳴き声に目を凝らすと、♀がすぐ目の前に。初め ての方達にフィースコに入れて差し上げると、尾を動かす仕草が可愛らしいと 評判でした。 佐助稲荷では着くなりタイワンリスのお出迎え。餌をくれる方が今日は遅いよ うで、待ちかねているようでした。休憩中にいただいたお菓子のかけらを差し 出すと、手からとっていきました。伊豆大島の「リス園」みたいです。観光客 の方がウエファースを碎いて餌台に置いたら、ヤマガラがやってきてくわえて いきました。 岩田さんによると、リスもヤマガラも代替わりしてすっかり人に慣れてしまっ たようです。可愛らしいのですが、あまり人を頼ってしまっても、問題かも? 源氏山に向かうガードレールの観察ポイントではマヒワの群れが現れました。 奥さんとお見えの望さんが瞬間に数えて、「電線の右に4、左に4だった」! 頼朝像前に着くと、このところの寒さでサクラは満開が続いているため、すご い数の花見客。鳥合わせをしている最中に岩田さんが発見したサシバ2羽が通 過して行きました。 昼食後有志14名で山崎の谷戸へ。老人の畑では「タカチュウ」連がサシバの 調査。倉久保から東谷戸へ。杉山さんがご一緒してくださったので、心強かっ たです(^_^)。 ちょっときつい歩きでした。皆さんお疲れでは?帰りにもタカチュウ連にご挨 拶にうかがいましたが、午後から風向きが南に変わってからだいぶ出始めたよ うです。報告は別途タカチュウ連の方から(^_^;)。 シメ、ウソ、クロジ、アカハラ、シロハラ、モズなどが見られません。 モズは巣作りに忙しいのでしょうか?レンジャクも来たという報告はありませ んでした。 ●小濱さんお疲れさまでした。シロバナタンポポはいかがでした?  山崎の谷戸へご一緒してくださった杉山さん(小柄なおじいちゃま!)は、自  主探の大先輩で、今は「清水谷(やと)を守る会」(茅ヶ崎)の会長さんです。  そうそう、小濱さんは初参加なのにいきなり「感想文」が当たってしまいまし  たね。支部の探鳥会では名簿から当てられます。最初は「書きたい人!」と希  望を募りますが、まずいませんね。そうすると、鳥合わせで出た鳥の数で、  「今日は31種だから31番の方」という具合で、いままで書いたことない人  でしたら、「当たり!」となります。これを「恐怖の感想文:ロシアン・ルー  レット」といいます。(嘘!)よろしく、お願いします。目次へ
1993.5.9 曇りでしたが、最後まで雨は降らずで幸いでした。 33名の参加者で、鳥は少なかったのに、盛況でした。 源氏山でキビタキが見られました。廣晃さんが地鳴きを聞き分けて知らせてくれ ました。皆一斉に覗きましたがどこにいるやらでしたが、しばらくするともどっ て来たのか、ちゃんと双眼鏡に入りました。羽が茶色い幼鳥でした。ほとんど鳴 かないので、見つけるのは難しそうです。 午後は20名ほどで倉久保の谷戸へ。今咲いているのはミズキで、クマノミズキ は一月ほど遅れて咲くのだそうです。ハナイカダが咲いていました。葉の中央に 花をつける、とても変わった植物です。実は食べられるそうです。武山では見か けませんねぇ? トビが新しい巣を架けたというので観察。餌をちぎって与える親鳥が見え、場所 を変えたら雛も見えました。頭のてっぺんの白い毛で立っています。眼の周りが 真黒でとても愛嬌のある顔をしていました。餌をもらう様子がとても可愛らしい! アオバズクはいつものお屋敷のタブノキにはまだきていなくて、裏の林の中にい るそうです。来月には目の前で見られることでしょう。双眼鏡がいらない距離で 見られるので、来月の自主探はこれだけのために来ても良い位です。 そうそう、「我々のフクロウ」は幼鳥が一羽見えます。土曜日に見てきました。 しばらくねばって見ていたら、振り向いたので、顔が見えました。農家の方が畠 仕事をしていらしたので、話してきました。お嫁さんが望遠鏡に興味を示された ので、見せて差し上げたら、たいへん喜ばれました。おじいさんはカラスにやら れないか、とても心配していました。ほんとうに良い方達です。目次へ
