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My movie

サークルで作った私の監督作品


「池田屋」(2001年/47分)

東京大学 五月祭(5/26、27) 

でじたる紙芝居 池田屋事変を描くドラマ

監督・編集 宮井秀人
脚本・作画・美術・演出 脇坂昌宏
原作

オリジナル

キャスト 山本耕平 木寺元 脇坂昌宏 松田敦 神崎秀 片岡ハルカほか
スタッフ 嶋田大祐ほか
備考

 きっかけは、なんとかして時代劇は出来ないものか?と考えていたことだった。実写では金がかかりすぎるので、脇坂が自分で描くことを申し出てくれた。それがこのデジタル紙芝居の発端だった。

 この映画の制作は2000年の10月頃から始まり、五月祭上映会の直前に完成したときには、すでに半年がたってしまった。はじめはたかが紙芝居映画、と自分たちでもどうせ1ヶ月ぐらいで終わるだろう、と高をくくっていたが、年をあけてもめどが見えず、何度もスランプに陥ったり、脇坂とけんかしたり、じつに苦難の多い映画だった。その分、完成したときのうれしさはひとしおであった。

 京都で俳優の栗塚旭さんに励まして頂いたり、脇坂がスペインで漫画家と交流を持ったり、土方歳三の墓参りに日野まで赴いたり、いろいろな経験をした。

 この間、さまざまな人々に協力していただき、感謝に堪えない。

 

「倫子の日記」(2000年/24分)

監督・脚本・撮影 宮井秀人
プロデューサー 脇坂昌宏
原作

アルトゥル・シュニッツラー
「レデゴンダの日記」

キャスト 浜口竜介 神崎秀 金森岳史 秦野真衣ほか
スタッフ 脇坂昌宏ほか
備考

 「アイズ・ワイド・シャット」観賞後に、原作を見つけて映像化を試みた習作。医者がなじみの作家にうち明けたある女の話。医者の妄想が現実との交錯していくうちに・・・。軍人の妻に恋した医者の悲劇。

 自分の初の自主制作映画なので、緊張の連続であったが、思っていたよりは厳しい批評は少なかった。「学生映画ですべき内容ではない」と言われたのは確かにごもっとも。学生レヴェルが扱うには身分不相応な題材であった。なぞめいたストーリーをほめてくださる方がいたが、原作通りなので、シュニッツラー様々である。「世にも奇妙な物語」みたいというコメントには正直、へこんだ。(DV作品なので、何とかテレビドラマっぽくしたくなかったのに。)確かに、技術と予算があれば8ミリフィルムでチャレンジしたかった。また、もう少し、時間をかけて撮影すべきであったし、衣装もしっかり選定すべきであった。せりふの文語調な部分を口語に変更すべきであった。

 でも「学生映画っぽくない映画を」という当初のもくろみはほぼ達成できたし、フルDV&ノンリニア編集の作品を東大映研で先駆けて実現できたのはうれしかった。

 エンディングソングに勝手に武満徹の「他人の顔」を使用させていただいた。これが全体の雰囲気をしっかり出してくれたので、さすが世界のタケミツと思う。


あと、蔵本龍介監督「731」や「帰ろかな」、池田鉄津雄監督「一休さんの本音」「達人」「ビックリボウスキ」にも関わった。