僕の点数:5.0
見た日:01.2.2
2000年
Country: 日本
英国
アクション ドラマ
映画館で見た
キャスト | ビートたけし オマー・エプス 寺島進 真木蔵人 大杉連 渡哲也 |
監督 | 北野武 |
音楽 | 久石譲 |
備考 | 北野武の最新作。任侠映画が苦手の私にも見られた、というよりもはやこれは傑作である。 弟を捜しにアメリカに訪れた山本は、そこで、弟やその仲間のデニーらと、図らずもシマを広げていくことになるが・・・。 本当に作品ごとに武監督がホンモノ(失礼!)になっていくのがわかる。彼が真のエンターテイナーであることを見せつけた、すさまじいバイタリティの作品である。毎度おなじみの見事な銃裁きで、めちゃめちゃ「イタイ」暴力シーンをこれでもか、これでもか、と見せつける。そんな、凄惨な場面の合間にも、紙ヒコーキや砂浜での遊び(?)など、子供心を解き放つシーンも健在。そして、今回は無言(英語がしゃべれないから?)のビートの演技が人間関係をよりいっそう濃密にするから不思議である。 今回のテーマも「菊次郎」同様、ベタベタだが、しかし、それをさらに覆うように久石譲の「HANA-BI」以上のベタベタなメロディが重なる。ダンディズムの極致というべき、濃厚な旋律だが、これがまた不思議にも成功している。この息のあったコンビには、さすが、としか言いようがない。 とにかく、これほどホンモノの娯楽作品をこれからも製造し続けられるのは、ユーゴのクストリッツァをのぞけば、キタノしかいない。 |
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(c) Hideto Miyai