U-571

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　第二次世界大戦中のドイツ軍の暗号翻訳機・エニグマの奪取のため、若き水兵たちが、命を懸ける。
　水圧の驚異、爆雷、魚雷、捕虜のドイツ兵の反乱、故障、水漏れ、仲間の犠牲、これでもか、これでもか、と次々アクシデントが起き、狭い潜水艦の中で緊張感あふれるドラマが展開する。特に爆雷のシーンは圧巻。どこから降ってくるか分からないスリル。潜水艦ものの醍醐味を全て詰め込んだ快作である。音楽は最近のハリウッドアクションの殻を破れない重厚な曲調（少し残念）。キャメラワークは潜水艦の中をなめるように動き、切り返しの妙もあって、狭い空間ながらなかなか飽きさせない作り。トータルとしてみても、ドイツだろうがアメリカだろうがイギリスだろうが関係なく、ただ、男達の熱気だけが伝わってくる。そういう映画。マシューもハーベイもかっこいい。