僕の点数:4.3
見た日:2000.10.2
1967
Country: フランス
サスペンス ドラマ
テレビ/ビデオで見た
キャスト | カトリーヌ・ドヌーブ |
監督 | ルイス・ブニュエル |
音楽 | |
備考 | 夫との関係が、体質的に冷えてしまっている妻が、にわかに娼館に訪れて、「昼顔」として働くようになってしまうという物語。 良くも悪くも古典映画。今となってはスキャンダラスな部分も目新しい部分もなく、ただただ若かりしころのドヌーブを見る映画。しかし、飽きさせないのは名匠ブニュエルによる、上品な作りと、引き締まった構図で、見るものを捕らえるからだろう。「アイズ・ワイド・シャット」が男の性の物語とすれば、こちらは女の物語。よって、男の私には良く理解できないところも多々あった。特に、導入部の、なぜ彼女が娼館に惹かれたか。きっかけが曖昧で、やや唐突な気もする。後になって、徐々に彼女がやめられない理由が分かってくる。その演出は見事。 また、彼女の見るエロティックで、マゾヒスティックな夢は、「アイズ・ワイド・シャット」があえて映像化しなかったのと対照的で、かなりグロテスクであった。クライマックスの「勝手にしやがれ」的な終わり方が、当時としてはショッキングだったのだろう。しかし、現代の目から見ると、少し物足りない。 |
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