【場   所】 北鎌倉台峯周辺  【年 月 日】 1993年 6月27日(日)  【時  刻】  9:10〜15:00  【天  候】 晴  【参 加 者】 42名  【観 察 種】   1.トビ        2.コジュケイ     3.キジバト   4.カワセミ      5.アオゲラ      6.コゲラ   7.ツバメ       8.コシアカツバメ   9.ハクセキレイ  10.ヒヨドリ     11.ウグイス     12.サンコウチョウ  13.シジュウカラ   14.メジロ      15.ホオジロ  16.カワラヒワ    17.スズメ      18.ムクドリ  19.ハシボソガラス  20.ハシブトガラス 野鳥の会神奈川支部報に定例探鳥会として第4が加わったので、参加者がどっ と増えました。 尾根道に出る途中、鎌倉でも他には見られないと言うアカガシの巨木の説明を していたら、サンコウチョウが鳴きました。「・・・ホイホイホイッ」が良く 聞こえました。 谷戸に降りると、ハンゲショウが大きくなっていますが、まだ白くはありませ ん。お化粧無しのスッピンです。今年の半夏生は7月2日ですね。夏至から 11日目だそうです。 今月は谷戸の水質調査にあたっていますので、水温、pH、NO2、COD、 藻の採集を実施しました。いつも協力いただく世話役、常連さんがお休みで、 急きょ参加者の中から5名に協力いただきました。 水質調査の最中、測定者の一人に蝶がまとわりつきました。ルリシジミでした。 後で小林さんにうかがったところ、同じ様な体験をされたそうで、手などに止 まり、汗を吸っているとのこと。ずっと付いて回った蝶の可愛らしかったこと! (^_^) 中央公園では「湿性花園」では岩田さんがミズカマキリを発見。アメンボを捕 食するところを観察しました。アメンボが急にひっくりかえったので、あれ? と思ったら、水面下にミズカマキリが忍び寄っていたのでした。 藻が2種生育していましたが、種類は同定できませんでしたので、岩田さんが サンプルを持ち帰りました。藻の上に直径30cm程の黒い粒々。カエルのよ うですが、これも種類が分かりません。指で触れるとネバネバがまつわりつい てきました。落とすのに苦労するほどでした。 他にマツモムシ、ショウジョウトンボ2頭、ヤマサナエ、カワトンボ、オオシ オカラトンボ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、オオヤマトンボ、シオカラ トンボ、コシアキトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボが観察されました。 川上さん宅に向かう途中、朝に声を聞いた場所で、◎サンコウチョウ♀を小林 さんと見ることが出来ました。ラッキー!(^_^) 終了後の勉強会「スズメ会」で出た話し。川上さんの今年の観察では、谷戸の ウグイスの鳴き声には「流行」があるとのこと。去年良く聞かれた「ホーッ、 ホッチョホイ」が今年は聞かれず、代わりに「ホーッ、ホケチッ」が流行との こと。もちろん、正調でもちゃんと鳴けることは、去年と同じだそうです。 夜も8時30分を過ぎて帰る途中、「瓜ヶ谷」の水田で、廣晃さん、小林さん とホタルを観察しました。ゲンジが10+、ヘイケは足元の畦道でピカピカし てましたが、カウントはしませんでした。 最後に水質検査をお手伝いいただいた、5名の参加者の方々に感謝します。目次へ
