ノーバディ・ノウズ・エニバディ

僕の点数:4.0
見た日:00.11.2

1999
Country: スペイン
アクション サスペンス ドラマ
映画館で見た


キャスト エドゥアルド・ノリエガ
ホルティ・モージャ
パス・ベガ
ナタリア・ベルベケ
ペドロ・アルパレス・オソリオ
監督 マテオ・ヒル
音楽 アレハンドロ・アメナーバル
備考 東京国際映画祭コンペ作品。
 これまでの作品のなかでは一番、娯楽性が強い作品である。
 セビリアに住むシモンは、小説家を目指してはいるが、行き詰まっていて、新聞のクロスワードばかり作っていた。同居人のカエルは、その名の通り蛙みたいに行動する奇妙なやつだった。そんなある日、妙な留守録が残されていた。やがて、シモンは自分が、カエルの作り上げたゲームの中に自分が放り込まれていることに気づく・・・。
 ストーリーのサスペンスはやや荒唐無稽で、現実味が無いが、実際にこの映画の影響で、セビリアの聖週間で怪事件が起きたという。
 映像の語り方がいたって軽快で、テンポよく展開する。コンピュータの映像も駆使していて独創的。
 監督によれば、「人間、退屈すると何をしだすか分からない」、ということが、本作のテーマだそうだ。構図は、神を信じるもの(シモン)と神を信じないもの(殺人集団)の戦いで、信じるほうが勝つ、といういかにもカトリックのスペイン映画らしい。
 ティーチインはエドゥアルド・ノリエガに人気が集中して、多くの女性が質問していた。

written by Hideto Miyai's "映画スタック"


リストへ