僕の点数:4.8
見た日:00.11.6
1997
Country: スペイン
ホラー サスペンス ドラマ
テレビ/ビデオで見た
キャスト | エドゥアルド・ノリエガ ペネロペ・クルス |
監督 | アレハンドロ・アメナーバル |
音楽 | アレハンドロ・アメナーバル |
備考 | 97年東京国際映画祭グランプリ作品。 「ノーバディ・ノウ・エニバディ」の参考にビデオを借りてみた。本作の方がレヴェルが数段上である。 プレイボーイの主人公が、ついに本当の恋をした。彼女の部屋で、キスだけで一夜を明かした次の日、彼は、前の女に車に誘われ、心中に巻き込まれ、顔を失う。現代の医学ではどうにも整形できないということで、焦る彼の前に、突然、死んだはずの女が現れる・・・。そして現在、精神患者の刑務所に入る彼は、失った記憶を頼りに、謎を解き明かそうとするが・・。 凝りに凝ったサスペンス。最後まで先が読めず、トム・クルーズが映画化権を即購入したというのもうなずける高度な内容。多くを語っては興ざめである。 「ノーバディ・・・」に比べ、はるかに研ぎ澄まされた映像美で、美術センスも高い。美しいマドリードの景観の中で、唯一醜い主人公の顔。鏡や写真を使った演出。精神病院などなど。サスペンスを盛り上げる要素が満載。ややSFが過ぎる部分も見られるが、全体のオシャレな雰囲気から気にならない。音楽センスも光る。 これを見た後では「ノーバディ・・」はかすんで見えてくる。このチームの次なるサスペンス作品に期待がかかる。 |
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