【場   所】 鎌倉源氏山周辺  【年 月 日】 1993年 7月11日(日)  【時  刻】  8:00〜11:48  【天  候】 曇り一時雨、のち晴  【参 加 者】 47名  【観 察 種】   1.トビ        2.ツミ?       3.コジュケイ   4.キジバト      5.アオバズク     6.ヒメアマツバメ   7.アオゲラ      8.コゲラ       9.ツバメ  10.コシアカツバメ  11.ハクセキレイ   12.ヒヨドリ  13.ウグイス     14.エナガ      15.ヤマガラ  16.シジュウカラ   17.メジロ      18.ホオジロ  19.カワラヒワ    20.スズメ      21.ムクドリ  22.ハシボソガラス  23.ハシブトガラス  番外ドバト 降りそうで降らない、あいまいな天気。集合場所で岩田さんが説明している時、 上空をヒメアマツバメ2が飛び回る。「アマツバメに較べ、翼に丸みがある」 と岩田さんの解説。低速で飛んでいたためかアマツバメより広く、翼の形も 「鎌のような」と形容されますが、ヒメアマの方は普通の草刈鎌で、アマツバ メの方は「ロシアの鎌」と言う感じか? 今日は横浜自然観察の森から、レンジャーの方、リーダーの方達が「交換研修」 とでもいうのでしょうか?多数お見えでした。また「野鳥」誌にも紹介された  ためか、埼玉からも何人かおいででした。コースを変更して、アオバズクの繁  殖している場所へ。残念ながら土日は人出が多いためか、早朝だけいたそうで  す。まだ巣立っていないとのこと。後から参加した人が見たときはいたそうで、  どうも大勢に見られるのはいやなのでしょう(^_^;)。 諏訪神社では「集団保育」を終えたムクドリが多数、タブの実を食べに来てい ました。 リーダーのお一人のご婦人が植物の記録係を引き受けて下さり、私は「図鑑係」 を(^_^;)。この方に、佐助稲荷前の石垣にあったカキドオシに良く似た「ツ タバウンラン」、栗林にあった「アキカラマツ」、山崎の谷戸では「アオツヅ ラフジ」など、ほんとうに良くご存知で、しかも、とてもさりげなく教えてい ただきました。 源氏山で昼食の後、松浦さんがサクラの枝先にいたカミキリムシを見せてくれ ました。渋い赤のなかなか美しいその虫は、調べてみると「ホシベニカミキリ」 でした。 一旦解散して、午後は有志(約25名)で山崎の谷戸へ。廣晃さんにオニヤン マの羽化殻を教えてもらいました。眼が小さいこと、脚に毛が生えていること、 水辺で羽化すること、などが特徴とのこと。でっかい殻です! 解散後、事務所で打ち合わせ。その最中、ご近所の方から、ツバメの幼鳥を保 護したので、届けるとのこと。すでにセキセイインコを保護している最中。他 に飼育中のカワニナ、タマミジンコ、産卵中のゲンジボタル一番などなど、と ころせましと置いてあります。ほどなく届けられたツバメの幼鳥は飛べないけ れど結構元気で、助かるかも知れません。保護した方によると「しばらく様子 をみたが親がそばにいなかった」ということでしたので、はぐれたのかも知れ ませんね。 #ガンバレ! ツバメKid!目次へ
【場   所】 北鎌倉台峯周辺(神奈川県鎌倉市)  【年 月 日】 1993年 7月25日(日)  【時  刻】  9:12〜(別行動にて終了時刻不明)  【天  候】 雨(大雨・洪水警報!)  【参 加 者】 14名 (先行2名)気温23℃  【観 察 種】   1.トビ        2.ツミ        3.コジュケイ     4.キジバト      5.カワセミ      6.ツバメ       7.コシアカツバメ   8.ヒヨドリ      9.ウグイス     10.ヤマガラ     11.シジュウカラ   12.メジロ      13.ホオジロ     14.スズメ      15.ムクドリ     16.ハシホソガラス  17.ハシブトガラス  18.番外ドバト    台風4号が梅雨前線を刺激して、大雨・洪水警報が出ていましたが、これくら いでは中止にならない自主探です(^_^;)。国府津から来られた方をはじめ、 初めてお見えの方もおられます。無線の免許をお持ちの方も数人おられ、「鷹 の渡り調査」の時に活躍してもらえそうです(^_^)。 長靴でない方もおられるので、いつものコースを変更して直接東谷戸に。途中 の側溝はすごい勢いで濁った水が流れています。