恋の闇　愛の光

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　17世紀のクロムウェルの清教徒革命後、王政復古が起きた時代の話。ロバート・ウェルベルは女好きの医者だった。親友ジョンはまじめな男だった。ある日、王がロバートを宮廷に呼ぶ。愛犬の病気を治療するためだ。その治療に成功し、ロバートはサーの称号をもらい、屋敷も授かり、豪勢なハーレム生活を送る。王は妾を本妻から遠ざけるため、ロバートに形式上の結婚をさせる。ロバートは妾に恋してしまい、情を通じてはならないという王との約束を破りそうになる。それに気付いた、宮廷画家のフィンが王に告げ口し、ロバートは追放となる。旧友のジョンを頼りに、精神病院で働くことになったロバートはそこで、夫に逃げられノイローゼから来る精神病に悩む美しい女キャサリンに出会う。恋に落ちる二人だが、ジョンがこの時代蔓延しだした、ペストにかかってしまう。ロバートの必死の看病にも関わらず、ジョンは死んでしまう。キャサリンが身ごもったため、病院を出ることになったロバートは、ロンドンでペストの地獄を味わう。その凄惨な光景の中、キャサリンは愛娘・マーガレットを生んで死んでしまう。ロバートは必死でペスト治療に立ち向かう。そのとき王に妾の病気から、再び宮廷に呼びつけられる。ロバートはジョンを名乗って仮面をかぶって彼女を治療する。彼女はペストではなかった。その時ロンドンの大火事のパニックでロバートは船で流されてしまう。そして・・・。
　ロバート扮するロバート・ダウニージュニアが熱演。初め箸にも棒にもかからない道化を演じながら、クライマックスではたくましい男になっている。その演技力には脱帽。ヒュー・グラントの宮廷画家や、サム・ニールの国王、デビッド・シューリスのジョン、脇役も豪華で、皆ひと味違った一面を見せてくれていて面白かった。