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グラディエーター     2000

 

 

Rating: 5.0

Genre: アクション ドラマ

I watched : in Theater

Country: 米国

Cast:
ラッセル・クロウ
ホアキン・フェニックス
コニー・ニールセン
リチャード・ハリス
ジャイモン・ハンスゥ
オリバー・リード

Directed by: リドリー・スコット

Music: ハンス・ジマー

Comment:
 スペクタクルとはこういう映画を言うのだろう。CG特撮を駆使して、ローマのコロッセウムを見事に再現した超大作。マルクス・アウレリウス帝の後の政権争いで、妻子を殺され、奴隷の身となった将軍マキシマスは、剣闘士となって、ローマのため、家族のため、新皇帝に立ち向かう。
 冒頭から魅せてくれる。のどかな田園風景が流れると突如としておびただしいローマ兵が戦闘態勢を整えているシーンへとかわる。ゲルマニア遠征の激しいバトルである。まさに「プライベートライアン」のようにリアルな戦闘が画面いっぱいに飛びだしてくるのだ。さらに、監督が魅せられたというローマの剣闘士のアクションは迫力満点。虎は出てくるわ、戦車は出てくるわ、血や肉が飛び散るかなり残酷なシーンも満載。まさに映画の醍醐味である。おまけに、それらがリドリー特有の映像美のおかげで、どのシーンも美しく、目を奪われる。もちろんドラマも武骨ながらしっかりしていて感動的。編集も素晴らしく、3時間という長さを感じさせない、スピーディーでドラマチックな場面展開。やはり、かっこいい男(女)を撮らせたら抜群のリドリー・スコット監督。そんな監督の要望に、俳優陣が見事に応えている。特筆すべきはやはりマキシマスを演じたラッセル・クロウだろう。この巨大な舞台装置に飲まれない強い存在感をアピール。見終わった後に強烈な印象を残す。また、愛に飢えた屈折した新皇帝を演じるホアキン・フェニックスの演技もたいしたものである。
 これを見れば、「ファントムメナス」がいかに子供じみた映画であったかがよく分かる。やはりひいきにしてしまうリドリー・スコット監督作だが、「テルマ&ルイーズ」の後の作品の評価がいまいちだっただけに見る前は不安だった。しかし、そんな心配を見事に吹き飛ばす、まさにリドリー・スコットらしい激しい野心作であった。

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