嘆きの天使

僕の点数:5.0
見た日:01.3.9

1930年
Country: ドイツ
ホラー ドラマ
テレビ/ビデオで見た


キャスト マレーネ・デートリッヒ
監督 ジョゼフ・フォン・スタンバーグ
音楽
備考  ギムナジウムのラート教授は、学生を処罰すべく、ナイトクラブに出かけるが、結局、自分も花形歌手におぼれていく。やがて二人は結婚するのだが・・・。
 デートリッヒのあまりにも有名な出世作。「地獄に堕ちた勇者ども」のヘルムート・バーガーがこれをパクっていたことは、これを見るまで知らなかった。
 「私は頭のてっぺんから足のつま先まで、恋の塊〜♪」
 「金髪女にご用心 何か特別なものが〜♪」
 あまりにも美しいデートリッヒに酔いしれながらも、なんだか背筋がゾッとした。あまりにも悲惨なストーリー。女におぼれたインテリの哀れな末路。いやあ、ほんと、女性はコワイ。
 デートリッヒの魅力を余すことなくフレームに捕らえたスタンバーグの演出は見事。わざわざフレーム外から美脚を登場させたり、上から下着が降ってきたり、今見てもエロチックな演出が随所に施されている。ギムナジウムの学生たちのはしゃぎぶりもほほえましい。ところが、後半は一転してホラーに。「フリークス」のラストのような教授の強烈な豹変ぶり。ああ、コワイ。


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(c) Hideto Miyai


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