公園の為にたくさん木を切っ た報いでしょうか? 中央公園第一工区では、満水状態の池の様子を観察。オオフサモは一度枯れた ようで、新芽が出ていました。岩田さん、廣晃さんの話しでは水質が悪化した めではないかということでした。 葦原ではショウジョウトンボやアジアイトトンボを観察しました。例のミズカ マキリも。 葦は順調に育っています。水面が見えなくなるほどでは、トンボにとってはい いことではないそうで、トンボを育てるには、管理がだいじだそうです。 手前の数百年続いたという水田を潰した跡に作った、コンクリート製の「トン ボ池」には、潰される前に移しておいた水田の泥を移す作業を、廣晃さん、岩 田さん、佐久間さんと大雨の中で行いました。池の5%ほどの面積にしか泥を 移せませんでした。昼食を挟んで作業をした後、雨がさらに激しくなり、引き 上げることにしました。 最後に、池にカワセミが出たということで、行ってみましが、しのつく雨(字 がわからない!)の中を双眼鏡で見ても、声だけで発見できませんでした。 廣晃さんが持ち帰った羽化殻は、勉強会で調べたところ、ウスバキトンボでは ないかということでした。ヤゴの殻から種を同定するのはたいへん難しいとい うことでした。 勉強会では、かつて富士見町?というところにいた本物の「トノサマガエル」 や、群れで泳いでいた「クロメダカ」の話しを川上さんからうかがいました。 川上さんから、ここらが一面の田圃だったこと、家の前が水源だったことな どをうかがい、このあたりの住宅地を歩くと、畦道のように道がうねっている わけが良く理解できました。 川上さんが子供の頃、糸を付けて飛ばした、取り放題だったカブトムシやクワ ガタムシの話しをうかがうと、今の子供達にも、未来の子供達にも、こういう 「自然との関わり、楽しみ」を返してやらなければならないなぁ!という思い を強くしたのでした。目次へ
【場   所】 北鎌倉台峯周辺  【年 月 日】 1993年 8月22日(日)  【時  刻】  9:05〜別行動にて不明 15頃?  【天  候】 晴  【参 加 者】 31名  【観 察 種】   1.コサギ       2.トビ        3.キジバト   4.カワセミ4     5.アオゲラ      6.コゲラ   7.ツバメ       8.コシアカツバメ   9.ハクセキレイ  10.ヒヨドリ     11.ウグイス     12.シジュウカラ  13.メジロ      14.カワラヒワ    15.スズメ  16.ハシボソガラス  17.ハシブトガラス 今日は廣重さんの「教え子」Sさん(短大教授:理学博士)が珪藻類の採集指 導をして下さいました。お住まいは私の家のすぐ近くだそうです。 駅近くの神社に「蜂に注意:隣の木の根元」の看板。見ると杉の木の根元にミ ツバチが多数かたまっていました。下に巣があるんでしょうね、私が覗いても 気にせず、忙しそうに次々と飛び立って行きます。野生のミツバチの巣を見た のは2度目です。 アカガシの巨木のある坂道は、暑さで落ち葉が朽ちていくためでしょうか、ひ どくカビくさい臭いがしました。少し登ると今度はカラスザンショウの結構清 々しい匂いが立ちこめていました。 「老人の畑」ではクヌギに、サトキマダラヒカゲ、ゴマダラチョウ、カナブン、 クロカナブンが夢中で吸蜜しており、近づいても逃げないほど熱中していまし た。木に近づくとプンと果物の発酵しているような匂いがしていました。 クサギが咲き始めました。オオガンクビソウ、ノササゲ、ヌスビトハギ、ナン テンハギ、ヤブラン、ツルボ、アキノタムラソウ、ミズヒキ、キンミズヒキな どを観察しました。7月の第2で植物観察の記録をしていただいたK夫人から 図鑑のコピーを頂戴し、「トキワツユクサ」は「ノハカタカラクサ」といい、 南米原産であるなどを教えていただきました。わざわざありがとうございまし た(_ _)。 「谷戸の池」ではカワセミが4羽、入れ替わり立ち代わり現れて楽しませてく れました。