わらの犬<BR>Straw Dog

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　イギリスのとある田舎町に越してきたアメリカ人夫婦。夫は放射能の研究をしている科学者だが、内気な性格のため、隠れるために田舎にやってきたといういきさつがあった。奥さんは夫が仕事にかかりっきりになることをいやがっていた。車庫が壊れていたのを直すため、地元の大工を雇うが、彼等の目つきは怪しいことこのうえなかった。彼等は君の悪い笑いをして、常に奥さんにいやらしい目を向けていた。猫がタンスに吊されて死んでいたこともあり、夫婦は真っ先に彼等を疑った。
　大工達が主人を狩りに行かないかと誘ってきた。しかし主人を置いてけぼりにして、奥さんを襲うことが目的だった。奥さんは襲われたが帰ってきた夫にはその事は話さなかった。
　教会でパーティーがあったが、奥さんはレイプされたショックが強すぎて、夫と一足先に帰る。頭に少し障害のあるヘンリーは、乱暴者のトムの娘と愛し合っていた。トムはその事を嫌い、ヘンリーの兄をそのたびに叱りつけていた。そのヘンリーがトムの娘の誘いに載って散歩に行きキスをする。抱きしめ合う二人。しかしヘンリーはばか力で彼女を絞め殺してしまう。おまけに逃げてきたヘンリーを、アメリカ人夫婦は車ではねてしまう。その事を知ったトムはすぐにヘンリーを引き渡せと例の大工達と一緒にやってきた。ヘンリーを殺す気でいることが分かっている夫は、妻の反対を押し切りヘンリーを守り抜くことを決意する。これは夫自身が自分の弱さと闘う戦いでもあった。ヘンリーを渡さない彼等に怒り狂うトム達は石やネズミを家に投げ込んだりして、様々な乱暴を働く。村の治安を守っていた大佐が止めにはいるが、トムは誤って彼を射殺してしまう。こうなったらとトム達はやけくそになって、家になんとしてでも突入しようと試みる。しかし夫婦はなんとか彼等を殺してヘンリーを守り抜いたのだった。
　破滅的なストーリーと、えげつないペキンパーの演出、ダスティン・ホフマンの緊迫感迫る演技があわさって、怖ろしい映画に仕上がっている。