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Godzilla
    1998

 

 

Rating: 4.2

Genre: アクション

I watched : in Theater

Country: 米国

Cast:
マシュー・ブロデリック
ジャン・レノ
マリア・ピティロ
ハンク・アザリア

Directed by: ローランド・エメリッヒ

Music: デビッド・アーノルド

Comment:
 待ちに待ったゴジラのアメリカ版である。
 大分醜悪なデザインになっているが、その分生き物って感じが出て、より親しみが持てた。これまでの日本のゴジラは、あんまり現実離れしすぎているので、冷めた目で見てしまっていたが、ここにようやく久しぶりに大人が見るに耐えるゴジラ映画が登場した。しかも新たなエッセンスと、観客を楽しませるあらゆる工夫が施してあるのだ。
 まず、これだけスピード感のあるゴジラ映画は始めてだった。とくにヘリの攻撃シーンは圧巻である。
 テンポのよいストーリー展開は日本のゴジラ映画にはほとんど見られなかったので、とても小気味よかった。
 リアリティのこだわりが見られるのもこの映画の特色。兵器も日本のゴジラのような、荒唐無稽なものは出てこず、あくまで米軍対ゴジラの一騎打ち。ゴジラは冷血動物なので、温度感知のミサイルがロックオンしないという、事実! なんでこんなこと日本のゴジラ監督は気付かなかったんだろう。
 それと、エメリッヒ監督はいつも有名な映画のシーンをパクるが、今回も「クリムゾン・タイド」のデンゼルみたいな指揮官の載った潜水艦が出てきたり、「ジュラシックパーク」のラプトルとの追い駆けっこのような、子ゴジラとの戦い、ジャン・リュックとかピエールとか映画人から名前を取ったようなフランス人が登場したり、かなり脚本は遊んでいて楽しめる。
 サウンドも迫力満点で、スピードの速いゴジラにぴったりな音楽がつけてあるのもグッド。
 全体的に、期待以上の出来だった。これまでの川北版ゴジラに辟易していた僕なので、今回のエメリッヒ版ゴジラには胸がスッとする思いである。
 結局、新聞などでGodzillaを批判している人々は、新しいゴジラを受け付けるキャパシティを持ち合わせていない古い人間なのだ。僕は新生ゴジラの誕生を心から祝福したい。

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Copyright © 2005 Hideto Miyai