先に来ていたE氏によると、「ハイタカ」or「ツミ」がとまって いるのを観察したそうです。 恒例の水質調査を実施しました。お手伝いいただいた方々、ありがとうござい ました。 珪藻類の採集方法は、「日当たりの良い場所」で「石の上だけを丁寧にブラシ でこすり落とす」「タイルの裏を表に向けて置いておくのが最適」「砂はふる って落とす」「砂地は珪藻が少ない」などがポイントだそうです。また実施回 数も年4回程度でよいそうです。 また、岩田さんとともに第一工区湿性花園のアオミドロのような藻の除去にご 協力いただいた皆さん、暑い中をほんとうにご苦労さまでした。 水路はエコアップが効を奏して藻がほとんど姿を消し、水が非常に澄んできま した。植物が水路に生えていると、これだけ違うものか!と感心しました。 #夏と秋の植物がしっかり見られました目次へ
【場   所】 鎌倉市源氏山周辺(神奈川県)    【年 月 日】 1993年 9月12日(日)  【時  刻】  8:00〜12:05  【天  候】 晴  【参 加 者】 32名  【観 察 種】   1.コサギ       2.トビ        3.サシバ       4.チョウゲンボウ   5.キジバト      6.アマツバメ     7.コゲラ       8.ツバメ       9.キセキレイ    10.ヒヨドリ     11.モズ       12.ウグイス     13.ヒタキsp.   14.シジュウカラ   15.メジロ      16.アトリsp.   17.スズメ      18.オナガ      19.ハシボソガラス  20.ハシブトガラス  21.番外ドバト    紀ノ国屋の前で、電線にシジュウカラ4羽が。親子なのでしょう。 甘いもの屋さんの女主人と垣根越しにお話をしました。ニワゼキショウのこと を教えてさしあげたり、種で増やされたという大きな株になったフジバカマの 葉を一枚頂戴したりしました。図鑑にはさんでおくと、後で「サクラモチ」の 葉の匂い(クマリン臭)がします。ヒヨドリバナも同じ匂いがしますね。図鑑 に挟んであったものを女主人に嗅いでもらいました。 参道の駐車場では、オナガ15羽+がミズキの実を食べていました。尾の短い のもいて、まだ「オナガ」になっていないのかも(^_^;)。 佐助稲荷の水路では、川底のコンクリートの一部を持参したタガネとハンマー で「カチンカチン!」と削り取り、水の流れを調整しました。 佐助稲荷の坂道では、廣晃さんにハシカグサ、ニガクサを、尾根道ではナキリ スゲを教えていただきました。 源氏山公園ではツクツクボウシタケ(冬虫夏草)をS氏の指導で探しました。 幾つも見つかり、2っほど採集して皆さんにお見せしました。「不老長寿」を 願って長老A氏に進呈させていただきました(^_^)。 お弁当の最中、岩田さんの足元にセミが転げ落ちてきました。良くみるとキイ ロスズメバチがお腹にかじりついていました。「狩」だったのです。しっかり 観察させてもらい、T君はビデオに収めました。ハチは動かなくなるまで毒針 を突き刺すと、セミの羽根を動かす筋肉をかじり取り、場所を覚えるためでし ょう、セミの周りを2回ほど回ってからどこかへ。しばらくするとちゃんと戻 ってきてまたかじりはじめ、今度は頭部を切り取って運んで行きました。 この最中に観光客が知らずにそばを歩いたため、ハチは驚いて獲物から離れ、 そばに降りました。そうするとやおら触覚の掃除を始めました。これはたぶん、 今自分がしていた事を忘れたための「転移行動」だと思いました。しばらくす ると思いだした様子で、また作業に戻りました。ハチの複雑な一連の行動はき ちんとプログラムされたもので、何事も無ければ非常に正確に実行されます。 しかし、邪魔が入ると、「避難行動」というサブルーチンにジャンプするため、 プログラムのどこからジャンプしたのかを辿るのに若干の時間が必要な事が分 かります。ハチは一見単純なようですが、人間だとそのまま忘れてしまったり することもあるので、ちゃんと思い出すところがハチは偉いと思いますね (^_^)。 #ちょっと、「ファーブル」した気分目次へ
