陽炎座

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ツィゴイネルワイゼンの後の鈴木清順監督作。清順美術を存分に楽しめる作品。
原作は泉鏡花で、脚本は田中陽造。
松田優作扮する劇作家は、玉脇という男爵にパトロンになってもらっていた。玉脇には２人の妻がいた。一人はドイツ人（？）なのに玉脇が無理やり日本女性に仕立てたというお稲、もう一人は伯爵の令嬢だった品子。お稲が死に、葬儀が行われることになったのだが、劇作家は臨終後の彼女に会っていた・・・。その後、品子が金沢まで来いという手紙をよこしてくるが・・・。

ツィゴイネルワイゼンをさらにグレードアップさせたような出来。より美術性を高めたアートとなっている。ただ展開はやや難解。
（2000/3/2追補）これを「清順歌舞伎」というらしい。