デカローグ4 「ある父と娘に関する物語」

僕の点数:5.0
見た日:2000.9.28

1988
Country: ポーランド
ドラマ
テレビ/ビデオで見た


キャスト ヤヌシュ・ガヨス
監督 クシシェトフ・キェシロフスキー
音楽 ズビグニェフ・プレイスネル
備考 デカローグ4:あなたの父と母を敬え
 デザイン業をしているミハウ、俳優学校に通う、娘のアンカ。アンカは父の出張中に、ミハウが隠していた手紙を見つける。そこには「私の死後に開封せよ」とあり、アンカは興味を引かれ、開けてしまう。中には「愛する娘アンカへ」という別の封筒が入っていて、それは死んだ母親の字であった。アンカはミハウの帰りに、文面を読み上げる・・・。
 父と娘という関係、男と女という関係。たとえ本当の親子でなくとも、その絆が複雑にからみあうこと。それを二人の俳優が熱演する。今回は、ややセリフ回しの多い演劇的な物語だが、そのなかでキーとなるのが母親の手紙。真実の内容は明らかにされぬまま、静かに幕を閉じる。やはりキェシロフスキの見事な演出が光る。

written by Hideto Miyai's "映画スタック"


リストへ