【場   所】 鎌倉市源氏山周辺(神奈川県) 【年 月 日】 1993年10月10日(日) 【時  刻】  8:00〜12:10 【天  候】 雨のち晴 【参 加 者】 38名 【観 察 種】  1.トビ        2.サシバ       3.コジュケイ  4.キジバト      5.ホトトギスsp.  6.アオゲラ  7.ツバメ       8.ショウドウツバメ  9.キセキレイ 10.ハクセキレイ   11.ヒヨドリ     12.モズ 13.イソヒヨドリ♀  14.ウグイス     15.キビタキ♂ 16.エゾビタキ    17.コサメビタキ   18.エナガ 19.シジュウカラ   20.メジロ      21.スズメ 22.ムクドリ     23.オナガ      24.ハシボソガラス 25.ハシブトガラス  26.番外ドバト 昼近くまで小雨がぱらつき、どうなることかと思いましたが、しだいに晴れ間 が広がってきて、汗ばむほどになりました。 各所に散っている仲間からの無線連絡では、サシバの渡りは不発に終わったよ うでした。 観察中には1羽、地付きと思われるサシバが出たのみ。 諏訪神社では、向かいの建物の屋上にイソヒヨドリが止まっているのが見えま した。小雨の中なので、暗くてなかなか良く見えなかったのですが、♀でした。 美声を聞かせてほしかったですね。この場所で出現するのはめずらしいことだ そうです。 佐助稲荷の水路をチェックしましたが、雨で底がさらわれたのか、地下に流れ 込んでしまう箇所もあって、岩田さんが少し補修をしました。上流部では石垣 の間から水が細い噴水のように吹き出しており、別な箇所には鍾乳石のように 水溶成分の固まったものが見られました。岩田さんによると土留めに使った凝 固材ではないかとのこと。時間がたつと、地下の水脈も変化するようで、この 工事で変わってしまった地下水脈や流れも、落ちつくまでにはまだ数年かかる かも知れません。岩田さんによると盛り土した部分は植物の生育の仕方にばら つきがあり、凝固材の影響かもしれないとのこと。それでも水路の中にのカワ ニナは生きているようで、大きなサワガニ(青色型)も見られました。ミゾソ バが茂り、しだいに良い状態になってきているようです。 源氏山公園内の林の中にキビタキ♂が出て、がぜん活気付きました。エゾビタ キ、コサメビタキを見ているときに現れ、何回か枝移りした後、しばらく同じ 場所にいてくれたので、居合わせた参加者は皆じっくりフィースコで見ること ができました。鮮やかなクロームイエローと喉のオレンジ、翼の白紋、くちば しのひげまで見えました(^_^)。 この季節には、こんなチャンスにも巡り会えますね。初めて探鳥会に参加した 方もご覧になったので、これで「ハマッテ」しまうかもね! 鳥合わせの時、岩田さんの解説で印象的だったこと−−「めずらしい鳥ばかり でなく、よく見られる鳥でも、例えばヒヨドリ等は北方系の大型のヒヨドリが 多くなる様子に注意してみましょう」「ヒヨドリも渡りの時は大きな群れを作 り、鎌倉でも数千羽の群れが見られたことがある」とのことでした。目次へ
【場   所】 北鎌倉山崎の谷戸周辺(神奈川県鎌倉市)  【年 月 日】 1993年11月28日(日)  【時  刻】  9:00〜15:37  【天  候】 晴  【参 加 者】 38名  【観 察 種】   1.コサギ       2.トビ        3.ハイタカsp.   4.チョウゲンボウ?  5.コジュケイ     6.キジバト   7.コゲラ       8.キセキレイ     9.ハクセキレイ  10.セグロセキレイ  11.ヒヨドリ     12.モズ  13.ルリビタキ    14.ジョウビタキ   15.シロハラ  16.ツグミ      17.ウグイス     18.エナガ  19.シジュウカラ   20.