愛を弾く女

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　バイオリン修理工のステファンは、カミーユという女性バイオリニストに修理を頼まれる。カミーユは共同経営者のマキシムの愛人だった。その後、カミーユは自分のレコーディングに付き添ってくれるステファンに好意を抱き、次第に彼なしにはやっていけないと思うようになる。しかし、カミーユのちょっとした心遣いにも、ステファンはマキシムのこともあり、彼女を避けようとする。
　レコーディング終了後、彼女はマキシムと別れ、思いきって彼に告白する。ところが、ステファンはきっぱりと断る。プライド高きカミーユはショックに打ちひしがれる。とうとう酒場でステファンに私を抱け、と怒鳴り散らす始末。ステファンはカミーユとマキシムの両方を失い、独立して新しい店を開く。8カ月後、マキシムが尋ねてきて、ステファンはカミーユと再会する。彼女はもう立ち直っており、マキシムと二人でコンサートに車を走らせる。
　ラストで、ベアールの見せた悲しげな表情が忘れられない。彼女の演奏するラベルの曲は何とも言えない不思議な曲で、ボレロしか知らない僕にはちょっと好きにはなれなかった。