あの夏、いちばん静かな海。

僕の点数:4.4
見た日:2000.9.18

1991
Country: 日本
ドラマ


キャスト 真木蔵人
大島弘子
監督 北野武
音楽 久石譲
備考  耳の聞こえないカップルの物語。ごみ収集業で働くシゲルはあるとき拾ったサーフボードをきっかけに、サーフィンにのめり込んでいく。それを見守り続けるように耳の聞こえない女性が付いてくるが・・・。
 設定上、全編にわたり、セリフが極端に少なく、まさに北野映画の真骨頂とも言える。また、後の映画まで続く北野監督の「海」への執着がここでも強烈に現れている。
 そして、静かな静かな原風景に、久石譲が、後の「キッズリターン」に似たテーマ曲や、サティを彷彿とさせる曲など、これまでになく様々な曲を重ね、映画の情感に彩りを添える。
 シゲルがサーフィンに打ち込む過程を、反復や短いカットの挿入といった、後の北野映画の特色となる手法を用いて、ゆったりとしたテンポで描く。
 やや単調で退屈なシーンが続くことは否めない。だが、たけしさんらしい「乾いた」人情味あふれる人間模様が、北野映画の名わき役である寺島進らによって表現され、無表情な主人公達の感情を、徐々に徐々に浮き彫りにしていくので、最後まで見せてしまう。
 「スポ魂」性を極力排した極めて現代的なスポーツ映画だ。

written by "映画スタック"


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