メジロ      21.ホオジロ  22.カシラダカ    23.アオジ      24.カワラヒワ  25.スズメ      26.オナガ      27.ハシボソガラス  28.ハシブトガラス  29.番外ドバト 天気が良く、大勢の方に来ていただけました。2班に分かれて初めての方を中 心に先発隊、常連さんは後発ということに。私は後発にまわりました。半々に 分けるつもりでしたが、「先発の方が鳥が見られますよ。ご遠慮なさらずどう ぞ!」と申し上げたら、先発29名、後発9名になってしまいました(^_^;)。 今日は珍しく支部幹事の鈴木茂也さんが参加して下さいました。 私はのんびりと後から常連さんたちとお話しをしながら、神社の境内へ。 イチョウの落ち葉がたくさん落ちているのを眺めていたら、中国語を勉強して おられるというKさんが面白いお話しをしてくださいました。 「イチョウ」という言葉は中国語の「鴨脚:イウチャウ」の音が元だとか。確 かにカモの脚のような形ですね。とここまで書いて、調べてみました。 ・・・・イチョウの語源は、足利初期の往来物その他に「銀杏:イチョウ」と 出ているのが最も古く、江戸時代に「一葉」の意味だと言う説が現れ、その語 源に定説がなかった。明治時代になって大槻文彦が『大言海』を編集したとき、 はじめて「鴨脚」(漢名)の宋音「いちゃう」であることを確かめた。「銀杏」 が銀杏の宋音「ぎんあん」の音便であることもその時発見された。 イチョウの学名ギンゴーGinkgoは、17世紀に来朝したケンペルが日本 の植物をヨーロッパに紹介したとき、銀杏をローマ字書きGing−yoとし たときの誤りで、のちリンネが学名に定めた。・・・・大日本百科事典(小学 館)より まさにヘェー!の世界ですね。ちなみにイチョウの学名は、 Ginkgo biloba Linn.だそうです。 谷戸の出口近くで「オナガが水浴びをはじめそうだ」と廣晃さんから無線連絡 があり、後発組は抜き足差し足でその場所へ。声が聞こえ、5〜6羽集まって いる様子。その時、上空でカラス2羽に絡まれているハト大のハイタカsp. を観察。かなり接近していて、カラスに噛まれたような感じでした。別な場所 で川上さんも同時に観察しておられました。前日にハイタカをご覧になってい るようで、同一個体かもしれないとのこと。見た感じは黒っぽかったのが気に なります。 梅林手前でツリフネソウの種を採取。どこに蒔くかは別途相談。 解散後、茂也さん、岩田さん、廣晃さん、別所さん、本多夫人とフクロウの巣 箱掃除に。去年とは登り方をかえたので、茂也さんはだいぶ苦労して巣箱に。 中にはかえらなかった卵がひとつ。振ってみると「ジャボジャボ」と音がしま す。無精卵でしょう。大きさはゴルフボールより少し大きいかな?というとこ ろ。はじめて見ました。 フクロウさん、また使ってね!(^_^)目次へ
【場   所】 鎌倉市源氏山周辺(神奈川県)  【年 月 日】 1993年12月12日(日)  【時  刻】  8:30〜12:06  【天  候】 晴 10〜14℃  【参 加 者】 28名  【観 察 種】   1.トビ        2.ノスリ(参考記録) 3.キジバト   4.アオバト3     5.ヒメアマツバメ4  6.カワセミ   7.アオゲラ?     8.コゲラ       9.ハクセキレイ  10.ヒヨドリ     11.モズ       12.ジョウビタキ  13.アカハラ     14.シロハラ     15.ツグミ  16.ウグイス     17.エナガ      18.シジュウカラ  19.メジロ      20.ホオジロ     21.アオジ  22.クロジ      23.カワラヒワ    24.スズメ  25.ムクドリ     26.ハシボソガラス  27.ハシブトガラス  28.番外ドバト 「冬は混群」と言いますが←(誰が!?)、廣晃さんの説明では、この混群の 大きさでその地の自然度が測れるそうです。