映画雑誌考
日本ほど世界中の映画が見れる国はありません。
映画情報を得るのに昔から、様々な雑誌が出版されてきました。

今年に入っても、何本か雑誌が創刊しました。

お勧め映画雑誌を長所短所に分けて紹介します。

僕のお勧め順は「ザ・ムービー」→「ロードショー」→「キネマ旬報」

キネマ旬報

日本の映画雑誌の老舗中の老舗!

長所 日本映画の情報が多い。これは後にも触れるが、日本映画の情報は意外と少ないのだ。様々な映画を深く分析、批評しており、好感がもてる。

短所 価格が高い。月二回出ているが、これでは僕のような学生の購読はむずかしい。また、カラー頁が少ない。写真も小さい。あと、批評が結構好意的なものが多い気がする。もっとけなしてもいいのでは?

ロードショー

これも比較的昔からある雑誌。

長所 とにかく写真が多い。特定の俳優のファンならお勧めだ。あと『ハリウッドの表と裏』や淀川長治さんの記事など、連載ものも面白い。

短所 ややミーハー路線に走りすぎている。余り古い映画も取り上げないし、アート系の映画などの紹介も少ない。そして何より、毎月、邦画の紹介が一ページに収められているのは少々お粗末な気がする。

週刊「ザ・ムービー」

最近、創刊した、映画の歴史雑誌。映画創世期からから今年(?)までの主要な映画をピックアップして、毎週一年分ずつ出している。まさしく映画の百科事典。

長所 映画の歴史が良く分かる。様々な当時のエピソードを交え、さまざまな映画人にスポットを当ていて、非常に勉強になる。また、邦画にも特別にページを割いており、その年の世界の映画との比較が出来るようになっている。また、カメラや編集など様々な映画専門用語の解説も詳しい。

短所 500円の価値は十分すぎるほどあるが、少々高い印象を受けてしまう。あと、邦画のページでカラー写真を余り使わないのはなぜだろう?

FLIX

これは購読していないので、たまに古本屋などで買う。

長所 海外からの生の情報や、他誌の余り取り上げない題材を特集するなど、独自性を持っている点がグッド。

短所 これも少し高い。

スクリーン

ロードショーのライバル的雑誌。大体ロードショーと同じ印象をうける。

あと、ケビン・コストナーとかレナード・ディカプリオなど割と原音に近い(?)カタカナ語を当てているのが特徴。(笑)

番外編 シネ・ヌーヴォ等、映画館が無料で配付しているパンフレットなどには、公開予定のアート系映画の情報が満載なのでお勧め。