| キャスト | ジョージ・クルーニー ダイアン・レイン |
| 監督 | ウォルフガング・ピーターゼン |
| 音楽 | ジェームズ・ホーナー |
| 備考 | 試写会で「パーフェクトストーム」を見てきた。カジキ漁業の荒くれ者達が、歴史的にも珍しい巨大な嵐「パーフェクト・ストーム」に無謀にも立ち向かっていく実話のディザスタームービーである。 大漁に賭けたグロスター達、それを救助に行く海上救助隊の面々など、命を懸けた「隠れた」ヒーロー達の生き様をリアルに描いている。ニュースではあまり報道されない彼らの危険なドラマを浮き彫りにした点でとても評価できる。が、この映画、脚本の悪さが災いし、嵐が始まるまで、ちっともドラマが盛り上らない。また（ハリウッド映画にしては珍しく）バッドエンディングなので、見終わった後に何とも言えない後味の悪さが残る。「バックドラフト」のようなセンを狙ったのだろうが、話の筋が筋だけに名優たちの演技も、引き立たない。監督の演出も、ＳＦＸも素晴らしいのだから、脚本にもう一ひねりほしかった。 ただ、この映画から、アメリカの漁業関係者の劣悪な経済状態が良く分かる。ますます所得格差の生まれるアメリカ経済を、鋭く批判した社会派の映画だと言えるかもしれない。深読みしすぎだろうか？ |
|
|