高尾山等ではシジュウカラだけで も数十ということがあるが、鎌倉周辺では多くて4〜5羽だそうです。 諏訪神社では、ハシブトガラスがハゼの実を、ヒヨドリがムクの実を食べてい ました。ムクの実は、人間が食べてもおいしいよ!干し柿みたいな感じかな? 佐助稲荷への道では、樹上のツグミを1羽だけ見ることができました。まだツ グミは少ないですね。日光にはあんなにいたのに! 佐助稲荷の階段では、クロジの声がしましたが、姿は見られませんでした。 甘酒が売られていたので、これで暖を取りました。 源氏山公園では山茶花の咲いている脇で、ツツジが狂い咲きしていました。 午後は有志で忘年会。渡辺氏宅の庭で落ち葉を焚いて、芋やソーセージ、椎茸 のチーズ載せ蒸し焼き、下仁田ネギのぶつ切り焼き(これが美味!)、もちろ ん各種のお酒!私のお弁当にと持って行った「崎陽軒のシューマイ」も串刺し にしてあぶりましたが、あっという間に手が伸びて、一つしか食べられなかっ た!トホホ(^_^;)。 熾き火にあたりながら、中と外からすっかり温まりました。    食後はこれも恒例になった、廣晃さんの「落ち葉歌留多」。樹の名前を言われ て、ラミネートされた同じ種類の落ち葉カードを集めます。難しいですよ、イ ヌシデとクマシデの違い、「これは何でしょう?」と見せられたのは、小葉だ けのカラスザンショウでした。楽しみながらお勉強のひとときでした。 #幹事さんご苦労さま目次へ
【場   所】 北鎌倉台峯周辺  【年 月 日】 1993年12月26日(日)  【時  刻】  9:00〜15:00  【天  候】 晴  【参 加 者】 24名  【観 察 種】   1.チュウサギ     2.マガモ       3.トビ   4.オオタカ      5.ハイタカ      6.コジュケイ   7.キジバト      8.オオコノハズク   9.ヒメアマツバメ  10.コゲラ      11.ハクセキレイ   12.セグロセキレイ  13.ヒヨドリ     14.モズ       15.ルリビタキ  16.ジョウビタキ   17.アカハラ     18.ツグミ  19.ウグイス     20.エナガ      21.シジュウカラ  22.メジロ      23.ホオジロ     24.カシラダカ  25.アオジ      26.カワラヒワ    27.シメ  28.スズメ      29.ムクドリ     30.オナガ  31.ハシボソガラス  32.ハシブトガラス  33.番外ドバト 吐く息は白いのですが、風が無く、穏やかな日和。JR久里浜駅前の電柱で、 ハシボソガラスが1羽盛んに鳴いていました。若い個体かな?駅のホームのオ オシマザクラはまだ葉を少し付けていました。 定例の水質調査のため、調査班は別行動でした。 倉久保の谷戸に入ると、湿地の枯れ枝にコバネイナゴが「モズのはやにえ」に なって刺さっていました。 道の枯れ木に美味しそうなキノコ!廣晃さんによると「ムキタケ」らしいとの こと。採って食べる勇気はありませんでした(^_^;)。 谷戸の池ではメジロの群れがハリギリの実を盛んに食べていました。可愛らし いエナガも一緒でした。 山崎小学校のコナラは様々な色に紅葉して、美しく裏山を彩っており、校庭の イイギリは真っ赤な実だけをたくさん付けていました。 昼食後、尾根道に出るとカワラヒワ4が、シデの実を食べておりました。 東谷戸では水田にハシボソガラス18羽が群れていて、盛んに泥をつっついて 餌を採っていました。何を食べているかは不明。こんなに沢山のボソを見たの は初めてです。 私は一足先に川上さん宅のスライド上映会に合流。小林さんの「小笠原父島報 告」廣重さんの「オーストラリヤ・タスマニア33日間の旅報告」がありまし た。見たことのない動植物群に圧倒されました。 廣晃さん等はツグミのねぐら入り調査を行ってから合流。なんとその時、竹薮 にオオコノハズクが複数羽いたということで、皆さん興奮気味でした(^_^)。  目次へ