ハワーズエンド

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　主人公はオールドミスの知的な女性メグ。急にとなりに越してきた、大富豪のウィルコックスさんは、メグの妹ヘレンと婚約解消した息子がいる家。しかもそこの主人のヘンリーさんは現実主義の頑固そうなおっさん。だから、最初はつきあいにくかった。しかし、その家の夫人が病気がちながらもいい人で、メグはいつも彼女の面倒を見ていた。そのため、彼女が死んでその遺書には彼女の育ったハワーズエンドをすべてメグに譲るとあった。ところがウィルコックスさんは大慌てで、遺書を燃やしてしまう。ある日、ヘレンの失敗で偶然出会った男性レナードが家にやってくる。彼の会社が潰れそうだからすぐ転職するように、とヘンリーの忠告があったため、メグ達はレナードにすぐそう伝えた。一方ヘンリーはメグに結婚を申し込んでしまった。メグはOKする。そこに、新しい会社で首になったしまったレナードに同情した、ヘレンがアドバイスしたのにしらばくれるヘンリーに怒って、レナード夫妻を連れて結婚式会場に現れた。しかもレナード夫人はヘンリーの元愛人だった。しかしメグはヘンリーを許す。ところが、ヘンリーはレナード夫妻を助けてくれという願いを聞き入れない。結局ヘレンは夫妻を連れて出ていく。その旅先でヘレンはレナードと結ばれてしまう。その後ずいぶんドイツに滞在していたヘレンはレナードの子をはらんで、再びハワーズエンドに現れる。そこにレナードも現れた。ウィルコックスの長男チャールズはレナードをサーベルで殴り、彼をショック死させてしまう。心臓が弱かったのだ。チャールズは刑務所に入れられ、跡取りがいなくなって泣き崩れるヘンリーはハワーズエンドをメグに譲る。メグが死んだら、ヘレンの息子つまりレナードの息子に譲る、という皮肉な結果になってしまう。
　ハワーズエンドのように家にこだわるイギリス人の気質は、日本人にもわからないほどのすごみがある。