トイ・ストーリー2

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トイ・ストーリー2を見た。
私は前作を見ていなかったのだが、それでも十分に楽しめた。
日本語版は前作同様、唐沢寿明と所ジョージが担当。
素晴らしい出来である。ＣＧアニメーションに対する先入観を払拭してくれたありがたい映画。
個性豊かなキャラクターと細かい演出のコメディとミュージカルが魅力である。
テーマはバズとウッディの「友情」と「おもちゃの本当のありかた」。２では後者のテーマがより前面に出てきており、ウッディは「子供に遊んでもらって棄てられる」か「博物館でガラス越しに大切に保管される」かという究極の選択を迫られる。
バズとウッディの堅い絆が感動的。実写で描くと臭くなりそうだが、かわいらしいキャラクターが演じているので、なぜかリアルである。
特筆すべきはこの映画がさまざまな映画へのオマージュを捧げているところ。冒頭、バズとザーグのバトルでは、舞台はまんま「スターウォーズ」だし、バズが歩く道から「2001年宇宙の旅」で有名な曲が流れる。気の弱い恐竜の人形のレックスが、車に乗り遅れて追いかけるシーンの構図はまったく「ジュラシックパーク」と同じ。「ダイハード1」のエレベーターアクションと、「ダイハード2」の冒頭シーンの飛行場のベルトコンベアでの壮絶なアクションまで登場する。
ジョン・ラセター監督の確かな腕を確認する以上に、映画への強い愛が感じられて、映画ファンとしてとても嬉しかった。
ディズニーアニメがかつての輝きが失っているように感じられる中、PIXARはそれを取り戻すことに成功している。