百一夜

Comment:
　映画誕生百年を記念して作られたフランス映画。シネマ・シモンという百歳の老人は大金持ちで大の映画好き。時々ぼけるが、映画の話をすると正気に戻る。そのため、映画の話をしてもらって記憶のマッサージをしようと、カミーユという映画学校の学生を雇う。彼女は老人のためにいつも何か映画の話を持ってくる。すると、いつもそこに、映画スター（マストロヤンニ、ドパルビュー）が遊びに来ている。時々、紫色の服を着た美女が死に神として訪れる。カミーユは恋人のミカが資金不足で映画を撮れずにいるのと、シネマ氏がひ孫を探しているというので、インド帰りの怪しげな男をひ孫に仕立て、その財産を狙う。結局、そのまま話はめちゃめちゃに進んでいき、カミーユにミカが愛してるといって幕は閉じる。
　途中に出てくる映画に関する逸話は面白いのだが、軸になるストーリーにややめちゃめちゃな点もあり、ハリソン・フォードやダニエル・オトゥーユといったスターをクレジットに入れているのにも関らず、一瞬しか出さないのも詐欺っぽい。