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記憶の扉
    1994

 

 

Rating: 5.0

Genre: サスペンス ドラマ

I watched : in Theater

Country: イタリア フランス

Cast:
ジェラール・ドパルデュー
ロマン・ポランスキー

Directed by: ジョゼッペ・トルナトーレ

Music: エンニオ・モリコーネ

Comment:
 今までのトルナトーレ作品(ex.ニューシネマパラダイス)を見ていた人にも、見ていなかった人にも、この映画は驚きの連続だろう。キャストは、ドバルビュー、ポランスキーのくせ者俳優を揃え、サブリミナル効果や、酔いそうなカメラ視点など、撮り方も今までのトルナトーレ作品とは全く違った鋭いタッチ。脚本もパスカル・キニャールとトルナトーレの合作で秀逸。一体どういう物語が進行するのだろう?結末を書いては幻滅である。ここでは、導入部だけ書こう。
 まず、銃口が画面いっぱいに映ってこちらに火を吹く。雨がザンザン降りで、場所もド田舎の深い森の中。傘も差さずにずぶ濡れになりながら必死で走ってくるデブの男(ドパルビュー)。彼を警察が見つけて保護する。署長が来るというので、それまで雨漏りのひどいおんぼろの警察署のなかで、延々拘留される男。その間、拘留する理由も知らされず、煙草も吸えなくて、苛立ちの余り警官に殴りかかるが、取り押さえられる。やっと署長(ポランスキー)が来て取締りが始まる。署長に名前を尋ねられ、彼は自分は有名作家のオノフだという。
 とにかく、異色のサスペンス作品。この作品は大阪の十三の映画館「第七劇場」でやっていたイタリア映画特集で見た。95年の「明日を夢見て」より後に日本で公開された。

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